携帯を見つめたままの白髪の方を横目に
私は勝手にご飯を食べ始めていた
頑張って携帯というかスマホと戦っている様子は中々機会になれない人みたいだ
指で打ってる姿とそれに対して焦ったりしてるの見ると…
子どもだ、かわいい
食べる手をいったん止めて慌てふためいているこども(仮)に話しかけよ
『何慌ててるんですか?』
「わぁああああ!!ってびっくりさせるな!!!…ください
いや、叶…友達がこっちに来てくれるみたいで…」
『叶さんという方が来てくれるんですね
保護者がいるのはかなりありがたいですね…よかった
あ、改めて私は西園寺つばさです』
「えーっと、俺…葛葉です」
『葛葉さんね、早く食べましょ』
。
席について改めてご飯を食べる
いやまじで我ながらいい感じの出来具合、好みの味でいつもの味
お店のもいいけど、やっぱり自分で作るのいいねえ~
と思いながら満足げに誇っていると
前の椅子を引いて葛葉さんが座ってお椀の中身を覗いていた
そのあとめっちゃ小さい声でいただきますって言ってた
律儀で縮こまって猫背の姿に可愛いと思っちゃう
頭撫でてみたい
恐る恐る口にスプーンを運んでいる姿もなんか…警戒心強いワンちゃんみたいだ
え?そんないろんな属性が絡んでるのこの人?
これ、いろんな人と絡み始めると可愛がってもらえそう
何ならその輪に入って私も愛でたい
「……………ッ!うまぁ」
『でしょぉ~?
料理は上手にできるからさー頑張ってみたんですよねー』
「あ、あの…初対面だとは思うんすけど
べ、別に呼び捨てでいいっすよ…」
『え?初対面ですよ?それ大丈夫ですか?』
「?」
『あーはいはい、そういう感じね
じゃあいいですよ、あ、いいよ私も呼び捨てで』
天然か、?!!!
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