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毎日毎日違う世界を行き来しているみたい。
どっちが夢なのかもわからない。
まず、夢なのかすらもわからない。
なんなんだろう。
「おはよ」
「おはよー!」
雲雀の大きな挨拶で目が覚める。
目の前にある大きな窓からは吹雪が見えていて。
「雲雀。ここから東京までってどれくらい?」
「いきなりどした?セラお」
なんとなくだった。
東京のあの風景はもう見れないのかな。なんて。
「うーん、1週間くらいじゃないか?吹雪の中歩いてくってなったらそれくらいかかると思うぞ」
1週間か。いけない事はないんだな。
「行ってみたい」
セラおが初めて我儘を言った。
この山小屋に来てから。
1週間。いけない事はない。準備やらをしっかりとしたら四人でもいけるだろう。
「アキラたちにも聞いてみるか!」
そう俺が言うと、セラおは笑った。
でもな。あの東京はもう見れないんだ。
行けるかもしれない!!!
でも、なんで東京に行きたいと思ったんだっけ?
いきなりだったな、、、。
あのビルの街並みとか、今もランドリーとか事務所とか残ってるのかなっていう好奇心からなのかな。
自分でも何が何だかわからないや。
「はぁ、、、、」
とため息をつく凪ちゃん。
「どしたの?」
と俺が聞いても
「貴方には関係ない事なんですよ。と言うか聞かせたくない話です」
と断られてしまった。
あの時奏斗に呼び出されてた時の話かな。
「えー、教えてよぉ〜〜」
俺が駄々をこねても凪ちゃんは口を割ろうとしなかった。
「ケチ!」
「うるさいですねぇ!!貴方は!」
なに事務所でキレてんだよ。
「あ、これ明日の依頼です」
「りょ〜。って多くない?」
「、、、キノセイデハ」
片言で返された。
「断れなかったのかい」
「、、、すみません」
「まぁいいけど。こりゃ明日配信難しそうだな」
「セラ夫のリスナーには悪いですけど頼みました」
「はぁい」
このあとはずっと雑談して、家に帰った。
いつものようにベッドで眠りにつく。
今日はどんな夢を見るのかな。