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幸せの定義
「__はぁぁっ」
⋯私はわざとらしく、大きくため息をついてみた。
⋯誰もそのため息をみる人はいないのだけど。
何故かって、だって私は⋯
「天界を追放された、堕天使なのだから」
⋯ちょっと、“堕天使”っていう響き、かっこよくないか。
心の中でそうそっと呟くが、慌てて咳払いをする。
ひとりで何をしているのだろう、私は。
というのも、裏切ったとかじゃない。
⋯まあ、簡潔にいうと、自由すぎて追放されたっていうか⋯。
「いや!自由っていってもそこまで自由に好き放題してたわけじゃないんだ」慌てて自分で自分の言葉を否定した。
ただ、私は入っちゃいけないところに好奇心で入ったり下界に降りてはバイクを持ってきて乗り回したり、神にヅラ被せたりしただけで⋯。
「うぅぅ、それだけなのに、天界から突き落とすなんてひどいじゃないかぁっ」
⋯まあ、確かにちょっとやり過ぎたけれど、天界から突き落とすのは違うだろぉっ、と、思わずつっこむ。
「⋯まあ、こんな戯言、もう誰にも聞いてもらえないんだけどね」
⋯私の友達はみな、天界から突き落とされた“堕天使”になっていった。
勿論、私もなった。
⋯人間の言葉?で言うと、類は友を呼ぶだ。
話がズレるけれど、私の友達の“ルイ”は、全ての真理を探りすぎてるうちに自分で天界から落っこちた。
⋯馬鹿すぎる、自業自得すぎて、神が怒って手を差し伸べ無かったのだ。
そして、さらに私の友達“ユイ”は、誰とも基本的に関わらず生きてたら、なんか堕天使になっていた⋯らしい。
そのまま自分から落ちて、自由を愛しすぎてそのままどっかに行った。
⋯うん、馬鹿か!
「まあそれは私もなんだけどね⋯」
そう、くすりと笑って呟いた。
__でも、いろいろ言ったが案外こっちも悪くない。正直、こっちの方が自由かもしれないし。
永遠に繋がる空に、“時空の扉”を通じて行けば何処へでも行けるのだ。
天使の能力を使えば、魔法だって使えちゃうし⋯
「まあ、ポジティブに考えれば突き落とされてよかったって事だな」
そんなふざけた結論に至り、ひとりで大笑いした。