テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1,965
167
4,657
#アモアス役職
シノーペ🪐🌠💜
976
お久しぶりです。皆様。私はショコラ───。
ではなく!どーも皆さんこんにちは!宇宙一可愛い椎名ちゃんだよー!ただいま別世界の自分の物語を見るためにここまできちゃった!次のTルートまでの息抜き?みたいな感じでもあるよー!まあ、この物語が何年、何十年続こうが私の寿命が先に来ることはないしね!みんなもぜひ楽しんでねー!
それじゃ、今日は私が代わりに幕をあげちゃうねー!お手を拝借、ってやつ?それじゃ、レッツ〜?GO!
「───この任務、任せましたよ。hnさん、gsoさん。」
「はいはーい!このhnにお任せあれ!」
「承りました。」
私が深く隊長に礼をする。先輩は対象的に顔の近くで明るくピースをしながら、その任務を引き受けていた。───最も、引き受けない、という選択肢は無いわけだが。その後、隊長の部屋を後にし、先輩と少し雑談しながら数日後の任務の内容についておさらいする。
───今回は、同盟国であるウトピア連合国への訪問の護衛。なんでも、我が国と蒼燿国の戦争の長期化によって、兵士の数が足りなくなり始めたらしく、世界最大の冒険者国、ウトピア連合国に人手を借りに行く交渉をしに行くらしい。想定よりも戦争が長引き、プライドの高いお偉いさんがたも自身に降りかかりそうな火の粉を見て焦り始めたらしく、そこそこ友好国であるウトピア連合国に助けを求めに行く、ということだ。無論、交渉するからには地位の高い者が赴かなければならない。そして、そんなお偉い方に死なれたら困る、といのことでわざわざ秘密軍隊の我々が普通の護衛とまじりつつ、護衛任務を遂行しろ、との事だ。
「いや〜、偉い人ってなんでこんなに生きることに執着するんだろうねー。」
先輩が呆れの感情を声にのせながらそう呟く。私は紅茶を入れつつ、少し考えてから思ったことをそのまま話した。
「周りの人がバタバタしんでいったらそりゃ死ぬのが怖くなるんじゃないでしょうか?」
「え〜?なら、恐怖するのは私達側でしょー?1番死に近い場所で頑張ってるのにさー。」
「確かにそうかもしれませんが、私達には戦うすべがありますから。魔法の上位互換ともいえる『ギフト』のお陰で。」
そういえば、先輩は確かに、と口角を少しあげて、私の入れた紅茶に角砂糖をボトボトと入れて混ぜもせずにそのまま飲み始める。私は慌てて止めて、軽く中身をかき混ぜてから、再度先輩の紅茶を差し出す。先輩は少しキョトンとしながらもその後、満面の笑みで「ありがとう」と言ってお茶を啜る。───ティーカップの持ち方に少し違和感を覚える。五指全てを使ってカップを鷲掴みに持つその飲み方は上品とは言えない。けれど、公の場ではないのだから指摘する意味もない。私は、気にしないことにした。そんな優雅なティータイムを過ごしていると、先輩はカチャッとティーカップをお皿の上に戻す。私は、どうしたのだろう?と先輩の顔を伺うと、その顔は憂いの表情を浮かべていた。
「どうしたんですか?」
私は勢いのまま尋ねる。先輩は、私に声をかけられてハッとしたように私を見たあと、慌てたながら笑顔を浮かべる。まるで、なんでもないよ、とでも言いたげに。…その態度が、なんだか嫌で、私はそのまま言及してしまう。
「…何か、言えないことなんですか?」
「んぇ?別に、なんでもないよ!今日のおやつ何にしよっかなーって悩んでただけ!気にしないで〜!あ、それともgsoもお菓子食べたい?いいよー!分けてあげる!」
突然早口で饒舌に話し始める先輩。…怪しい。けれど、ここまで必死に誤魔化す内容にそれ以上追求もできず、私はただ「わかりました。」と一言しか言えなかった。
「やあやあお嬢さん方、初めまして。私は外交官の者だ。名は…名乗る必要はないだろう。私のことは依頼主、とでも呼んでおいてくれ。」
その人は愛想良く笑いながら、私たちを順番に見ながら自己紹介未満のことを話す。そこそこ歳のいったブロンド色の髪を持つその男は礼儀知らず、の一言で尽きる。名前は名乗らない、握手の拒絶姿勢。…こんな奴のために命をかけて守らなければならないのか、なんて心の中でため息をついてしまい、思わずハッとする。ダメだダメだ。この人は私たちの国のために頑張ってくれてるんだ。これは、きっとどこにも吐けなかった鬱憤を晴らすための哀れな人の行動なのだ。年齢的に見れば私たちの方が二回り以上も年下なのだが、まあ仕方がない。私達が大人の対応をしてあげよう。そう思い、私は俯いた視線をパッと上げ、恭しく一礼する。相手がどれだけの礼儀知らずだろうと、私まで礼儀知らずになるのは”同類”になるのと同じ。こんなやつと同じになりたくなかった。
「…今回の護衛任務をつとめます。コードネーム:gsoです。…全力を尽くします。よろしくお願いします。」
「同じく今回の護衛任務担当のhnです!よろしくお願いしまーす!」
そう言って、先輩はいつも通り、親しげの挨拶をする。私たちの自己紹介を聞いたあと、『外交官』はふっとバカにしたような笑い方をする。彼は、わざとらしくすまない、と言いながら
「君たち子供に何ができるのかなって、笑。子供が2人も増えたら逆に私の護衛の仕事が増えてしまわないか心配だよ。」
教養がなくとも理解できる嘲笑と心配に見せかけた罵倒。…子供相手にここまで幼稚になれるなんて、逆に驚きだ。そもそも国側が直々に任務を行なえと言われて来た子供に何故そこまで偉そうに言えるのか。…こんな奴が外交官だなんてこの国の未来が不安だな、なんて思っていると、先輩がスっと前に出て、上着のポケットからひとつのバッジを取り出す。───それは、金色に輝き、なにかの紋章が刻まれていた。
「これはこれは…。言い忘れてしまってすみませんね。私、『mmntmr様』直属の部下でして…。これ以降は、分かりますよね?」
「っ、!?そ、それはすまないことを言ったね。先程までの非礼を詫びるよ。だから、先程のことは内密に……。」
「えぇ、えぇ!もちろんですよ!私も出来ればなかよーく行きたいですし。…よろしくお願いしますね、”イリタブル・アンパシオン”様?」
そういいながら先輩は片手を前に出し、外交官に無言で握手を求めるとそいつはすぐに握手を交わす。私はその状況に置いてきぼりにされながらも、護衛任務は幕を開けた。
「…それにしても、どうしてあの人はあんなに驚いていたんですか?」
私は視線を外から先輩の方へ向ける。私たちは今、外交官を乗せた馬車の後ろの荷車にいる。揺られ心地の悪さにシワを寄せるが、まあ、いつもの事なので気にしない。それより、気になっていた疑問を先輩に尋ね、先輩は口に含んでいた棒付きキャンディを取り出してから話し始める。
「あ〜、gsoは知らないもんね〜。うちの軍の隊長について。ん〜、この機会で知っておいてもいいかも。このバッジも便利だからね〜。」
そういいながら、先程外交官の方にも見せていた金色のバッジを取り出す。細かく装飾されたその造形は美しい、という言葉良く似合っていた。私が思わず見とれていると、先輩はそれに気にせず話し続けた。
「今回は、隊長について教えてあげる。あの方はうちの秘密軍隊の隊長なんだよ。つまり、秘密組織で、最終兵器の最高責任者。国の中の中枢の一端を担ってるってわけ!」
「この国子供に権力を握らせてるんですか!?」
私が驚きを顕にすれば、先輩はそうだよ〜とゆるーく返してくる。
「そーそー。まあ、ぶっちゃけ隊長だけ国に忠義を尽くしてくれればお国にとっては十分だからねー。私たちが文句言ったところでねじ伏せられるだけだしー?」
先輩が自慢げにそういうが、それってつまり軍隊自体の地位が高い訳じゃなくて、隊長さんだけ権力が高いのでは?そう疑問に思うのと同時に、私はひとつ、恐ろしい想像が思いついてしまう。先程の話からすると、つまり…。
「え、隊長さんって私たち全員を相手取れるくらい強いってことですか?」
「ん?そうだよ?私たちが束になっても敵わないだろうね。それくらい、隊長は特別ってこと!」
私は、そこで初めて絶句する。そりゃこの秘密軍隊の隊長という位置にいるのだから強いのは当たり前なのだが…。私は、先輩の強さを知っている。そして、その先輩は大ベテランという立ち位置にいることも。けど、その先輩があっさりと認めるくらいには隊長さんは強いらしい。
「いや、それなら隊長さんだけでいいのでは?うちの軍隊。」
そうだ。全ての任務を隊長さんがやってくれれば───そこまで考えて不可能だということに気づく。さすがの先輩も私の飛躍した発想に呆れのため息をつく。
「たった一人しかいないのにどーやって大陸中を回れっていうのー!ワープ路だって、高頻度で使えば人体に悪影響だし、そもそも隊長の『ギフト』は周りへの影響が強く出るからあまり多用しちゃうと危ないんだよ。」
「ですよね…。自分でも馬鹿げた発想だと思うレベルの発言でした…。」
「んーん、いいと思うよ、そういうの。そりゃ、gsoは記憶ほとんどない状態で命をかけて戦って貰ってるし。不満の一つや二つ零してもいいと思う。少なくとも、私は。」
相変わらず優しい先輩の好意を受け取り、私はほっとする。そして、その後は他愛のない雑談が続いた。
───その出来事は一瞬にして起こった。馬が痛みで聞いた事のない声を出して倒れる。その拍子に馬車に乗っていた私たちは宙へと放りだされた。私は空中で回転して勢いを相殺しつつ受身を取って地面へと着地する。献上品の品々がガタガタと落ちていき、辺り1面砂埃が舞う。慌てて周囲に目を配らせれば、先輩は既に外交官さんの近くに陣取り、馬車の周りにいた兵士たちも慌てて武装した武器を構えた。
ただでさえ視界の悪い鬱蒼とした森の中。そこを迷宮にするかのように砂埃が舞い続ける。
「ひっ!」
外交官の小さな悲鳴が聞こえた気がした。
───最悪の事態は招かれた。一体の兵士の腕が宙へと飛び、赤を散らせたのだ。硬い、鉄の防具を纏った兵士だった。簡単に、切られるはずの無い腕だった。それが、いとも簡単に切られ、そして無人の馬車にボトッと落ち、豪華に飾られた馬車に赤色がのった。
「…外交官様の守りを、お任せしました。我々が殲滅します。」
先輩が静かに兵士に宣言し、外交官を軽々と抱き上げ、兵士に投げて渡す。外交官は恐怖のあまり抵抗しようともせず、されるがまま投げられ兵士はそれを受け取ったあと、簡易結界を貼り、外交官さんを中心にずらりと兵士が並ぶ。先輩はそれを見届けたあと、砂埃の先の人物をギロリと睨みつける。
───美しい女性だった。海と空の境目のような藍色の瞳、生命を感じさせるペリドットのような髪色。スラリとした体型にそれを強調するかのようにスラリと長いスカートを身にまとっている。そして、自身が人外であることを象徴するかのような長い耳。彼女の首元にある十字架のネックレスと至る所にあしらわれた星のマークが、彼女が星神を信仰する聖職者───つまり蒼燿国の者だとわかる。
「あらあら、まあまあ。まさか、防がれてしまうなんて…。予想外よ。それに、どうしてあなた達みたいな子供がこんな森に?」
聖職者の女性は女性にしてはやや低めの声で、私たちを心配の眼差しで見つめる。…たしかに戦場に私たちのような子供がいることは本来不釣り合いのはずなのだ。今では当たり前と思っていることの異常性を改めて認識させられる。私が戸惑っている間に、先輩は槍を後ろで持ちつつ、話し合いの雰囲気を漂わせている。けれど、それは不意打ちを狙ったものではない。何故ならばその槍は先輩ほど丈の長い槍であり、到底、隠せるものではない。つまり、これは戦わないでこちらも話し合いたい、という意思表示なのだ。と、理解した私は刀を構えるのをやめて、鞘に収める。
「とうとう…いえ、もともとね。サピエンティアは邪悪の道へと堕ちていたのは 。兵士が足りないからって子供を…。大丈夫よ、そこを離れてちょうだい?そこの悪いお兄さん達をお掃除したあとあなたたちは保護して安全な場所に案内しますから。」
そう言って、彼女は私たちに手を差し伸べてくる。───私は、判断ができなかった。普通、断る場面のはずだ。けれど、私はその提案に”魅力”を感じてしまった。心の底に沈んだはずの感情が浮上する。znの死を思い出す。私も、znみたいに死にたいのだろうか?もし、この軍に居続けたとして、私達の戦いはいつ、終わるのだろうか?『ギフト』を持っている、と言うだけで子供の私たちがどうして命を賭してまで戦わなければならないのか。ずっと、気にしないでおいた疑問が、沈んでいた感情が敵を目前にして浮上し、私の脳内に葛藤を生む。
それを、全て切り払うかのように、強い音と衝撃が私の耳に直撃した。私はハッと、音の発生源を見やる。そこに居たのは黒い拳銃を持つ先輩だった。銃口から伸びている煙をふっとかき消した先輩はジロリ、と聖職者の女性に視線をやる。
「…嘘つき。君の国の神官もそれを言ってた。…私のバディは騙されてそいつに殺されたよ。そんな甘い蜜に群がるほど脳内花畑じゃないんだよこっちは…!!」
先輩は最初こそ冷酷で、冷たい声をしていたが、だんだん高ぶる怒りによって、声を荒らげていく。───先輩のそんな姿を私は初めて見た。腕を撃たれた聖職者はあらあら、と言って血に濡れた自身の腕を見る。
「あなた、ただの子供じゃないのね。戦争用に訓練された子供?…ほんっとうに悪趣味な国ね。けれど、私も殺されることは本望じゃないのよね。撃ったからには、代償を支払って貰うわ、よっっ!」
ビュンっと勢いよくそいつは跳ね上がり、先輩との距離を詰め、空を突然掴んだかと思うと、掴んだ場所には眩い緑の光が溢れ、それは鋭い形へと変形し、先輩の首元に当たる。───が、それは先輩が仰け反って回避したことで掠めるだけに終わる。先輩は負けじと、靴に仕込んでいたであろう短刀をあらわにし、そのまま足を背後に回し、蹴りあげる。
ガキンッ、と。人体から刃物が当たった時に出ていい音ではなかった。明らかに、金属どうしがぶつかった音に、私は驚く。背中に、鉄板でも隠してたのか?でも、そしたらその身軽な動きに説明が───そう思った瞬間、聖職者の背中に、金色に輝く魔法陣が展開され、瞬時に辺りにナイフをばらまく。無差別な攻撃。なるほど、衝撃を与えられた時に背中に地雷型の魔法陣を設置しておいたのか。この光は魔法の前触れ、と気づいた時にはもう遅く、私の眼前には十数本以上のナイフが迫っていた。どうしようもできない現実を前に、私は強く目を瞑る。
───カキンッキンッキンッ!!
しかし、鋭い金属音とともにナイフが弾かれていた。…助かった?私は恐る恐る目を開く。庇ってくれたのは先輩だとすぐに気づいた、だが───ベチャッと、私の頭上から、液体が落ちてきた。それは、血。血が付着する。私の体に痛みはない。ならば、怪我をしたのは私では無い。ならば、必然的にそれが誰の血なのかはわかってしまった。
───目の前の先輩がもっていた銃が静寂を打ち破るようにガチャっという音と共に落ちた。けれど、先輩はそれを拾い直そうとはしない。だって、拾うための”手”がないのだ。先輩は、手首から先を切られていた。それは、飛んできたナイフによるものだった。私の前にはたくさんのナイフが落ちているけれど、1本だけ、後ろの地面に突き刺さったナイフがあった。血で塗られたそれ。──────どうして、人体が脆いことを私は忘れていたのだろう。普通、ナイフで刺されれば人は死ぬし、爆風とともに飛んできたあんな早いナイフに当たれば腕くらい切り落とされるのだ。
きっと、庇われなかったら私は反応すらできずに死んでいたから。先輩の手が斬られたのは、私のせい、私のせい、私のせい───自分を責める言葉がずっと、ずっと脳内で木霊する。前は未遂だった。けど、今回は現実で、もう起こってしまったことで。そうだ、戦闘において、最も器用な部位である手が、飛んでいったのだ。冷静になれそうにない頭。力が抜けてしまった体。先輩はそれでも何かしようと、もう片方の手で、私の鞘から抜き取った刀を取り出し、私の前で構えた。やめてください。もう、私を庇わないでください。足手まといにしないでください。そう願っているのに、言葉にすることができない。恐怖で固まってしまった体は私の言うことを聞いてはくれない。
「美しい絆ね。私、感動しちゃった…♡このまま殺そうと思ってたけれど…コレクションにするのも悪くないわね。」
「…あは、それはお断り。だって私、まだ負けたつもりじゃないもん。」
「強がらないで。お仲間さんはもう動けそうにないし、あなたも足手まといを持ったまま戦えないでしょう?それに、私は今回後ろにいる貴族さん?を殺しに来ただけなの。あなた達をどうしようが知ったことでは無いの。」
淡々と会話が続く。先輩の顔が見れない。そりゃ、私を守るために前に出てくれてるのだから当たり前だが。だから、先輩がまだ負けたつもりじゃない、と言った意味がわからなかった。先輩は、刀を置いて、そして、手が残っている方の腕を、私に向ける。
『眠ってて』
私は、黙ってこくりと頷く。そのまま何もかもを1度忘れて、眠りにつく。
その後、起きた時には何もかもが終わっていた。どうやら、その場にいた兵士が隊長に連絡をしてくれていたらしい。いつの間にか荷車に乗せられた私の前には知らない2人組が乗り込んでおり、先輩はその場にいなかった。
一方、秘密軍の基地内、医療室では。
──────どうやら、神様は静寂を許してはくれないらしい。資料が乱雑に置かれた机。一方、別の清潔に整えられた机の方は、実験器具でいっぱいいっぱいだ。けれど、机の爆発具合とは対照的にここ、医療室は静かだった。その静寂を破らないように、と軽いノック音が響く。この丁寧なやり方はおそらくiemnだな、とアタリをつけながらいま、手を離せなかったので勝手に入って〜!と大声をあげる。そうすれば、ゆっくりと扉が開く音がする。
「それで、なんの用件?」
作業を続行させながら後ろのソファに座ってるであろうiemnに話しかける。iemnは、相変わらずの抑揚の乏しい話し方をする。mtwはいつものことをなぜだか思い出しながら、iemnの言葉に耳を傾けた。
「先程の任務でコードネーム:hnが───」
「…は?…っ!hn!?」
mtwはバッと背後を振り返る。そこに居たのはいつも通り無愛想な表情をしたiemnとその上に丸くなってるhnちゃんの姿。mtwは実験器具をいくつか押し出して割れるのも厭わずに実験を投げ出す。慌てて近づけばそこには、あるはずの手がついてない腕をもつhnちゃんの姿があった。mtwは慌てて近づいて、iemnに状況を聞く。
「…どういうこと?生きてる、んだよね?寝てるだけ?」
幸いにも呼吸音がしたのでhnちゃんが生きていることはわかる。そこでやっと、ほっとして胸を下ろしかけたが、それどころではない。今は、もっと情報を。そう思い、iemnに先の話を、と思ったがその前にiemnは報告を続けてくれる。
「…護衛任務中、敵襲にあったらしい。その時、新人を庇って手を持ってかれた。」
「…切り離された手は?それがあればhnちゃんの回復で繋ぎ合わせられるはず。それに、それを縫合して神経を合わせる程度ならmtwもできるし。」
「現場にはなかった。多分、敵に持ってかれた。…おそらくギフトの代償で差し出したんじゃないか?」
「…『恋』のギフトは使うなってあんなに言ったのに…!!」
内心ふつふつと湧き上がる怒りが抑えられなさそうになかったが、今はそれどころじゃない。冷静になれない熱い頭を何とか抱え込み、hnちゃんのために今は最善を尽くすことにする。
「…rk。仕事の時間。おきて。」
mtwはそう、2回ほど手を叩けば、扉の向こう側から明らかに眠そうなrkが現れる。ボサボサの髪のくせに顔のせいでそれも一種のオシャレだと思わせる髪型のそいつは一旦置いておくとして。
「ふわぁ…。なんだよ、mtw。今日の仕事はもう終わらせたはずだぞ?」
まだ眠そうなrkだが、hnちゃんを見てすぐに態度を変える。どうやら、 rkは状況を見るや否や察したらしい。眠気眼だったのはシャキッとしだし、表情も真剣なものへと変わる。
「…俺は器具を持ってくる。mtwは…」
「ベッドの用意、手を清潔にしてくる。rk…急いで。」
「もちろん。…うん、既にその手は止血されてるみたいだ。おそらく、『回復』のギフトを使って出血は抑えられてる。」
rkは軽い診察だけで状況を判断する。mtwもその見解に概ね賛成なため、反対はしない。そして、mtwたちは各々テキパキと動き出す。iemnはhnちゃんをベッドにのせ、「…戻る」と一言だけ添えてこの部屋から去っていく。
そして、mtw達は急いで治療、という名の”義手”作りを始める。mtwは、残念ながら人を癒すことはできない。けれど、mtwには知恵という武器がある。そう、ギフト『科学』を持つmtwには、代わりの腕やら足やらを作るなんて、朝飯前、というやつだ。
「そんな悠長なこと言ってないで急げ!」
「ごめんって…。」
そんな軽いツッコミをされたmtwは清潔にした手にrkに手袋をつけてさせてもらい、すぐさま作業に戻るのだった。
ここで幕を下ろしましょう!いかがでしたかー?なーんか大変なことになってますね!まあ、mmmrのみんなが大変なことに合うなんていつもの事ですしねー。…うーん、特に言うことはないの、かな?それじゃあ、このまま物語を閉じますか!じゃ、またね〜!
コメント
1件
うわっ…第10話、めっちゃ重かったよ…😭💦 冒頭の椎名ちゃんの軽いノリから一転、gsoの視点で綴られる戦場のリアルが刺さりすぎた。 特に「私もznみたいに死にたいのかな」って内省と、先輩hnが「嘘つき」って叫びながら庇って手を失うシーン、心臓掴まれた… あとmtwの「『恋』のギフト使うなって言ったのに」って台詞、hnの覚悟と代償を感じて泣ける。 義手作りに動き出すラストも、希望と絶望が混ざってて続きが気になりすぎるよ〜!次回も読むからね!!📖✨