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主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
朝食を慌ただしく済ませ
それぞれ本日の予定へ
カタカタカタ))
カタカタカタ))
si-ベリアル!いい加減にしろよ!
sa-お前…珍しいな…なんだよ?
si-ずっと揺らしてんじゃねーよ!
sa-ああ?うっせーな…構わないだろ
耐震性バッチリなんだから…
si-そうじゃねーだろ!いつまで、怒って
るだよ!
sa-おさまるわけねーだろうがあああ
si-じゃあ、なんで止めにいかなかったん
だ?わかってたんだろ?主様が抱かれ
ちゃうって!地震でも起こして、止めれば
よかっただろうがよ!
sa-ルーが自分で抱かれたんだから、仕方
ね―だろ…
si-ホントか?
sa-え?
si-ホントに主様から、抱かれにいった
のか?
sa-……
si-主様のことだから、望まれたからじゃ
ねーのか?
sa-だとしてもよ…
si-お前に助けを求めたりしてねーのか?
sa-何度も…俺を呼んでた…
si-おまっ!なんで助けに行かなかったん
だよ!
sa-…もう、俺なんかいらねーかと思った
si-バカヤロー!お前のこと、呼んでたん
だろ?そんなわけねーだろ!
sa-ホントに嫌なら、自分でどうとでも
できるだろ…
si-アハハハハ
sa-なんだよ…
si-じゃあ、もう主様とは関係ないんだろ?
見捨てたんなら、いつまでも腹立てんな
sa-関係あるだろ!
si-どこが?ねーだろ!主様は、お前に
拒絶されて、気を失うほど傷つかれた
みやだて達に、慰められてお前のこと
なんか、すぐに忘れちまうよ!それに…
他の男の手垢がついた女なんて抱けねーよ
なあ?
sa-黙れ!そんなわけあるか!主様は
ずっと、俺のものだ!例えお前でも
許さね―ぞ!
si-やれよ?マンション破壊する程、喧嘩
すれば、むこうに帰されんだろ…2人で
帰ろーぜ…つれえだろ?
sa-なっ、帰るなら1人で帰るさ…
si-諦めるのか?
sa-なわけねーだろ!ちょっと離れてた
だけだろ!あいつ以外、考えられねえん
だよ!
si-さぶろう…それなら、素直にならない
と…主様は、ずっとお前を想ってるんだから
sa-ああ…ありがとうな
si-どういたしまして!大事な兄ちゃん
だからな!
sa-ハハハ
hi-ずっと揺れてる…さぶろうさんかな
怒りが収まらないんだな…そりゃな…
俺だって…
「…ひであきだけ?」
hi「みたいだな…今日は親御さんのところへ
行く奴らが多い…じょうはこっちの
友達と会うらしいな」
「そっか、ひであきは大丈夫なの?」
hi「ああ、俺は明日行く、今日は
さくやさんに会いに行くんだろ?」
「うん…お墓参り…秋以来だな…
お弁当持って行って、お墓近くの桜の
木の下で皆で食べるんだ~」
hi「え?そうなのか…初めて聞いたな」
-この感じ…主様戻ってきた…じょうは
大丈夫なのかな…
「ああ…納骨の後、たろうと私だけで
行った時に、よしの殿が近くにいらした
からお墓になにかあったら、知らせて
もらうように頼んだら…」
hi「ああ…待って…よしの殿って?」
「側に生えてる桜の木だよ」
hi「え?木ともしゃべれんの?」
「知らなかったっけ…きりがないから
普段は話さないようにしてるけどね」
hi「へえ~他にもしゃべれたりして笑」
「ああ、そうだね、命があるものなら」
hi「え?…ハハ…すごいな」
「りょうたが昨日、この地の主の話が
聞こえるようになったから、ひであきも
そうなるかもね」
hi「はあ?そんな…」
「別に悪いことじゃないでしょ?」
hi「そうだけど…」
「でね、よしの殿に頼んだら「少し
私の下で休んでいきなさい」って
だから、2人でアイス食べておしゃべり
してたら、「楽しい、楽しい、長生き
できる」っておっしゃるから、次から
お弁当持って、そこで食べるように
なったんだ」
hi「へええ~いいなあ…どうして長生き
できるんだろう」
「さあ?わかんない」
t「我が君の能力のおこぼれみたいな
ものが、延命に繋がるんだよ」
hi「おこぼれ?」
t「裸になられると、発光しているように
見えるだろう?肌の色が白いだけじゃ
なくて、能力が強すぎて溢れてしまって
るんだよ…」
「ちょっと!たろう、どうして裸に
なると発光してるってわかるの?」
t「ハハハ…みやだて君は素直ですから…」
「…後でお尻ピンピン…」
hi「ホントに光ってたんだ…
へええ…こぼれでてしまっているのか…」
「ふ~ん、知らなかった」
t「なので、我が君にしゃべりかけて
側にきてもらおうとするのです」
「へえ~だから、あんなにしつこく
誘うのか…」
-全く強い能力に興味がないんだな
きっと消えることにも躊躇がない…
hi「…話した後に、身体の調子が悪く
なったりとかはしないんだ?」
「うん、しないな」
t「能力が枯渇することはないので
心配することはないぞ」
hi「そうか、なら良かった」
「へへ、ひであき、優しい♡
抱っこ!」
hi「ああ」
-主様、主様、主様…会いたい…
ダメだ…気をそらさないと…
それにしても能力が強すぎて溢れるって
すごいな…そうだ、ラウの話で気に
なったことがあったんだ…
hi「主様?」
「ん?」
hi「主様は、いくつ位…その…上質な魂を
持っているの?」
「ああ…いつの時代の奴か忘れちゃった
けど、上皇が1個かな…」
-やっぱり…ラウの言ったとおり少ない
hi「へえ~ベール様は何個位持ってるの?」
t「…5個位かな…全て天にいた頃に
集めたものですよ…ハハ」
-財産のことは聞いたことあったけど
個数までは知らなかった、もっとあり
そうだけど…主様が嫌がるの知ってる
からなんだな
hi「上皇様の魂は、自分で狩りに
行ったのか?」
「いや…話の面白い人間がいるって天で
噂がたって…ちょっと聞きに行ったんだよ
噂通り、面白くて何回か聞きに行ってたら
あいつ、私のことがみえてたらしく
消える間際に「私は生まれ変わることが
あるのでしょうか?」って聞かれたから
そうだって返事したら、「私はもう人間の
世界で生きたくない、私の孤独を癒して
くださったのは、麗しいあなた様だけです
どうぞお連れください」って言うから
連れて帰ってきた」
hi「へえええ~そうなんだ…」
-自分で質問しておいてなんだけど
相槌しか打てない
「魂は再生させるから、あんまり私達が
上質な魂を集めちゃうと良くないから
それ以来、人間の近くに行かないように
気をつけたんだ」
hi「…魂の再生」
「人間は、身体…ようは外側と魂…心…
内側で成り立ってるんだけど、核は魂
なんだ、消える時に身体から核が離れて
よっぽど善くない奴以外は天にのぼって
くるんだけど、核に記録されてる…ん~
ポイント?わかりやすいかな、その
記録だけ残して、後はアイツがリセット
するんだ、それでその核が望む母体が
見つかったら飛び込むんだ、そして
生を受ける、その核の歩み…人生も
アイツが本…その人間が産まれて、
消えるまでどんなことがおきるか決めて
書きとめておくものがあるんだけど
それに沿って歩んで行くんだ」
hi「へええ…そのポイント?って上限
があるの?何ポイント貯まったら
どうとか…」
「上限はあるな…そこまできたら、その
核の役目は終わりだ…本当に消える」
hi「…そうなんだ…ポイントはどうやったら
貯まるの?」
「すごく曖昧だな…所謂…良い行い…
親切にするとか…それをしたからといって
単純に貯まるわけではないんだ、親切は
受けるものに取って、プラスになるとは
限らないし、複合的で複雑なんだ…
アイツが全部、請け負ってるし、私は
指示されてとおりに動いてただけなんだ
今回私達の魂は……なあ…見つからなかった
から良かったけど」
t「母体に飛び込む瞬間に、私達が一緒に
混ざりにいきましたね」
hi「へえええ…」
-なるほどな…そんな方法だったんだ
大事な役割を担ってる想像主
を独占できないからって消そうと
するなんて…自分が成り代わろうとか
じゃないんだもんな…ホントに直情的だ
でもだから魅了されるのかもな
「…私が持ってる上皇も、大天使達が
上限に近くて最上級の魂だから、アイツに
渡せってうるさかったんだけど……
上皇は息を引き取る時、私しか側に
いなかったんだ…そんな奴の願いを
反古にできない、だから私がずっと
持ってるんだ…上皇の魂を自分の保管庫に
入れた時、すごく、ふわ~っとあたたかい
感じになって一緒にいるんだなって思って
うれしかったのは覚えてる…あたたかい感じ
って少なかったから…」
hi-高い能力があるのにこんなに優しい
なんて…きっと…天にいた時から、この
瞳に映りたくて皆、必死だったんだろうな
でも本人は、味方がどんなにいても孤独を
感じてたんだ…不安を抱えて…今は
俺達といてどんな風に感じてるのかな…
幸せだとはいってくれるけど…たろう…
その顔はなんだ…切なさ…後悔…憂い…か…
まあ、でもさぶろうさんはずっと側に
居たみたいだけど…上皇の時に話に出て
こないってことは、喧嘩してたのかな
「ねえ、ベール?こんな感じだよな?
私の説明?上手?」
t「…上手か下手かで言ったら…ゴホン))
すっごく下手です…ざっくり過ぎます
ですがまあ、良しとしましょう…
みやだて君達の為に私が細かく文章に
します」
「アハハハハ、すっごく下手だって
ごめんね、ひであき?
じゃあ、たろうお願いします」
t「承知いたしました」
hi「気にすんな、わかりやすかったよ」
「へへ~ありがとう♡」
t「それでは、準備して参りましょうか?」
「は~い…えっと支度は…そうだ、さぶ
ろ~う?新しいお水って、もう届いたん
だっけ?」
sa「は~い、パントリーにありますが今日
の分は用意しましたよ…風呂敷…あれっ…
ここに…お嬢様?風呂敷を何枚か、お借り
出来ますでしょうか?」
「うん…部屋…どこだっけ…」
ガチャ))
「ゴソゴソ…さぶろ~う…ゴソゴソ…あれ…
ねええ~どこだっけ~ちょっとお~」
sa「クローゼットの1番奥…」
「ないの~来て~」
sa「え…いや…」
「…ゴソゴソ…さぶろ~う?」
sa「…はい、只今…たきざわ君、お部屋に
伺ってもよろしいですか?」
hi「え?もちろん!お気になさらないで
ください」
sa「ありがとうございます…」
「ええ~ホントにないよ~」
sa「ありますよ…ゴソゴソ……ん……ここじゃ
ないのかな……ここかな…」
「…ん~あっ…ここか…届かない…」
ヒョイ))
「あ…さぶろうが届くんじゃないの?」
sa「ああ!そっか、だな…まあ、早く
みてくれよ」
「…お嬢様は…抱っこするんだ…ハハ…
大事な、大事な…まあさ様だもんな
私ももう忘れるさ…ハハ、さよならだヒソ))」
sa「ああ~?あったか?」
「…これかな…あった!箱に入ってた
おろして?」
sa「ああ…1、2、…取りあえず全部持って
いくかな…」
「さぶろう?」
sa「ん?」
「…他のネコちゃんは、側に置かないの?」
sa「…他のネコちゃんには、興味ね―か
らな…もうちょっと冷静になったら、取り
戻しに行くから」
「…そ…」
hi「まあさ~あったの~」
「っありました~今、行くよ~」
hi「あったの?」
「ああ、うんあったよ…さぶろう?その
ネコちゃんが戻ってきたら抱っこさせて
くれる?」
hi-まあさが強く出てる…じゃなきゃな…
sa「ああ…ダメだよ、そのネコちゃん
すぐに噛みつくから」
「へえ~さぶろうにしか、慣れてない
んだ?」
sa「そうだな」
「じゃあさ、どうして離しちゃったの?」
sa「そのネコちゃん、スゴく美人さん
だからすぐに他のやつに見初められちゃう
んだよな~」
「無責任なんだね、飼い主なのに?
でもさ、そのネコちゃんがさぶろうの
元に帰ってきて、幸せだとは限らない
よね?だって、さぶろうの気分次第で
離したり、取り戻したりするんでしょ?」
sa「あっ…えっ…」
hi「…まあさ?ネコの話だよね?」
「そうだけど、弱い生き物に対しての
接し方ってさ、よく彼女に対しての接し方
に似てるって言うでしょ?だからさ?私
さぶろうが自分の彼氏だったら、嫌だな
ハハハ、兄妹だから?あり得ないけど?
さぶろうさ?去年辺りから、彼女さん
いるんだよね?指輪し始めて…私だったら
どんな理由があるにせよ…離されちゃった
ら、また離されちゃうかもしれないと
思って…嫌だな…不安になって、信じ
なくなる…そのネコちゃん、帰ってきても
さぶろうのこと、噛んじゃうんじゃないの?
だって、怖いもん…美人さんなら、なおさら
さぶろうのところに戻らなくても良いんじゃ
ないの?もっと相性の良い飼い主さんが
いるんじゃないのかな?もしかしてさぶろう
さ?側にいるから、無条件で好きでい続けて
くれると思ってたの?ずいぶん横柄だね?
さぶろうさ?モテるし、カッコいいし
お医者さんで、お金持ちだしさ、自分から
へりくだることなんて、ないんじゃない?
相手の気持ち、考えたことあるの?」
hi「まあさ…もうそれくらいで…さぶろうの
問題だから…」
「わかってるけど!さかりがついて煩かった
なんて!ひどいよ!寂しかったんでしょ!
なによ!強い立場のものが、不機嫌になれば
弱い立場のものは、それに従わなきゃなら
ないの!自分を嫌ってても、その人のこと
が好きなら、従うしかないの!自分を好きで
いてくれるからって、なにをしても良いわけ
じゃないの!なによ!自分から、手を離した
くせに!勝手なこと言って!そのネコちゃん
は、他の飼い主さんのとこで幸せになれば
良いんだ!いぃーだ!」
sa「…そうだな…俺じゃないほうが幸せ
かもな…」
hi「さぶろうさん…」
続く