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一個前のつ・づ・き💗
最近、少しおかしい。
そう思うようになったのは、たぶんみことが原因だった。
👑「先輩、おはようございます!」
朝。
大学の中庭に行くと、案の定みことがいた。
いつもの笑顔。
いつもの声。
いつもの「好きです」。
👑「先輩、今日も好きです」
🦈「朝の挨拶みたいに言うな」
👑「朝の挨拶です」
🦈「違うでしょ‥」
こさめは呆れながら隣に座った。
するとみことが嬉しそうに笑う。
それだけ。
それだけなのに。
なぜか少しだけ安心した。
――ああ、今日もいる。
そんなことを思ってしまった自分に、こさめは内心でため息をつく。
重症かもしれない。
みことは変わらない。
毎日会いに来るし。
毎日好きって言うし。
毎日こさめを褒める。
👑「先輩今日髪いい感じですね」
🦈「いつもと同じだけど」
👑「先輩だからです」
🦈「意味わかんない」
👑「あと今日の服も好きです」
🦈「そう」
👑「あと顔も好きです」
🦈「知ってる」
👑「性格も好きです」
🦈「……」
👑「全部好きです」
🦈「重いなぁ」
そう返しながらも、昔ほど流せなくなっている自分がいる。
最初は冗談みたいに思っていた。
でも違った。
みことは本気だ。
本気で好きだと言う。
何ヶ月経っても変わらない。
それが少しずつ、こさめの中に入り込んできていた。
ある日。
講義が終わってスマホを見ると、みことからメッセージが来ていた。
👑『今日はサークルなので会えません』
👑『先輩寂しくても我慢してください』
こさめは思わず吹き出した。
なんだその連絡。
返信しようとして、指が止まる。
寂しい?
別に。
そんなわけ――
そこで気づく。
昼休み。
いつもいるはずのみことがいなかった。
帰り道もいなかった。
だから今日は妙に静かだった。
🦈「……」
こさめはスマホを見つめる。
それから短く打った。
🦈『誰が寂しがるか』
数秒後。
👑『え、先輩にしては返信はやっ!!』
すぐ返ってきた。
その瞬間、なんだか少し笑ってしまった。
翌日。
👑「先輩ー!」
遠くから走ってくるみことを見つけた瞬間。
こさめは自分でも驚くくらい自然に手を振っていた。
🦈「……あ」
やってから気づく。
みことも固まった。
👑「先輩」
🦈「なに」
👑「今手振りました?」
🦈「……振ったかも」
👑「え」
みことが本気で動揺し始める。
👑「え、待って」
🦈「なに」
👑「俺今日死にます‥?」
🦈「死なないでしょ」
👑「先輩から手振られた……」
🦈「大げさ」
でも、みことは本当に嬉しそうだった。
その顔を見た瞬間。
胸の奥がふわっと温かくなる。
ああ。
これ、まずいな。
こさめは思った。
さらにまずいのは。
みことが他の人と話していると、少し気になるようになったことだった。
ある日の昼休み。
みことは同じ学年の女の子たちに囲まれていた。
楽しそうに笑っている。
別に普通の光景。
なのに。
🦈「……ムッ」
なんか面白くない。
理由はわからない。
わからないけど。
面白くない。
👑「先輩?」
気づけばみことがこっちに来ていた。
👑「どうしたんですか?」
🦈「別に」
👑「不機嫌?」
🦈「違う」
👑「怒ってます?」
🦈「怒ってない」
みことはじーっと顔を覗き込む。
👑「……もしかして」
🦈「‥なに」
👑「嫉妬?」
🦈「へ?」
即答だった。
🦈「違う」
👑「ですよね」
みことは笑った。
その笑顔を見て。
なぜか少し安心してしまった。
その時点で、もう答えは出ていたのかもしれない。
帰り道。
二人で並んで歩く。
いつもの道。
いつもの時間。
👑「先輩」
🦈「ん」
👑「俺、先輩のこと好きです」
🦈「知ってる」
👑「ずっと好きです」
🦈「うん」
👑「これからも好きです」
🦈「……」
こさめは少し黙った。
みことはいつも通り言っているだけ。
なのに。
最近はその言葉を聞くと安心する。
聞けないと少し落ち着かない。
そんな自分がいる。
👑「先輩?」
🦈「なに」
👑「今日静かですね」
🦈「考え事」
👑「俺のことですか?」
🦈「なんでそうなる」
👑「当たった」
🦈「うるさい」
みことが笑う。
その声を聞きながら、こさめは空を見上げた。
恋愛なんて興味ないと思っていた。
付き合いたいとか。
誰かを好きになるとか。
自分には縁がないと思っていた。
でも。
毎日隣にいて。
毎日好きだと言われて。
毎日大事にされて。
気づけば。
みことがいない日が物足りなくなっていた。
🦈「……みこと」
名前を呼ぶ。
みことが目を丸くした。
普段は「後輩」だとか「みこと」だとか半々なのに、今日はやけに優しく聞こえたらしい。
👑「はい」
🦈「あのさ」
👑「はい」
🦈「ずるい」
👑「え?」
🦈「ずっと好き好き言って」
👑「だって好きなので」
🦈「そういうところ」
みことはぽかんとする。
こさめは小さく息を吐いた。
そして。
🦈「……少しだけ」
👑「?」
🦈「毒されたかなぁ…」
その瞬間。
みことの思考が止まった。
👑「……え?」
🦈「だから」
こさめは耳が熱くなるのを感じながら視線を逸らす。
🦈「少しだけだから」
数秒の沈黙。
そのあと。
👑「先輩!!!!!!」
🦈「うるさっ」
みことの声がキャンパス中に響いた。
👑「待ってください待ってください待ってください!!」
🦈「近い」
👑「今の録音してない!!」
🦈「してたら引く」
👑「うわああああ!!」
👑「てか、毒されたってなんですかぁぁ!」
頭を抱えて喜ぶみことを見て、こさめは呆れながら笑った。
でも。
その笑顔は少しだけ柔らかかった。
みことが何ヶ月もかけて少しずつ溶かした、そんな笑顔だった。
続きリクエストありがとうございましたぁぁぁぁぁぁぁぁあ
リクエストまってまぁぁぁぁあぁぁぁぁす
リク貯めてるやつ早く出します‥はい((
コメント
2件
リクエスト答えてくださりありがとうございました!主さんのかくお話大好きなので、だいすきなペアでみれてとてもうれしかったです😭🩵
みぅ🤍🥀です〜! うわああ、こさめ先輩がちょっとずつ毒されてく感じ…すごく良かったです! 朝の挨拶みたいに「好きです」って言うみことに、最初は流してたのに、最近は「誰が寂しがるか」ってすぐ返信しちゃったり、手振っちゃったり…! 「嫉妬?」って聞かれて即答で「違う」って言うのも、もう完全に図星で可愛いすぎますw 最後の「毒されたかなぁ…」からのみことの大慌て、たまらないですね💗 このじわじわ進行形の恋愛、すごく好きです!続き読みたいです!