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#さのじん
自分夢の中
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#山中柔太朗
Freesia
221
#さのじん
はえさん
3
りちこ
2,330
現実は受け止めるだけ
××目線
午前6:30
夜からつけていた加湿器は空になっていた
私はテレビで彼が好きだったバンドの
歌詞付きデモCDを眺めていた
付き合っていた頃
「あーもう!髪セット上手くいかない!」
「××ちゃん俺に八つ当たりされても…笑」
「ねぇー、まだ会えない?」
「今回の撮影海外撮影で長いんよね…」
「…そっか、」泣
「そんな泣かんといてや笑泣き虫やなぁ」
「舜太に言われたくない!」
どんなにわがままな私と向き合ってくれた
心配かけないようにずっと傍に居てくれた
もう明日からは元彼過ごした
なんでもない日になるんだなぁ
今日も私は泣いて夜を過ごすんだろう
洗面台には1つになった歯ブラシ
今は空気が全部静まった部屋
心から笑える日常は既になかったのかも
そう考える
「なんの映画見ようかなー」
「この古着かわいい!買お!」
朝まで映画鑑賞
彼と買えば半額の古着
そんなにお金が無くても楽しめたなぁ
机の上には生活を彩るための
ふたりで決めて買った赤と紫の花
色んな種類の大好きな花の匂いが
今も彼の服に染み付いた
「なんでまだ私あなたの服を着てるのかな」
そういいながら私は泣いていた
愛してる。本気で。でも
「私やっぱ舜太いないとだめだった」
彼と過ごした日々全てが幸せだった
「なぁなぁ××ちゃん見て!今日のだいちゃん笑笑」
「おもしろ笑笑」
「わーい海ー!!」
「こら舜太ふざけないよ!笑」
「××ちゃんもおいでよ!一緒ふざけよ!」
「もー笑」
「おやすみ!だいすきやで!」
「おやすみ!私も大好きだよ」
「ねーこの香水欲しい!いい?舜太?」
「しゃあないなぁ笑かわいすぎんねん」
「買ったるわ俺が!」
「やった!!!」
「だからなんでそうなんの!」
「はぁ?!××ちゃんが初めなんやろ?」
「ほな××ちゃんが悪いやろ普通に」
「いや舜太もでしょ笑」
「なんで私だけか悪いみたいになるの」
「舜太、ごめんね、」
「××ちゃん、、俺の方もごめん、」
「…笑」
「…笑笑」
この日から2人の日常に悲しい革命が
はじまった
今頃の彼は泣いてるのかなぁ、
あたためてあげたい
「舜太、抱きしめて欲しいよ」
正直、欲を言うなら
「まだ別れたくないよ…」
「××ちゃん、俺ら嫌いになりあおっか」
「…うん、」
「お互い、もう嫌い者同士ね」
「うん…」
嫌いだなんて言わないでよ…
彼が言う言葉に今は私は
「一切耐えられないんだ…」
「また前みたいに抱きしめてよ」
「ほんとはまだ別れたくなかったよ」
「嫌いって言わないでよ」
「でももう、叶わないねこの願い」
「現実を見ないとね」
「だいすきだったよ」
Ɛ>_______𝑒𝑛𝑑_______𓏲ּ𝄢
コメント
1件
読ませていただきました、第2話。 加湿器の空になったタンク、ひとつだけの歯ブラシ、彼の服に染みついた花の香り……そのひとつひとつが、終わったあとの静けさをこんなにも鮮やかに描き出すんだなって、切なくなりました。 特に「嫌いになりあおっか」っていうやりとりが、灼けるように心に残っています。別れるための方便だとわかっていても、それでもなお好きでいる××さんの痛みが、もう本当に……。 目を離せません、続きも読ませてくださいね。