テラーノベル
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こさめ先輩は、恋愛に興味がない。
少なくとも、みことはそう思っていた。
👑「先輩、おはようございます!」
🦈「……朝から元気だね」
大学の中庭。
ベンチで飲み物を飲んでいたこさめ先輩は、眠そうな目でこっちを見る。
今日も綺麗。
今日も好き。
👑「隣いいですか?」
🦈「もう座ってるじゃん」
👑「許可ありがとうございます!」
🦈「してないけど」
冷たい返事。
でも帰れとは言わない。
だからみことは毎日懲りずに隣へ行く。
👑「先輩、今日一限からですか?」
🦈「ん……」
👑「えらいですね」
🦈「普通」
👑「先輩って自己評価低いですよね」
🦈「みことが褒めすぎなだけ」
そう言いながらコーヒーを飲む横顔に、みことはまた見惚れる。
ほんとに好き。
最初はぶっちゃけ顔だった。
でも話してみたら、適当そうなのに面倒見よくて、ちょっと不器用で、たまに優しい。
気づいたら完全に落ちてた。
👑「先輩」
🦈「なに」
👑「好きです」
🦈「はいはい」
流された。
いつものこと。
みことはもう数え切れないくらい告白している。
でもこさめ先輩は毎回まともに取り合わない。
🦈『みことって距離近いよね』
🦈『誰にでもそうなんじゃないの』
🦈『若いねぇ』
ひどい。
一個しか違わないくせに。
👑「先輩、絶対信じてないですよね」
🦈「んー?」
👑「俺のこと」
🦈「別に」
👑「その反応、信じてないやつです!」
こさめ先輩は少し笑った。
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🦈「だってみこと、すぐ好きって言うし」
👑「先輩にしか言ってないです!」
🦈「ほんとに?」
👑「ほんとです!」
勢いよく答えると、こさめ先輩は「ふーん」と気の抜けた返事をした。
絶対わかってない。
こさめ先輩は有名だった。
顔がいいし、雰囲気も柔らかいからよくモテる。
でも全部断ってるらしい。
🦈『今はそういうのいい』
って。
だからみことは、ある意味安心していた。
誰とも付き合わないなら、まだチャンスあるかもって。
でも同時に不安だった。
恋愛に興味ない人を好きにさせるって、めちゃくちゃ難しくない?
👑「先輩ー」
講義終わり、廊下で待っていると、こさめ先輩が「いた」と呟いた。
👑「帰るんですか?」
🦈「帰る」
👑「一緒帰りましょ」
🦈「……毎回いるね」
👑「会いたいので」
🦈「ストレートだなぁ」
呆れたように笑われる。
でも嫌そうじゃない。
それだけで嬉しくなる。
歩きながら、みことはちらっと先輩を見る。
相変わらずマイペース。
恋愛の“れ”の字も考えてなさそうな顔。
👑「先輩」
🦈「なに」
👑「もし先輩に好きな人できたら、俺泣きます」
🦈「大げさ」
👑「大げさじゃないです!」
🦈「みこと、情緒忙しいね」
くすっと笑う。
あーもう好き。
👑「……先輩は好きな人いないんですか」
🦈「いない」
👑「恋愛したいとか」
🦈「別に」
即答。
みことはわかっていたけど、ちょっとだけ落ち込む。
👑「……ですよね」
🦈「なにその顔」
👑「だって俺めちゃくちゃ頑張ってるのに……」
🦈「頑張ってるのは知ってる」
👑「え」
思わず足を止める。
こさめ先輩も止まって振り返った。
🦈「知ってるよ」
👑「……じゃあなんで絆されてくれないんですか」
🦈「絆すって」
👑「俺、毎日好きって言ってるんですよ!?」
🦈「言ってるねぇ」
👑「毎日会いに行ってるし!」
🦈「うん」
👑「先輩優しいから期待するんですけど!」
勢いで全部言ってしまった。
こさめ先輩は少し目を丸くして、それから困ったみたいに笑う。
🦈「みことさ」
👑「はい……」
🦈「ほんとに俺のこと好きなんだね」
👑「今さら!?」
えええ‥何回告白したと思ってるんですか!?
ほんとに‥可愛いからいいけど!
みことが頭を抱えると、こさめ先輩は喉の奥で笑った。
🦈「だって、みことって楽しそうだから」
👑「楽しいですよ、先輩といるの」
🦈「そうじゃなくて」
こさめ先輩は少しだけ視線を逸らす。
🦈「恋愛ってもっと苦しいイメージあった」
👑「……え?」
🦈「みこと、好き好き言いながらいつも笑ってるし」
その声は、少し不思議そうだった。
みことは一瞬黙って、それから小さく笑う。
👑「苦しいですよ、普通に」
🦈「そうなの」
👑「先輩が全然なびいてくれないので」
🦈「ごめんねぇ」
👑「でも」
👑「先輩といると楽しいから、好きでいたいんです」
風が吹く。
こさめ先輩の髪が揺れた。
数秒の沈黙のあと。
🦈「……みことって変」
👑「えぇ!?」
🦈「普通もっと諦めるでしょ」
👑「諦めません」
🦈「なんで」
「先輩のこと好きだから」
また即答。
こさめ先輩は一瞬固まって、それからふっと笑った。
🦈「ほんと一直線だね」
👑「重いですか?」
🦈「んー……」
少し考えてから、こさめ先輩は小さく首を横に振った。
🦈「嫌ではない」
その一言だけで、心臓が跳ねる。
👑「じゃあ脈あり!?」
🦈「調子乗るな後輩」
👑「痛っ」
軽くデコピンされる。
でも、こさめ先輩の口元は少し笑っていた。
みことはその横顔を見ながら思う。
きっとまだ、恋愛対象としては見られてない。
でも。
“嫌じゃない”なら。
隣にいてもいいなら。
いつか、少しでも特別になれたらいい。
👑「先輩」
🦈「なに」
👑「明日も好きって言いに来ます」
🦈「毎日飽きないね」
👑「先輩が好きなので」
🦈「はいはい」
流されながらも、こさめ先輩は帰れとは言わなかった。
だからみことは、今日もめげずに隣を歩く。
あ、エピソードタイトルふざけました‥はい
リクエストありがとうございました!
残りリクが桃水のみなので、なにかリク下さい!!!!!
コメント
9件
タイトルふざけてるから内容ふざけてるかと思ったら全然普通だった
んわー、めっちゃすきです😭😭🩵 水さんがそっけない態度でも、黄さんが負けずにアタックするのめっちゃいいです!
リクエスト失礼します ・緑水で、水ちゃんがいつも緑に「好きやよ」って言われるけど、水ちゃんは恥ずかしくて言われへん から、緑がお昼寝してる間に言ってたら、緑が起きててぎゅーされて結局水ちゃんは照れる。みたいな感じです。 付き合ってる定でお願いしてもいいですか?