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コメント
3件
ぷちさん、このエピソードすごく良かったです…!お狐様が人間の赤子を拾ってきて、仲間たちと衝突する展開、胸に来ました。特に「人間の気持ちなど無くした」と言いながらも赤子を抱く姿に、彼女の複雑な心の揺れが滲んでいて。クロウザーの過去話のフリも気になるし、次回「ムカシバナシ」が待ち遠しいです。伏線の張り方が巧みですね!
『妖様へ願事』〜人を呪わば穴二つ〜
最終章 『人間と妖』
第一話 ゲキリンとヒミツ
『お狐様…?人間も現れていないのにどうしてお外へ……って、どうしたのです、その傷…それに、抱えてるのは…人間の赤子……?』
『はぁ、はぁ…っ。…森を歩いてたら捨てられていたのよ。』
『とにかく、怪我の手当を…』
『構わないわ、この赤子を暖めるのが先よ。』
私はルカスの手を振り払う。
お屋敷 お狐様の部屋
『それで、赤子が捨てられていて、野犬に襲われた所を庇い、怪我をこさえたと。』
『……っ。』
ルカスが腕の傷を治す。
『どうして拾ってきたのです?またいつもの気まぐれですか?』
『…そんなんじゃ、ないわ。あんな所で一人、捨てられて…いつ野犬に襲われてもおかしくないから。ただの……。』
…同情か、気まぐれかなんて分からない。ただ、見て見ぬふりなんて出来なかっただけ。
人の子でも、この子はまだ赤子だもの。
『私にも分からないわ。』
愚かな人間がこの赤子を捨てた。赤子には何も罪はない。まだ何も知らず、何も罪も犯してない。そんな子を放置する程私も優しくなくない。
『…そうですか。』
赤子は畳の上で静かに寝ている。
『なんだか面白いことになってるね。お狐サマ?』
『クロウザー…。』
『あのお狐サマが赤子を拾ってきたって言うから気になってきてみたけど、面白いことをするんだね。』
『……何が言いたいの。』
『いくら赤子でも愚かな人間の子だ。それなのに、人間に肩入れするようなことをして…。可哀想だと思う気持ちがあるのはお狐様が昔、人間だったから? 』
『……!』
ボワッ!
屋敷が熱くなる。
『なんだ…!?』
『屋敷が熱く……っ。』
俺達は急いでお狐様の部屋に向かう。
『お狐様、何を――』
『……そんなに怒ってどうしたのかな?』
『撤回なさい。私はとうの昔に人間の気持ちなど無くした。もうあんな思いしたくないわ。』
クロウザーに向け、狐火を放つ。
『どうやら逆鱗に触れちゃったみたいだね。』
『物言いには気を付けなさい。次はないわ。』
『はいはい。』
『ふぎゃ、おぎゃぁ!おぎゃぁ!』
『今ので起きてしまったのね…。』
私は赤子を抱っこする。
『…泣き止みなさい、何も怖いことはないわ。』
『ひっぐ、きゃっきゃ…♡』
『…赤子っていうのは単純ね。これくらいで泣き止むなんて…。』
『お狐様。まさかずっとここに置いておくつもりではありませんよね?』
『!』
『貴方はお狐様です。人間の子に惑わされてはいけません。貴方のやるべき事は愚かな人間の願いを叶え代償を頂くこと。赤子に手を焼く暇などありませんよ。』
『ベリアン…。』
『かと言って、あの森に返すことはしないのでしょう?』
『……この赤子の面倒は私が見る。
そして、ちゃんと人間の手で育ててもらうわ。』
私は赤子を寝かす。
『すーっ。すーっ…。』
『……疲れたから、少し寝るわ。』
『かしこまりました。』
私は布団に横になる。
『……人間だった時のことなんて、思い出したくもない。苦くて、苦しい…私の過去なんて。』
私はふっと目を閉じた。
『クロウザー…お前本当に命知らずだよな。』
『そう?あんな怒った顔のお狐様は新鮮で面白かったね。』
『やれやれ…ところで、クロウザーさん。人間だった時のお狐様というのは一体どういう…』
『あぁ、これはアモンから聞いたんだ。お狐様の人間だった時の話聞く?』
『気になります…っ。人間だった時のお狐様の話…。』
『じゃあ話してあげるよ。お狐様がどうして妖になったのか。そして、人間に何をされたか。』
次回
第二話 ムカシバナシ
ぷち
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ぷち
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