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「……ふぅ、ふぅ。不老不死になったとはいえ、この山道はキツすぎるだろ……!」
俺は、新調した(というか若返って体に馴染むようになった)リュックを背負い直し、妖怪の山の急斜面を登っていた。 隣を飛ぶ霊夢と魔理沙は、若返ったエネルギーが有り余っているのか、以前よりもスピードが増している。
「ほら、シャキシャキ歩きなさいよ! 神様を白だしで黙らせに行くんでしょ!」
「無茶言うな! 俺の足は不老不死でも、この『だし巻き用の銅鍋』の重さは変わらないんだよ!」
そんな俺たちの前に、玄武の沢からひょっこりと、青い河童の帽子を被った少女が現れた。河城にとりだ。
「……ん? なんだか見慣れない、でも懐かしい匂いがする人間が来たな。……って、ええええ!? あんた、こないだ里で見かけた『くたびれた料理人』じゃないのか!? なんでそんなに若返って……いや、それより、背負ってるその『カセットコンロ』を見せろ!」
にとりは俺の姿に驚愕しつつも、それ以上に俺がリュックに指していた最新型の(といってもスーパーで買った安物だが)コンロと白だしの瓶に目を輝かせた。
「これはいい……。地上の技術と、その液体の粘度。私の工工学心学心が刺激されるよ! なあ、そのコンロ、私に貸してくれたら、もっと『効率的』にそいつを扱えるマシンを作ってやるぞ!」
「効率的? ……どういうことだ?」
「ふふん、見てな。河童の技術をなめるなよ!」
にとりは俺のリュックから白だしの瓶をひったくると、背負っていた巨大なバックパックから、ガシャガシャと金属音を立てて怪しげな機械を取り出した。
「名付けて、**『超高圧・白だし瞬間気化抽出マシン・カッパマークII』**だ! これを使えば、たった一滴の白だしを霧状にして、山一つをその香りで包み込むことができる!」
「いや、霧にしたら食べられないだろ!!」
俺のツッコミを無視して、にとりは機械のレバーをガチャンと引いた。
「いいから、これにその液を流し込め! この山の上にいる『新しい神様』たち……彼女たちは、外の世界の『新しいもの』に目が弱いはずだ。これを使えば、戦わずに山を制圧できるぞ!」