コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
扉を開くと同時にぺにガキが抱きついてきた
ペニ)ウマさん!!おかえり!
毎日一緒にいたはずなのに抱きしめてみると意外に小さくて、まだ子供なんだなと再認識させられた
うみ)おかえりなさい。ウマさん
そう言って笑いかけてくれたうみにゃ
ウマ)ただいま!
久しぶりの2人に懐かしさを覚えつつ生きていることに感謝していた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
余命まであと2ヶ月
目が覚める
最近は耳鳴りも強くなってきて不快な感じがする
前までは看護師さんに起こしてもらっていたのに耳鳴りや頭痛のせいで夜中でも起きてしまう日々が続いていた
医師に言えば薬は貰えるんだろうけど前に悪化して以降もっと増えたからこれ以上増えるのは避けたい
足に力が入らない時もあって、ぺにガキと遊ぶのは大変だ笑…なんて
倒れる前だったら絶対にガキとなんか遊ばないけど、いつ死ぬかわからない体でも少しくらいは思い出を残したいと思ってできるだけ接するようにしている
『死にたい』
前まではそう思ってたのに今では思い出を作ろうとしてるなんて笑
この2人の記憶に少しでも残っていたら…なんて
そうしたい。そう思ったのはうみにゃがきてからだった
爽やかな青年で
ギャグセンスがあって
子供に優しくて
人を惹きつける魅力があって
笑顔がかっこよくて
少年みたいな君
死ぬのを待っているだけだった僕とドナーが見つからなくて辛い思いをしていたぺにガキの心を動かしたただ唯一の人
ぺにガキが僕以外に懐くのは考えられなかったのに1日で虜にさせた
君とだったら生きていけるかもって何度も何度も思った
けど死ぬことが決まってる僕にはそんな選択肢すらないんだよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近うみにゃの事しか考えてない…
それだけ彼に惚れてしまっていた
彼を思う時間は何故か体調が悪くならない。
好きな人を考えるだけで耳鳴りも頭痛も収まる
心なしか体調がだんだん回復してるように感じる
うみ)ねぇーウマさん?起きてる?
ウマ)起きてるよ、なに?
うみ)俺ねー
ウマ)うん
うみ)ウマさんが好きなんだー
ウマ)へぇー…えっ?!
うみ)だからさぁ付き合ってほしーな
ウマ)えっ、
うみ)あ。ごめんねー男に言われても困るよね
ウマ)本当?本当に好きなの?
うみ)本当だよ、
ウマ)俺も好き、
うみ)うぇ!本当に?じゃあ付き合ってくれる?
ウマ)はぃ、お願いします
うみ)しゃあ!じゃあカップルって事で
ウマ)うん!
うみ)じゃっおやすみ
ウマ)おやすみー
付き合えちゃった
けど、余命のこと言わないと…
余命のこと言ったら別れられるかな
嫌になるかな…
なんで健康体で生まれなかったんだろう
こんな思いになるなら僕は
生きたかった