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ノベルではおひさしぶりですね!
なつほです! 期末テストが(いろいろな意味で)終わったので小説かくぜ☆
れっつごー!
[注意事項]
・語彙力皆無
・ド下手糞な情景描写
・無論パクリはだめですからね!?
・主人公がなんか・・・・うん・・・・やばい。其れだけは伝えておこう。
「だって雹さん・・・」
「やっぱりここに居たか糞眼帯厭二モヤシ野郎!!」
然し、俺のその言葉が言い終わる事は無かった。
・・・志那都さんがカフェ内に突撃してきたから。
志那都さんは其の儘俺達の座るテーブルにとんできて、雹さんの白い腕をがっちりと掴んでいた。 雹さんは微動だにしない。あの作り物の様な笑顔を張り付けている。
「ちょっと休憩してくるとか言ってなかなか戻ってこないと思ったら仲良く餓鬼とランチだァ? ・・・ふざけんな。」
胸倉を上に掴み下から獣の様な眼で睨みつける。
「わあこわ~い☆」
「・・・チッ・・・」
志那都さんは雹さんの腕を引っ張ってテーブルの伝票を持つと、そのままレジへ直行していった。
・・・俺も黙って後を追う。
「お騒がせしてスミマセンでした」
そう軽く頭を下げて、志那都さんはレジの前に立っていた店員に伝票とお金を押し付ける。 雹さんはまるで荷物の様にずるずると床を引きずられていた。全くの無抵抗で。
其の儘俺達三人は外に出る。 雹さんはまだ引きずられている。
暫く歩いて開けた土地に出た後、ふと思い出した様に口を開いた。
「なァ糞餓鬼。 御前、乗り物酔いは平気か?」
「へ?」
突然話しかけられたので間抜けな声が出た。 乗り物酔い・・・。まあ雹さんのバイクの時は平気だったから大丈夫か・・・。
「大丈夫です・・・・。」
「ン。そうか、ありがとな。 じゃあ此の儘帰るか。 おい餓鬼、一寸手ェ握らせろ」
「ゑ・・・・? わかり、ました、???」
何で手を? その疑問は喉の奥に押し込んで、俺は志那都さんの手を取った。
志那都さんは雹さんの腕を握りなおすと、不敵にニッと白い歯を見せて口角を上げた。
「確り掴まってろよ?」
「ッ、はい・・・!?」
胸がスゥうううッとなる感覚に謎の恐怖感を得る。 俺は志那都さんの片手を握る両手でぎゅうっと力を込めた。
「我を護り支える神よ力を今此処に与え給え__飆。」
志那都さん何か呪文の様な物をぼそぼそと呟く。 なんの呪文だ? そう思ったときだった。
「ぅわっ」
下から何か凄まじい騒音が響いた。余りの音に反射的に眼を瞑ってしまう。
「・・・・っは・・・?」
・・・騒音が聞こえなくなった頃、俺はうっすらと閉じていた眼を開けた。口から再び声が出た。
俺の身体が・・・空中に浮かんでいたから。
・・・宙ぶらりんという言葉がふと頭をよぎる。 今の俺が正に其れだ。
「待って待って待って落ちる落ちる落ちるぅう!! しぬううううう!!!!」
もう片っぽの志那都さんの手に俺と同じくぶら下がりながら、雹さんが漸く日本語らしい日本語を叫んだ。
しぬ、とか言ってるくせにとても余裕に溢れる表情なのは気の為だろうか。
「あ?うるせぇよ糞モヤシ。手前は落ちろ」
「なつひこヒドイ!!」
志那都さんは動じず淡々と雹さんに辛辣な毒を吐く。 そのまま彼は地面をける様に空中で踏み込むと、再びドォオオオンと騒音を放ちながら空を横に飛行した。 素早く、まるで風の様に。
顔の横を冷たい風がヒュゥウウウと音を立てて走り抜けていく。今までの冷や汗が強制的に拭われる。 彼の腕を放すまいと俺は左手に渾身の力を込めて握り絞めた。薄目を開けて左に目をやると、雹さんは微動だにせず志那都さんの手を掴んでいた。・・・勿論、どこか癪な余裕な笑みを貼り付けて。
志那都さんが空を飛び(?)始めてから、約二分弱。 志那都さんが体を下降させ始めた。
「相談所が見えてきた。 口は舌嚙むから開けるなよ_」
風で途切れ途切れになった志那都さんの声が聞こえる。 _途端、今まで自分のはるか下に見えていた陸が、ぐんと近づいた。 顔の横を流れる突風が、一層強くなった。
_落ちる・・・
みぞおちのあたりが比喩でなく本当に「ひやり」とした。 身体が硬直する。 反射的に眼を固くつむった。
_数秒後、突風が消えた。 「ふっ」と、まるで煙のように。
・・・ついに俺は触覚迄可笑しくなったか。 身体に感じる重力の向きも変な気がするし・・・。
再び目を開ける。 視界に映ったのは青い美しい空だった。 雲一つない快晴の。
「・・・?」
「おっ、起きたか。 糞餓鬼。」
上から低い男性の声が聞こえた。目を上にあげて声の主を確認する。 其処には、志那都さんが俺を見下ろしていた。
・・・青空をバックに立つ和服の長髪青年。美しい絵面だ。
そんなどうでもいいことを心のどこかで考えながら自分の今の状態を理解する。 俺は今硬い地面の上にあおむけで寝転がっている。 何度も体験した状態だった。
「手前はよく倒れるんだな」
志那都さんが俺の手を引いて起こしながら笑う。 「はい本当にその通りです」、心の中で謝罪する。咽喉は先ほどの衝撃で機能しなかった。
立ち上がったことで新たに気付いた。 此処は相談所の前である。 志那都さんはカフェから相談所迄空を飛んで(?)来た、ということだろうか。それともう一つ。先ほどから雹さんの姿が見えなかったが、彼は志那都さんの足元で気絶していた。
「あの、雹さんは何故気絶を・・・?」
あの空中での慣れた様子だと簡単に気絶するほどヤワにはみえないのだが・・・・
「ああ、此奴最近仕事無断欠席つづきでな。 意識があったら抵抗するからみぞおちに一発したんだよ」
「・・・・。」
だからって暴力で失神させるか・・・・?
咽喉まで出かかった言葉を腹の下に押し込む。
「御前は昨日寝た部屋で暫く休んでいられるか? ・・・部屋の場所は分かるよな?」
首を縦に振る。 志那都さんは「じゃあな」というように軽く手を振ると、其の儘ずるずると雹さんを地べたに引きずりながら相談所内に入って行った。しばらくその後ろ姿を見た後、俺も相談所の隣に建っている寮に向かった。
雹さんから預かっていたルームキーで寮部屋に入室する。 視界に広がったのは最後に見た時と全く変わらない寮部屋だった。
手を洗った後リビングのソファに倒れこむ。 矢張りふかふかした気持ちのいいソファだ。
ぐるりと体を仰向けに戻し、天井をぼんやりと見つめる。 自分の呼吸音以外が聞こえない静かな空間にぽつりとつぶやいた。
「これから俺はどうすれば・・・」
俺が此処に今いるのは「自分の護神を見つけるため」だ。
でも、それは今日解決した。 いくら住んでいた家が無くなったからと言って、ずっと此処に居座るのはあまりにも傲慢。 なら、俺は何処に行けばいい?此れから何を糧に生きていけばいい?
「・・・やっぱり、聞いてみるしかないか。 雹さんに。」
ここでまた彼の手をわずらわせてしまうが、これ以外に最善策など見つからない。
それに・・・
「楓・・・」
彼女の行方を、探さなければならない。
彼奴は今どうしているんだろうか。
酷い目に合ってないだろうか。 辛い目にあってないだろうか。 飢えていないだろうか。
俺が何時か助け出すから、それまで___
それまで____
「待ってろ、楓。」
夜。お風呂も歯磨きも終えた俺は、現在寝室に置いてある本棚を眺めていた。 以前も思っていたことだが、雹さんの部屋には様々な文学書が並べられている。 中身はそこそこ・・・気になる。 ここを離れる前にどれか一冊一読はしておきたい。
・・・ふと時計の針を見る。
「九時・・・」
村に住んでいたころはすでに眠っている時間だ。 そろそろ、布団に入ろう。 夜更かしは身体に響く。
_どんっ
「いてっ」
体を方向を転換した時、小指のつま先が何か尖ったものの角にぶつかった。 一瞬、涙目になって小指を抑える。 じ~ん・・・とくるこの痛みは、数秒俺の意識を小指のみに集中させる謎の能力を持っている。
・・・・痛みが引いてきた。
小指から手と目線を離し、ぶつかった角に目をやる。 それは本棚ではなく、詰まれた本の塔だった。高さは俺の腰までくらい。
整理整頓されている部屋なのに何故ここだけ本が床に積み重ねられているんだろう・・・と本の塔を眺める。 ずるり、と一番上の本が落ちた。
_どさっ
その本は古びた紅色の表紙の本だった。 ページがやたら厚く、全体的に布でできている。
「・・・アルバム?」
落ちた拍子に本のページが開く。 そのページに貼られているのは四枚の写真。
二人の少年の写真だった。 一人は小学校にあがるかあがらないかくらいの小さい白髪の男の子。もう一人は高校生くらいのほぼ成人しているように見える大人っぽい容姿の黒髪少年。 肩を組んだり、手を繋いだり、どちらかがどちらかに抱き着いたり、とても親密な関係だったのが見て取れる。
・・・・でも、それらの写真には「少年達の顔」の部分が無かった。
ページをめくってすべての写真を確認する。 予想通り、全ての写真に少年二人の顔の部分が見えなくなっている。 油性ペンで塗りたくられていたり、ハサミのような刃物でくりぬかれていたり。 あらゆる方法で、二人の顔が見えなくなっている。 アルバムを閉じて表紙を見ると、角に焦げた跡があった。 小さすぎて最初は気づかなかったが、カッターナイフで付けられたような小さな傷が一面にびっしりきざまれている。 アルバムに年季が入って見えたのは、その傷のせいだったのかもしれない。
「一体だれがこんな・・・・」
思い当たるのはやはりこの部屋の主の雹さん。 でも彼がこんなことをするか?
_ガチャ
「ただいま~」
「!」
再びアルバムに手を伸ばそうとしたとき、玄関から間の抜けた雹さんの声がした。 あわててアルバムを元の位置に戻すと、すぐに玄関に向かい俺はおかえりなさいを言う。
「お、うり君まだ起きてたんだ。 もう子供は寝る時間だよ~?」
「まだ九時ですよ。 子供扱いはしないでください」
「未成年なら子供だよ」
「貴方だって今年でようやくお酒飲めるようになった年のくせに・・・」
眉をひそめて反論。雹さんは「そ~かもねぇ~」と緊張感のない声を出す。 顔は笑顔だが、明らかに眼の辺がくたびれている。
「相当疲れてますね・・・。 肩でももみましょうか?」
「いやぁ、大丈夫だよ? 僕まだそんな歳じゃないし・・・」
そんなことを言いながらよろよろと頼りない足取りで彼は寝室にむかう。 そしてそのままベッドの前に立つと、糸が切れたマリオネットの様にパタリと倒れた。 近づいてみると安らかな寝息が聞こえる。
「本当に疲れてたんだな・・・」
風呂も歯磨きもせず外套を着たまま寝ているが、今起こすのも忍びない。 此処は何もせず寝かせておくか。
彼の肩にタオルケットをかけると、俺もそのまま隣のベッドに横になった。
色々聞くべきことがあるが、それは明日でいいか。
「おやすみなさい。」
俺はそのまま眼を閉じた。
・・・そういえば、テラーノベルをみていたらたまにすっげぇヒワイな広告でてきますよね。
あれほんとなんなんだ一体・・・・。 非表示に出来ねぇかな・・・
まぁいいや!
それじゃあまたねー