テラーノベル
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――沈黙。
その中で、樹里が一歩前に出る。
樹里「……愛空ちゃん」
愛空「……なに」
樹里「ここにいていいよ」
愛空「……」
蓮「樹里さん……」
樹里「でも…」
全員が見る。
樹里「ずっとはダメ」
愛空「……」
樹里「逃げる場所にはしていい」
樹里「でも、居場所にはしちゃダメ」
愛空「……なんで」
樹里「壊れるから」
愛空「……もう壊れてる」
樹里「まだだよ」
愛空「……」
樹里「まだ戻れるとこにいる」
――その言葉は、優しいけど残酷。
愛空「……戻りたくない」
樹里「……うん」
愛空「あそこ無理」
樹里「……うん」
愛空「高良いるし」
樹里「……うん」
愛空「普通に話されるの無理」
樹里「……分かる」
――全部肯定する。
でも。
樹里「それでもさ」
愛空「……」
樹里「逃げ続けるのは、もっと無理になるよ」
愛空「……」
樹里「今だけでいい」
樹里「ここにいな」
愛空「……」
樹里「でも、その後は自分で決めな」
――選択を、突きつける。
愛空「……ずるい」
樹里「うん、ずるいよ」
愛空「……」
涙が、静かに落ちる。
愛空「……どうしたらいいの」
蓮「……一緒に考えよ」(優しく)
高良「……私も可能な限り支えます」
愛空「……」
その言葉たちが――
重い。
でも、あったかい。
愛空「……わかんない」
樹里「それでいいよ」
愛空「……」
――まだ、終わらない。
でも。
少しだけ、“壊れきる未来”からズレた。
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