テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#幽霊
凛道桜嵐 新
193
#日常
がくじゅつてき・あかげ
22,155
わーい
41
485
防災の日。去年、この日に備蓄食料・水・太陽電池バッテリーなど揃えたが、食料はもうすぐ期限切れでもおかしくない。なので、備蓄食料を千歳と見直して、期限切れそうなのは食べよう、足りないものは買い直そうとなった。
千歳は、備蓄食料をごそごそしながら言った。
『て言っても、缶詰なんかは何年か持つかな』
俺は缶詰を手に取り、賞味期限を見た。
「まだ持つね、一応全部チェックするけど」
『レトルトカレーと乾燥野菜は賞味期限近いな』
「じゃあそのうち食べちゃわない? Amazonかヨドバシで良さそうなレトルトとか、新しいの買っておくからさ」
『そうだな』
俺は、通販でレトルトの惣菜詰め合わせと乾燥野菜を注文しておいた。で、それらが届いた次の日の朝、千歳は乾燥野菜を戻してお味噌汁を作ってくれた。
『ほれ、具沢山味噌汁』
「わー、おいしそう!」
『しばらく味噌汁の具はこれな。あとはレトルトカレーなんだけど、よく考えたらこれ油で刺激物だよな、どうする?』
「あーそうか……」
確かに俺の腸には悪いかも……うーん、カレーは魅力的だけど、今忙しいし、体調崩せないしな……。
「うーん、どうしても食べたいわけじゃないから止めとくよ、千歳がたくさんお米食べるのに使って」
解呪の札の仕事で、千歳はいっぱい食べていっぱい寝なければならない。特に白米が効率いいから、千歳は結構お米を食べるのだ。
『じゃ、ワシしばらく昼飯にカレー追加する』
「そうしな」
まあ、何事もないのが一番なんだけど、備えあって憂い無しという言葉があるからな。
コメント
1件
読了しました。818話まで積み重ねてきた二人の関係性が、備蓄品の見直しという日常の一場面にじんわり滲んでいて、とても良かったです。特に「カレーは脂で刺激物だよな」と千歳が気遣うところに、主人公の体調をちゃんと把握している信頼感があって。防災基準日に合わせて動く生活のリアリティも、世界観を深めてくれますね。