テラーノベル
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タボちょん、捏造有り
「ちょんまげ、抱き締めていい?」
「ん…」
カラリと晴れた空。
会社の屋上にはガタイの良い男とちょんまげヘアの男の姿があった。
昼ご飯を食べていたのであろう事は、傍に転がっているお茶のペットボトルと二つの空の弁当箱から分かる。
屋上には幸運にも二人の姿以外はない。
あと少しで午後の仕事開始時間。他に屋上にいた社員達はもう社内に戻っていて今、ここの空間は二人だけの甘いもの。
ターボーの大きな体が、ちょんまげを背後から包み込む。
「こっち向いて」
耳元で響く、甘いボイス。
その声少しエロいんだよな、とちょんまげは何度思った事か。
この声を聞くと何故か逆らえない。愛されているという想いが強くて、自分ももっとターボーを愛してやりたくなる。
膝を立てて、ちょんまげはクルリとターボーと向き合った。
ちょんまげは男性にしては少し小さいくらいの身長だが、ターボーが何分大きすぎる為、子供と親という関係のようにすっぽりと抱え込まれている感じだ。
ク、と両手を伸ばしてターボーの肩に思いっきり腕を回す。スローモーションのようにゆったりと感じる。互いの体温が心地良い。
ターボーのウッディ系の香水の香りが鼻をくすぐる。広い胸板に頭をコテンと預けて、ほぅと一息。
「ちょんまげ、可愛い」
「ターボーもかっこいい」
ターボーの手が躊躇いがちに背中に回ってくる。もう何度も抱き締め合っているというのに、未だにお互い少し照れた様子で。
体が大きいのに、そういうところは少し初心なターボーが可愛いと思う。
「ターボー…」
甘えたような腰に響くちょんまげの声はターボーの天敵だ。
この無自覚エロ、と心の中で思う。いつもはマイペースなくせに、こんな声。
「僕も、もっと抱き締めていい…?」
「…聞くなよ」
そして出てくるのは、普段のちょんまげには似つかわしくない言葉。ターボーは頬を桃色に染め、困ったように口元を緩めた。
ターボーがちょんまげのお願いを嫌がらないことは知っている。ちょんまげは腰を上げてターボーの上に座った。
ちょんまげは意外と素直だから思った事や感じた事には結構忠実。少しだけ驚いたような顔をしたターボーだが、軽く目を瞑って愛しさを込めるように額にキスを落とす。
「ん…」
「すげ…ちょんまげ、俺お前のことヤバイくらい好きなんだが」
片想いの時も辛かった。
胸が苦しくて、息が詰まりそうで。
でも両想いになっても。
抱き締めれば想いがこみ上げて。
トクントクンと伝わる心音は熱くて。
別の苦しさで、胸がいっぱいになる。
「そんなの…僕もだよ」
でもまだちょんまげはハッキリ「好き」と言うのには恥ずかしさがあって、ぶっきらぼうに視線を逸らす所がちょんまげらしくてターボーは好き。
抱き合うだけじゃ足りない。もっと、自分がコイツのことを好きだと、伝えたい。
「ちょんまげ…」
ちょんまげの頬に添えられる、大きな手の平。
ちゅ、ちゅ。
ちょんまげの髪、額にキスを贈る。
トクントクンと心臓は高鳴っていて。
そして徐々にそのキスは、ちょんまげの形の良い唇へと近づいていく。
これが、ターボーが唇にキスをしてくる合図だという事をちょんまげは知っている。
初めてキスをした日、遠慮がちにターボーの唇はちょんまげの唇に近づいて来た。
顔中にキスを降らせて、髪を手ぐしでサラサラと梳かして。
その日の事をちょんまげはうっすらと思い出す。
目の前の恋人との大切な初めての思い出。目を瞑って、自らもキスをねだった。
「たーぼ…」
ターボー、と言おうとした言葉は重ねられた唇の中に溶けた。
柔らかい唇。重なりから伝わってくる体温。
少し舌先で唇をなぞってやれば、ちょんまげの肩が小さく震える。そしておずおずと慣れない様子で、小さくその口を開くのだ。
「んく…」
ぐちゅ…
自らの舌をちょんまげの中に割り入れ、濡れた舌を優しく撫でる。
耳に響く卑猥な音に、ちょんまげの頬は熱くなった。
緩やかに、もつれ合うようにターボーの舌は奥まで侵入する。
コメント
1件
はい神はっけーーん!!!!!🫡