4:30 この時間からトニオ・トラサルディーの料理は始まる、作り置きなど彼の精神には許されるはずなどなかった。
7:30 イタリア料理店トラサルディー開店時刻、この店には頻繁には客が入店することはなかった、だが今日は違った
「開いてるかい、おや誰もいないなぁめちゃくちゃにまずい料理店にでもはいっちまったんじゃあねえか?」
などと言いつつギターを鳴らしながら入ってきた、だがトニオは優しい声つきで
「本日はは他にお客様がいませんので構いませんが後日入店時にはギターをおいてからでお願いしマス、ご紹介遅れましたイタリア料理店トラサルディーのオーナー、トニオ・トラサルディーでス。」
その客は不満そうにドカッと椅子に座った。
「お客様もしかしてギタリストかなにかでしょうカ?」
「もしかしなくてもそうだろうがよ早く飯を出しやがれ!」
トニオは思った (このお客は最近まではギターをやめていてまたギターを始めたような指の疲れが見えル)
トニオは料理の準備に入った。〜15分後〜
「お待たせいたしまシタ、サイドディッシュのきのこのアーリオオーリオ、メインディッシュのレモンバターのチキンソテーでス。」
その客はやっと来たかと言う顔で手を付けた。
「ん?オイオイオイオイ、俺はよぉきのこだけは食えねぇんだよマジ萎えるぜぇ…」
「大丈夫ですヨ、食べれないほど不味ければお駄賃はいただきませン。」
トニオは落ち着いた口調で言った。
「しょうがねぇなぁ、ん?何だこれアーリオオーリオだっけかぁめちゃくちゃにうめぇじゃねぇよぉ唐辛子のピリ辛かんがきのこの臭みを完全に打ち消してやがる」
そして客は自分の体の異変に気づく
「てっ、てめえ料理になに入れやがったぁ!」
トニオはジェスチャーで指を指した、その客の爪が抜けていくのがわかる、、、だが10個の爪が落ちた頃には新しい爪が生え変わっていた。
「何だコイツァァァア!完ッ璧にムショ入り前のセットに何時間もかけた爪と同じじゃあさないか!もしやこのチキンソテーも、、、」
チキンソテーのかけらを口に含んだ
「コイツァァァうめぇ!酸味と甘み全てを保持してやがるゥ!」
その言葉の後には肩が脱臼しているのがわかった
「痛ッてぇ…ん?痛くねえ何だ肩が軽い、肩から常にギターをかけている痛みが嘘見てぇだ」
〜会計〜
「そうだ最後に俺の名前を教えてやるギタリストとして有名になるからよぉ今のうちにな [音石 明]だ、サインでもやるか?」
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え、好き