★途中作品です。
※うちのにょた擬🎓の捏造だよ
※自我強めのモブいるよ
※おーけー?
タイトル無題
フワンソーワ学院の学院長になってやろう。そう思い立ったの始まりだった。
太陽という沼は何をするか分からないめちゃくちゃな沼だ。それに、頭にくれば敵であろうと味方であろうと容赦なく牙を剥くので、本当に味方かどうかさえ分からない。
そんな太陽はシグキン達にロボットの中から助け出された後、ふらりとあの名門校、フワンソーワ学院に訪れていた。本人曰く、次何をするか迷っていたからフワンソーワの書物を全暗記して学院長の座を乗っ取ってやろう、と企んでいたらしい。その為に猛勉強して、自分をイキリトラと名乗って入学した。
入学したはいいものの、すぐに問題に衝突した。それは、制服を着るために自慢の胸を潰さないといけないということだった。彼女の胸のサイズは他の沼達よりもかなり大きい部類で、流石にあのウイエには劣るがサイズはH。これ以上大きくする気はないが、形が崩れてしまうのは望ましくない。悩みに悩んだ結果、仕方なくさらしでEくらいまでサイズを下げることにした。限界までキツくは巻いていないが、苦しいことに代わりはなく太陽は、イキリトラは不機嫌だった。
「はぁ・・・」
講義終了後の昼休憩の時間中にも関わらず、イキリトラはガリガリとペンを走らせながらため息をついた。書斎にいる間だけは胸を押さえつけているさらしを外すことにしているが、学院内では無論外すことは出来ないのでやはり苦しい。今この瞬間だけは己の発育の良さを呪った。
「よー、お前、イキリトラっつーんだっけ?w」
とある男子生徒がヘラヘラと下品な笑みを浮かべてイキリトラに近付いてきた。
「・・・・・・すいませんがどなたでしょう。私は忙しいのですが。」
「そんなこと言うなよ〜wちょぉっとだけ付き合ってくれよ?w」
名門校なのに何故こんな下衆な輩がいるのだろうか。イキリトラは特に取り乱すこともなく、淡々と続けた。
「貴方のような下品な人間に付き合う筋合いはありません。おかえりください。」
「はっwお堅い女は好きだぜ?それにお前、胸でっかいし?w 」
その男はイキリトラが手を出してこないのをいい事に、彼女の胸を鷲掴みにした。ピクリとイキリトラの眉が動き、何か布のような物が外れるような音が耳に届く。その音が聞こえた瞬間、彼女は咄嗟の判断で胸を押さえつけた。どうやら、さらしが緩んでしまったらしい。
「・・・・・・ッ」
「あ?何お前、もしかしてブラのホックでも外れた?ww」
ひそひそとその男を批判する声が教室内に響く。彼女はキッと男を睨みつけ、席を立った。立ち上がればイキリトラのほうが明らかに身長が上である為、見下すようにして男に言った。
「この事は学院長に報告させていただきます。この学院に相応しくない下衆な連中がいる、と。 」
「は?生意気な・・・」
「では。」
彼女は派手に取り乱すことなく、教室を出て行った。足音を響かせて廊下を歩いて行く。周りの視線を集めることも気にも止めず、人が少ない女性用の更衣室へと入っていった。
「・・・巻きが緩かったようですね。」
少々粗雑に制服のボタンを外し、下着の上からさらしを巻き直す。幸いボタンは取れていないようだ。それにしても周りから羨ましそうな視線をひしひしと感じるが、気のせいだろう。いつもより少しキツめにさらしを結び、制服のボタンを付け直した。
「次はもう少しキツく巻くことにしましょうか。」
ぱぱっと身支度を整えて、イキリトラは更衣室を出た。その後即刻その男子生徒は退学になったんだとか。
「いらねーこと思い出しちまったな・・・」
あの後イキリトラとしての記憶を失ってしまった太陽は、まだ夢を諦めきれていないのか学院での講義を聞いていた。その講義終わりの夕方にふとそんなことを思い出した。あの時代、唯一嫌で、邪魔だった記憶。なんで今になってこれが思い出されるのだろうか。
「はぁ〜・・・だる・・・」
首の後ろ、うなじの辺りをを撫でながら太陽はいつもの服に着替えていく。少し乱れてしまった髪を整えて、金の十字架の刺繍がなされた長いコートを羽織れば準備は完了だ。周りの女子達からの熱い視線を後に彼女は更衣室を出た。
背筋をぴんと正してその広い廊下を歩けば振り向かない者はいないほど、彼らは目線を集めやすい存在である。特に今ここでの太陽は、赤みがかったオレンジのメッシュが入った真白の髪とは対極に、黒を基調とした何処か神父をも彷彿とさせる服。それに高い身長と周りの学徒とは異なる服、ということも相まって今ここで一番目立っているであろう存在だった。
「で、太陽がな〜?・・・・・・ 」
「へぇ〜・・・イキリトラにそんな一面があったんスね〜・・・」
そして、誰も来ないのをいいことに入口の受付で話し込んでいるのはフルマンという名の少女とかつて英雄と呼ばれた沼、マリキン。太陽とマリキンはついこの前、籍を入れたばかりのいわば新婚さんで、マリキンはバイトを早上がりできた日にはこうして太陽を迎えに来ることもザラだった。太陽を待っている間の時間でこうしてよくフルマンと話しているからだろう。いつの間にやら二人は仲良くなっていたらしい。
「おい。」
「あ、太陽!勉強おつかれ〜」
太陽が声をかけるとマリキンは嬉しそうに顔を向けて、ひらひらと手を振ってきた。
「そんじゃ、俺は太陽が来たから帰るわ。じゃあなフルマン。」
「はい!マリキンサンもバイト頑張ってくださいッス!」
にこりと可愛らしい笑みを浮かべたフルマンにも軽く手を振り、マリキンは太陽の元へと近付いていく。
「ほんじゃ、帰りますかぁ〜」
太陽の元へと近付いて来たマリキンを片手で自分のほうへと引き寄せてやると、彼女は一瞬だけ目を丸くしたが、すぐに嬉しそうに太陽の手へと擦り寄ってきた。
「なんだ、嫉妬か?太陽神サマ?女の嫉妬は見苦しいぜ〜?」
「るせ。」
冗談だ、といたずらっぽい笑みを浮かべたマリキンは
コメント
1件
途中作品