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僕は年月が経ち 今では社会人になっていて毎日がとても忙しい。
未だ独身で寂しくも1人で暮らしている。
若かかった 学生時代は幼なじみだったあの子のことがとても好きだったが、今は会ってない。
10年前の春の頃
僕は毎日のように幼なじみだったあの子と登校をしていたところ。
いつもと同じの君の声 しぐさが何故だかいつもと違うように感じてしまった。
まるで別人と居るようだった。
耳に横の髪をかけるしぐさはとても凛々しく
何故だか ただの幼なじみである君に僕はその日恋をしてしまったのだ。
「ねぇ、どうしたの?なんだか変だよ。」
「な、なんでもないよ。少しこっちを見ないでくれないか?」
君は不思議そうな顔をしながら頷いた。
そうこうしながら話していくうちに学校に着いた。
「学校着いたね、じゃあ私別のクラスだからまたね〜!帰りはいつもの場所で!」
いつもの場所。僕達はいつも学校の屋上をこっそり入って話した後に帰っているのだ。
僕はその日君のことをずっと考えてしまい、授業にも支障が出てしまった。
全ての授業の時間に先生から何回も注意されてしまうことだ。
若かった頃にこういう体験をしたことがある人は少なくはないはずだ。似たような体験でも。
「はぁ…。全く授業に集中出来なかった。 早く君に会いたい… さっさと屋上に行こう。 この時間は先生達は職員室で会議をしていて見回りはない。」
「あ、やっと来た! こっちはHR(ホームルーム)が早めに終わったから先に待ってたよ!」
今…言いたい。多分言わないと
このままだと卒業までこのままだ。
「な、なぁ。少し話があるんだけど。」
君は少し驚いたような表情で頷いた
少し風が強くなってきた 君の髪が揺れている
とても綺麗な髪に少し見惚れていた。
「あ、 実は…その。」
ポンッと肩を叩いてくれた
「落ち着いて? 話 あるんでしょ? 気になるから深呼吸をして 聞かせて?」
そう言われると深呼吸をして落ち着いた
「今日の朝から…変なんだ。」
変? 何がだろう。と言いたげな顔の君
「僕達は幼なじみでただの友達なのに…朝から君のことを異性として…1人の女性として見てしまっているんだ。」
「授業中も全く集中出来なかった、君のことばかり考えてしまった…。」
そう言われた君は驚いたような顔でこう言った
「そうなんだ、えへへ。嬉しいなぁ 照れちゃうよ。」
そのまま話を続けた。
「多分このままだと卒業までこの状態が続きそうだと思ったから…ごめん、こんなに突然で。よければこのまま付き合いたい…君と。」
そう言って手を握って 君の返事を待った。
だが、君の返事は僕が想像してるものとは遥か違うものだった。
「でもごめんね、本当は近いうちに言うつもりだったんだけど…。」
?ダメなのかな、なんだろう。
「私実は今月末で遠いところに引っ越すんだ。お父さんには誰にも住所とか教えないように言われてるの。」
「だから、付き合えない。ほんとにごめんね。」
僕は驚いた、驚きとは違って悲しみのあまり泣きそうになってしまった。
「そんな、なんで言ってくれなかったんだ。」
「ごめん、もし大人になって偶然にでも出会うことがあればまた私にその言葉を聞かせて欲しいな。私絶対に忘れないから!私も大好きだったの…○○(読み手)のことが!この件のせいで言えなかったの!」
その日は気まずい中2人で帰った
それから2人が屋上で待ち合わせをすることも無くなってしまい。
4月30日
君は遠くに行ってしまった。
僕は絶望した、もう会えないのかもしれないと思うと涙が止まらなかった。
でも 言いたいことは言えた…悔いはない…。
あぁ、寝てしまっていたのか…。
なんだか懐かしい夢を見ていたようだ。
その時突然インターホンがなった…。
誰だろう、こんな時に…。
「○○?(読み手)久しぶりだね。」
なんと夢に出てきた昔の幼なじみ 大好きだったあの子だったのだ。
「どうしてここが?」
「○○(読み手)のお母さんに聞いたの。近くに引っ越すことになって ご近所さんに挨拶をしてたら君が近くに住んでることをたまたま会った君のお母さんに聞いたの。」
これは夢なのか。そう思った僕は自分の頬を抓った。
そうすると君は「ふふっ。夢じゃないよ?」
と笑いながら言った。
嬉しかっただからか、僕は無意識に君のことを抱きしめていたのだ。そして泣きながら言った。
「会いたかった!ずっと!ずっと君に会いたかった! !!」
あの日また偶然にでも会えたら。
そう君の言葉を思い出し、こう言った。
「これは偶然じゃない!きっと運命だ! 僕達はまた大人になったら再開することができる運命だったんだ! ありがとう!ありがとう!また…僕に会いに来てくれて!」
カッコ悪くも僕は泣きながらこう言った。
「ねえ、またあの日の言葉…聞かせてくれないかな? 」
僕は頷いた。
「あぁ! 」
「僕はあの日君のことを異性として… 1人の女性として見てしまっていたんだ! そして…こうしてまた出会えた! だから僕と…お付き合いしてほしい! 君のことを他の誰かに渡したくないんだ。」
彼女は涙を流して笑った。
その笑顔もとても綺麗だった
「喜んで、こんな私で良ければ…私のことを貰ってください…///」
僕達は若い頃に言った言葉が現実になったのだ。
僕を見つけてくれてありがとう。
【完】