教皇はその異能「転移」を駆使し、零が作り上げた500体の受肉体をわずか1週間で殲滅した。この戦いは、力と戦略、そして教皇の冷徹な判断力が完全に勝利を収めた壮絶な出来事だった。
転移を駆使した受肉体の殲滅
1日目: 下層受肉体の掃討
教皇は最初の日、戦闘能力が低い下層受肉体たちを標的とした。受肉体は世界中の猛者の魂と体の組み合わせで作られているため、それぞれが異なる戦闘スタイルを持つが、教皇は「転移」による魂の交換を巧妙に使用。相手の能力や肉体を奪い、その場で他の受肉体たちを叩き潰していった。
教皇: 「お前たちの魂も肉体も、天に還るがよい。」
3日目: 中層受肉体との交戦
零が投入した歴史上の名将や狂戦士たちが登場する中層の受肉体との戦い。ここでは転移だけでなく、「アービター」の残穢を駆使して精神的に相手を崩壊させる戦術を展開した。
特に印象的だったのは、古代ローマの剣闘士マクシミリウスの魂を宿した受肉体との戦い。彼の剣技を見極めた教皇は、転移による一瞬の隙を突き、彼の体を完全に支配。マクシミリウスの体を使って他の受肉体たちを一掃した。
教皇: 「剣技が優れた者ほど、その剣が逆に命を奪うものだ。」
6日目: 上層受肉体との死闘
6日目には、戦闘力が最も高い受肉体たちが立ちはだかった。その中には、歴史に名を刻んだ武士や将軍たちの魂が宿る者たちが含まれていた。中でも南無の体に宿った室町最恐の武士は、教皇を幾度となく追い詰めた。
しかし、教皇は転移によってその武士の魂を排除し、南無の体をも支配下に置いた。零が作り出した最高傑作ともいえる受肉体でさえ、教皇の「転移」には抗えなかった。
教皇: 「その体は神の器とするにふさわしい。だが、心までは届かぬか。」
最終日: 零の罠
零は最後に、特別な受肉体を用意していた。それは零自身の魂の分体を宿した器だった。教皇が転移を使えば、自らの体が乗っ取られるリスクが伴う罠だったが、教皇はその罠すら看破。零の分体を転移で逆に操り、その場で消滅させる。
零: 「まさか、この私が……!」
教皇: 「お前はただ、器を作り出すことに長けていただけだ。」
1週間後: 全受肉体の消滅
教皇が零の500体もの受肉体を殲滅し終えた時、神域の地は静寂に包まれた。零が描いた壮大な計画はここで完全に崩壊し、教皇が現代の最強の存在であることを改めて証明した。
ただし、この戦いで教皇自身も異能の酷使により、体力と精神を消耗し、長期間の休息を必要とすることとなる。