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船に乗って少ししたら出航した。
ゆっくり進み波に揺られる船に、少し胸騒ぎがする様な気がし落ち着かない。
着いたら何をすればいいのか。
でもそれは、リサさんが教えてくれるだろう。
だが、自分に関する事は誰も知らない。
その事を何か一つでも思い出せないかということが頭の中を埋める。
自分の思考を狭める。
しかし今はどうする事も出来ない。
落ち着いて船旅を満喫しようと思っていた。
でも、それは高波に邪魔をされる。
落ち着きたいものだ。
そう思っても波は僕のいうことなど知るはずもなく、高くなるばかり。
その中でも一つ、高い波がきた。
特に船は大丈夫だったが、僕は足を滑らせ背中をぶつけた。
その時だった。
突然頭の中に何かの記憶がながれた。
何か聞こえる。
まず、若そうに見える男の人が何かをいった。
???「アーサーそこで何をしてる。」
アーサー「すみません父上、船に酔ってしまいまして…」
どうやら先程の人は僕の父にあたるらしい。
僕の父?「そうか。せめて何か言ってから行ってくれ。」
アーサー「すみません次から気をつけます。」
僕の父?「分かった。次は頼むぞ。」
アーサー「はい。」
厳しそうな人だな。
僕の父?「アーサー、新しい魔法は何か覚えたか?」
アーサー「はい、今回は特に風系の魔法を。」
すると僕は、一冊の本を取り出した。
厚めの本でどうやら魔法などを記された本みたいだ。
記憶の中の自分は本をめくり、あるページを開けた。
アーサー「この魔法とかこれとかです。」
そこには『ウィンドカッター』と名前が書かれていた。
他にもあったが目に留まったのはこの名前だった。
僕の父?「まさかだが、魔法の仕方を知らないとか言わないよな。」
アーサー「流石に分かります、「念じて出す」ですよね。」
僕の父?「そうだ。」
魔法は念じて出す…
そうやって出すのか。
そしてここらで記憶が掠れてきた。
と、同時に頭が痛くなってきた。
波が高く船が揺られるせいだろうか。
記憶にも出ていた船酔いだろう。
少し船内で休むとしよう。
そう思い甲板から離れた。
入ったらすぐ船内の地図があった。
えっーと何々。
この先を左に曲がって、少し行って、右に曲がったら仮眠室があるのか。
とりあえず仮眠室行こう。
廊下を歩いているが人気がない。
ここにいる人たちは違うところにいるのだろうか?
こうしている間にも頭が痛くなってきた。
早く仮眠室に行こう。
右に曲がるところまで行くとフラスコが転がっているのと女性が倒れ込んでいた。
僕はすぐさま駆け寄った。