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「頑張れみんなー!」 「漏らすなよー!!」
そう叫ぶ声が響く中、からぴちメンバーは必死でコンビニのトイレを目指して駆けていた。
まず飛び込んだのは、えとさんとどぬだった。間一髪、どぬは個室に駆け込むことができた。「ふぅ…危なかった…!」えとさんがホッと息をつく。
次に駆け込んだのは、るなちゃんとヒロくん。ヒロくんもなんとか間に合い、るなちゃんは安堵の表情を浮かべた。
残るは、のあさんとゆあんくん。コンビニの入口が見えた、その時だった。
「あ…!」
ゆあんくんが、小さく悲鳴のような声を上げた。のあさんが振り返ると、ゆあんくんのズボンに、じんわりと染みが広がっているのが見えた。
「ゆあんくんっ!」のあさんが慌ててゆあんくんを抱き上げ、トイレへ急ぐ。しかし、時すでに遅し。ゆあんくんは、小さな体で一生懸命我慢しようとしたものの、間に合わなかったのだ。
トイレから出てきたのあさんは、ごめんねと泣きそうな顔をするゆあんくんをぎゅっと抱きしめた。「大丈夫だよ、ゆあんくん。気にしなくていいからね」優しく頭を撫でながら、のあさんは自分の服でゆあんくんの濡れてしまったズボンをそっと拭いた。
こうして、トイレハプニングは一部成功、一部失敗という結果に終わったのだった。