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「こ、ここなら恐らく人も来ないはずです」
「お気遣い、感謝します」
咄嗟の判断であまり人目が付かない場所へ誘導することに成功したリーシャ
「今回は、なぜセレンディア学園へ?」
「同期殿の様子を見に来ました」
現在、リディル王国の第二王子であるフェリクス・アーク・リディルの護衛をしている〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレットはモニカ・ノートンという偽名を使い、セレンディア学園に送り込んだのはルイスの為、密かに様子を見に来たようだ。
「おや、先輩殿は?」
「師匠は月末の報告書を提出しに城へと向かわれました」
「おや、それはまずい」
「何がまずいのですか?」
ルイスの言い分ならセレナが城に行かれるのは駄目と読み取れる、実はこの時点でルイスも月末の報告書は終わっていないのだが、〈深淵の呪術師〉レイ・オルブライトとと賭けをし勝ったことにより報告書を押し付けて学園に来たのでセレナにバレるのは非常にまずいのである。
「いえ、なんでも」
(わぁ!生ルイス様!眩しすぎて目が焼けるぅ)
「それで、同期殿の様子はどうですか?報告書である程度は把握していますが 」
「そうですね、無事第二王子の護衛は満たしていると思います。最近では、暗殺事件の犯人も見つけました」
フェリクスの暗殺を目論んだセルマ・カーシュの犯行を暴き捕まえたばかりだった。
「そうですか、では同期殿は無事任務を遂げているのですね」
「はい」
魔術師の中で唯一無詠唱魔術を使えるモニカを護衛に当てていたのは正解だった、と言わんばかりの表情を浮かべている。
「あの、ルイス、さん」
「おや、同期殿。よくこの場所が分かりましたね。そもそも、なぜ私が学園にいると?」
ルイスがセレンディア学園にいるのを知っているのは報告書を押し付けたレイだけだ、だが万が一いや、十分の一の確率で…
「私がお願いしたんです、ルイス君?」
「なるほど、そういう事ですか。では、同期殿、アルジェント嬢、これからも引き続き第二王子の護衛に務めてください、私はこれで失礼します。」
「失礼するんじゃありません、レイに雑用を押し付けた挙句、この後はどこへ?」
「もちろん、ロザリーの元へ」
そう言った瞬間、セレナの右腕はルイスの首根っこを掴み引きずっていた。
「では、私達はこれで失礼します。それとモニカ、シリル・アシュリーの事は気にかけておいて」
「なぜで、しょうか」
「彼が魔力過剰吸収体質なのは分かっているわね?」
シリル・アシュリーの体からは彼が得意とする氷属性の冷気が出てきている。それは、魔力過剰吸収体質の特徴の一つである。
「何か嫌な予感がするの、とにかくそういう事だからお願いね」
「は、はい、頑張りましゅっ!」
「じゃあ、アンタは行くわよ」
「あぁ、ロザリー…」