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ポートマフィア(ぽーとまふぃあ)
港湾都市横浜を縄張りにする凶悪マフィア。
関東一円に多数存在する非合法組織間での抗争(通称龍頭抗争)を生き残った屈強な闇組織で、数十を超える傘下の団体を抱え、保護した企業や商店からの上納金、買い付けた密輸商品での非合法商売、麻薬売買や闇カジノなどを財源に街を闇から取り仕切っている。
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芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)
「死を惧れよ、殺しを畏れよ。死を望むもの、等しく死に、望まるるが故に。」
常に殺気が溢れ出ている目付きと黒い外套が特徴的。弱者が何よりも嫌いで、常に強者を求めて戦い続けている。中島敦をライバル視していて犬猿の仲だが、時には共に手を取り強敵へと挑む。
能力名 羅生門(らしょうもん)
外套を黒獣に変化させる能力。黒獣はあらゆるものを切り裂き、空間さえも切断できる。外套がなくなった際は外套の下に来ている服までも刃に変化させる。
モチーフ
芥川龍之介作 「羅生門」が由来
平安時代末期の荒廃した都を舞台に、解雇された下人が羅生門の下で雨宿りをしていると、老婆が死体から髪を抜いている場面に出くわし、老婆から生きるための行為だと説明された後、下人も老婆から着物を奪い、盗人になるという物語。
CV:小野賢章
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銀(ぎん)
「話をすり替えないでください…。」
黒蜥蜴(くろとかげ)というポートマフィアの傘下組織の一員であり、文スト芥川龍之介の実の妹である。無口で常にマスクをしているが、髪を解きマスクを外した姿は花袋が「黒髪の撫子」と言うほど美しい。
芥川龍之介作 「おぎん」が由来
江戸時代初期の長崎を舞台に、キリシタン弾圧下の厳しい状況下で、少女おぎんが機転を利かせ、養父母の命を救う物語。
CV:夏川椎菜
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樋口一葉(ひぐちいちよう)
「何も出来ません。でも何もしないなんて、私には無理です。」
金髪にパンツスタイルの女性。異能力は持たず、常に銃のみで戦っている。ポートマフィアの首領直轄遊撃部隊長 芥川龍之介の部下。芥川のことを先輩と呼び慕っている。最初は先輩として芥川について行っていると思われていたが、物語が進むにつれ、芥川に対し恋愛感情を抱いていることが明らかとなっている。
樋口一葉が文スト内でも珍しい恋心を持っている理由は恐らく、
樋口一葉作「たけくらべ」が由来
明治時代の東京・吉原を舞台に、思春期を迎える少年少女たちの成長と、その中で生まれる淡い恋や葛藤を描いた物語。
CV:瀬戸麻沙美
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中原中也(なかはらちゅうや)
「こりゃ最高の眺めだ、百億の名画にも勝るぜ。」
肩にかかるくらいの長さの橙色の髪と黒いハットが特徴的。ポートマフィアの五大幹部の一人であり、異能力、武術どちらにも優れた才能を持つ。身長は160cmと平均身長170超えの作中ではかなり小柄でその事をよく太宰にいじられている。
能力名 汚れつちまつた悲しみに(よごれっちまったかなしみに)
触れたものの重力のベクトルを操ることができる能力。これは自分自身の重力を操ることも可能で、作中では天井や壁を歩く姿も確認できた。
汚濁(おぢょく)
「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ、更めて我を目覚ますことなかれ」
また、「汚れつちまつた悲しみに」の強化形態として「汚濁」というものがある。これを発動させると鋼鉄の洗車も打ち破れるほど圧倒的な身体能力と小型のブラックホールを出現させて投げつけるといったことが可能になる。
その代わり、目に入ったもの全てを無差別に攻撃する暴走状態になってしまう。
「汚濁」は中原中也が死ぬまで続くため、太宰治の異能力解除の異能が必須となる。
モチーフ
中原中也作 「汚れつちまつた悲しみに」が由来
これは小説ではなく、中原中也の代表的な詩で、彼の内面の葛藤や孤独、そして失恋をテーマにした作品です。詩全体を通して、純粋さを失ったことへの悲しみや、汚れ切ってしまった自分に対する苦悩が描かれている
「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ____」から始まる汚濁の詠唱にもモチーフがあり、中原中也作「山羊の歌」の一文である。
作中でワインをよく飲んでいる姿が描かれるが、文ストの中原中也も史実の中原中也も酒には全くもって強くないらしい。
CV:谷山紀章
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梶井基次郎(かじいもとじろう)
「君達宗教者は信じるのが仕事だろうが、科学の根源は何時だって疑うことだ!」
緑色のマフラーとゴーグルが特徴的。究極の化学を追求するマッドサイエンティストであり、爆弾魔でもある。その調子に乗りやすい性格のせいでよく敵組織に捕まっている。
能力名 檸檬爆弾(れもねーど)
自作の檸檬型爆弾(れもんがたばくだん)の攻撃を受けない能力。最初は檸檬型爆弾を作り出す能力だと思われていたが、爆弾自体は自分の手で地道に作っている。
モチーフ
梶井基次郎作 「檸檬」が由来
得体の知れない不安や憂鬱を抱える「私」が、一個の檸檬を手にしたことをきっかけに、心情が変化していく様子を描いた物語。
CV:羽多野渉
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尾崎紅葉(おざきこうよう)
「闇に咲く花は闇にしか憩えぬ。」
片目を隠した朱色の髪と桃色の着物が特徴的なポートマフィア五大幹部の一人。常に赤い和傘と仕込み杖を持っており、泉鏡花を守る為ならば手段を選ばない。
能力名 金色夜叉(こんじきやしゃ)
仕込み杖を持つ異形・金色夜叉を召喚する能力。泉鏡花の夜叉白雪と同じタイプの異能だが、夜叉白雪よりも攻撃力が高く、尾崎自身の意思で操ることが出来る。
モチーフ
尾崎紅葉作 「金色夜叉」が由来
主人公の間貫一と婚約者の宮の悲恋を描いている。宮が富豪の富山唯継と結婚し、貫一は復讐心から高利貸しとして生きていくことになります。しかし、宮の悔恨や周囲の人々の行動を通して、貫一の心境にも変化が生じ、物語は未完のまま終わります。
文スト尾崎紅葉も文スト泉鏡花と同じく、文スト内での性別は女性だが、史実の尾崎紅葉は男性である。
CV:小清水亜美
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森鴎外(もりおうがい)
「どんな困難な戦局でも、必ず論理的な最適解は有る。」
ポートマフィアの首領(ボス)。普段は町医者のような格好をしているが、ポートマフィアとして活動する際には、黒いコート着用した威厳に満ちた風貌となる。常に「エリス」という名前の幼女と遊んでいるロリコンである。
能力名 ヰタ・セクスアリス(うぃた・せくすありす)
異能生命体・エリスを召喚する能力。エリスの性格は森自身の好きなように変更でき、今現在の性格はいわゆる「ツンデレ」というものになっている。デッドアップにて、森と異能力が対立した際、エリス本来の性格を見ることができたが、「大好きよ、リンタロウ」とツンデレ要素はゼロの性格をしていた。
モチーフ
森鴎外作 「ヰタ・セクスアリス」が由来
主人公である金井湛の幼少期から大学卒業までの性的発達と経験を描いた作品です。物語は、金井の性に対する認識の変化を年代順に追っており、無邪気な好奇心から思春期の混乱、そして成人後の実際の性的経験へと進んでいきます。
CV:宮本充
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エリス(えりす)
「リンタロウのその必死さがイヤ!」
森鴎外のことを「リンタロウ」と呼び、常に一緒にいる幼女の姿をした異能生命体。一見金髪に赤いワンピースの普通の女の子だが、時には森鴎外を守る為空を飛んだり、素早く移動したりと人間ではないように行動することがある。
モチーフ
森鴎外作 「舞姫」に登場する「エリス」が由来
ドイツに留学したエリート官僚の卵、太田豊太郎が、現地の踊り子エリスと恋に落ちる。しかし、名誉と愛の間で苦悩し、最終的にエリスを捨てて帰国する物語。
リンタロウは、史実森鴎外の本名、森林太郎のこと。
CV:雨宮天
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夢野久作(ゆめのきゅうさく)
「神様は誰にでも平等じゃないの!?」
「Q」という異名で呼ばれ、長らく座敷牢に幽閉されていたポートマフィアの構成員。黄色いマフラーを巻いた白と黒の髪に黒目の子供。常にボロボロで包帯を巻いた人形を持ち歩ていている。
能力名 ドグラ・マグラ(どくら・まぐら)
自分を傷つけた相手を呪う能力。呪われた者には手形の痣が浮き上がり、彼が持つ人形を破壊することで呪いが発動する。呪いが発動したものは狂乱して周囲に襲いかかるようになる。簡単に人を呪えるように、腕にカミソリの刃を巻き付け、軽く当たっただけでも傷をつけてしまえるようになっている。
モチーフ
夢野久作作 「ドグラ・マグラ」が由来
記憶喪失の青年が九州大学医学部の精神科病棟で目を覚ますところから物語が始まります。青年は、自分が過去に殺人事件に関わっているらしいと告げられますが、記憶がありません。物語は、青年の記憶を呼び戻そうとする医師たちの実験や、青年が読み進める論文、患者の遺した手記などを通して、事件の真相と青年の正体をめぐる謎が展開されていく物語。
ドグラ・マグラは日本の三大奇書の一つに数えられる作品で、読んだものは発狂すると言われているほどに奇妙な物語。
CV:工藤晴香
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織田作之助(おださくのすけ)
「俺は小説家になりたかった。 再び人を殺したらその資格が無くなると思った。 だから殺しを辞めた」
ポートマフィアの最下級構成員。通称「織田作(おださく)」
暗めの赤色の髪とベージュの上着が特徴的。太宰治がポートマフィアを抜けるきっかけとなった最重要人物である。
最下級構成員だが、太宰治とはプライベートで友好関係を築いており、よくバーにて共に酒を交わしている。組織の何でも屋として不発弾処理や猫探し、構成員の諍いの仲介などして働いている。
能力名 天衣無縫(てんいむほう)
5秒以上、6秒未満の未来を予知することができる能力。死角からの奇襲を未然に回避することが出来るが、未来に起こる危機を察知した時、すでに罠に嵌まっている場合は回避できないという欠点を持つ。
モチーフ
織田作之助作「天衣無縫」が由来
大阪を舞台に、人気芸者だった「蝶子」と妻子持ちの安化粧問屋の若旦那「柳吉」が駆け落ちし、様々な商売に失敗しながらも夫婦として生きていく様子を描いています。
CV:諏訪部順一
重要なストーリー
⚠️以下ネタバレ注意⚠️
(引用:太宰治と黒の時代)
最下級構成員と聞くと、一見とても弱い人間のように思うだろう。しかし、
「織田作は怒らせないほうが善いよ。絶対にね。もし織田作が本気で怒ったなら、この部屋にいる五人全員、銃を抜く間もなく殺されるよ。」
実際の織田作之助は太宰治がこうも言うほどに戦闘能力が高い。また芥川に対しても太宰は、「君なんか百年たっても織田作には敵わない」と発言。
織田作之助の少年時代は、少年暗殺者として暗躍し、手を拘束された状態でも標的に銃を2度も命中させしに至らしめていた。
しかし、今は「何があっても人を殺さない」という信念を掲げている。これは、ある時出会った本に因る。昔、下巻が見つからない本に夢中になり、上中巻を読んでた時、ある男が「最悪の本だ」という言葉と共に下巻をくれたのだ。織田は、その男性の言葉とは反対にとても面白いと気に入るが、本に登場する殺し屋が殺しをやめた大切な理由を語る描写が破り取られているのに気づく。織田は男からの「小説を書くということは人間を書くということだ」という助言を得て、その物語の結末を“自分で書くため”に、人間を真摯に知る必要があり、殺しをやめたのだ。
織田作之助はこの後、”とある事件”にて命を落とした。この織田作之助の死をきっかけとして、太宰治の人生は大きく変わった。