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ぷりん
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nksr
※口調や口癖あまり掴めてません…
※キャラ崩壊あり…?
※人がたくさん登場するところは、台詞の横にお名前つけておきます!(nksr以外)
右手の冷たい空気を握りしめる
先程まで自分に触れていた空気との温度差を感じていた
ニキは明るくて、面白くて、意外と真面目で、人を引っ張っていける力があって、いつも輪の中心にいて、色んな人に愛される奴だ。
やから、こんなことは日常茶飯事やろ。
大丈夫、大丈夫。 大丈夫。
…大丈夫。
酒で揺れてもなお、視線はついニキを追ってしまう
グラスを持つ指先に僅かに力が込もる
あいつらに悪気や変な気持ちがないってのも分かってる、分かってるけど
「せんせー、分かりやすいね」
突然、18号の声が複雑な思考の中に響いた
驚いて、反射的に顔が声の方に動く
「っ、え?な、なにが?」
焦って変な返し方をしてしまった
「ニキニキのことずっと見てるじゃん」
俺の心を見透かしているかのように18号が大人っぽく微笑む
その視線がいつもより深く、俺に刺さる
「…そりゃ、気にもなるやろ」
以前なら、またバカやってんなと思う程度で特に何も思わなかったと思う
でも今は、静かに胸の中で何かが渦巻いている
酒で思考が鈍っているせいか”それ”の正体が見つけられない
「ヤキモチ妬いてる訳じゃないでしょ?」
18号が首を傾げて問うてくる
『嫉妬』という言葉をグラスの氷と共に噛み砕く
「….おん、なんかちゃう気がするんよな、」
妬みや羨望とはまた違うものな気がして、自分の感情を伝えようと必死に言葉を紡ぐ
「なんて言ったらいいんやろ…。なんか、、嫉妬、とかじゃなくて、隙間風みたいな…、」
自分の体の真ん中に穴が開いたかのように冷たい風がすり抜けていく、そんな感覚。
なかなか上手い例えができた気がする
「隙間風ねー…。」
18号が呟くと同時に、あいつらの声が一段と騒がしいものになる
rch「え!!?あれそういうことだったの!?なーんだ、早く言ってよもー。」
kl「いやー、だいぶ分かりやすかったと思うけどね、俺は。」
nt「ニキくんでバレバレだよね、普通に笑」
cm「俺全然気づいてなかったわ…。っていうか、そんなことあったの!?」
なにを話してるかは分からないけれど、楽しそうに笑っている恋人の姿が見えた
……俺がいなくても楽しそう、
胸がぐっと苦しくて、また冷たい風が俺を貫く
「せんせー、気づいてない?」
「ん?何に?」
鞄の中のポーチを取り出して、小さな手鏡を手渡される。
「見てみなよ、今のせんせーの顔」
言われた通り、小さな鏡の中を覗き込んでみる
映っていたものを見て、少し目を見張る
そこには、どこか悲しげで萎れたような自分の顔
困ったような顔をして手を差し出してきた18号に鏡を返す
「ちゃんと見た?今の自分の顔」
「…まあ、おん、見たけど…なんでこんな顔してるんやろ、」
その言葉を聞いて18号が大きな溜息をつく
「おとぼけキャラも大概にしなよ…」
ついに怒らせてしまったかと一瞬焦った。けど、
「…せんせーならもうちょっとで辿り着けるでしょ、自分で。」
呆れたような困ったような表情で軽く笑って、まだ俺の話を聞いてくれる
俺は別にニキが色んな人と仲良くしてようと特に気にならない、
別に好きなようにしたらええし、そういうところが好きだから
…それが女の人ならちょっと話は別やけど。
りぃちょ達に対して嫉妬してる訳やないし、、
頭の中がうるさくて、どんどん混ざっていく。
突然、白い腕が視界を横切る
勢いで膝を思い切り机にぶつける
焦りと痛みが交じり合う中、隣に目をやると
「もー、ボビーなにやってんの笑笑」
そう言いながら、手に取ったメニューを置いて抑えたままの膝に手を触れてくる
「大丈夫?笑」
笑いながら俺の顔を覗き込むようにして顔を寄せる
目が合うと、ニキの表情がより優しいものになる
心臓を捕まれたかのように息が詰まる
離れたいのに、傍にいる嬉しさのせいで動けない
自然と少しずつ息の距離が近づいていく
…あ、来る
背中には壁、正面にはニキがいて逃げられない
逸らしたくても逸らせない
ニキの瞳に映る俺が見えてしまうほどの距離
「こーら、そこ2人カップルしないよー?」
意識が一気に外の世界へ広がる
声のした方に視線を向けると、やれやれとでも言いたげな18号と弐十ちゃんの姿
ニキが笑いながら体を起こす
「いやいや、冗談だって笑」
俺を覆っていた黒い影が消えて、照明の眩しさで酔いが醒める
ゆっくり体を起こすと、メニューを眺め始めたニキがこちらに視線を向ける
「ボビー大丈夫?笑 結構酔っちゃった?」
「…あぁ、おん。大丈夫やで、」
照明のせいか、酒のせいか、少し赤くなった頬が愛らしい
不意に触れたくなって、机の下で手を伸ばす
届かない。
手を伸ばしても触れられない距離にいた
隣にいるのに、少し空いた座布団の間
いつもより少しだけ遠い距離が妙に切なく感じる
横顔をどれだけ見つめても、距離は埋まらない
きっとこの男は、わざと気づかないふりをしている
……やなやつ。
「てかさー、さっき二人でなんか話し込んでなかった?笑」
俺と18号を交互に見てにやりと笑う
「二人で何話してたの笑」
18「あんなに盛り上がってたのに、こっち見てたんだ!?笑」
「…まあそりゃあ、ね?弐十ちゃん笑」
ニキと弐十がなにか含んだ視線を交わす
nt「まあまあ…笑」
胸元に鋭い痛みが走った気がした。
「まあ、その話は置いといて!何話してたの?笑」
鳴らした手が一瞬、俺に触れた
上手く声が出せなくて、ただ揺れるグラスを見つめるだけになる
18「え〜?」
悩むように空を仰いだ18号と目が合った
大きくて丸い目が一瞬、細まる
18「……せんせーに聞いたら?笑 」
「、は…?」
突然名前を呼ばれて、驚いて声が出た。
「なになに?ボビー、なに話してたの?笑」
楽しそうに笑う、愛おしい横顔がこちらへ振り返る
「…ぃや、えっと…あの。」
言葉の回転が急に遅くなって、頭の中が白一色になり始める
謎に期待に満ちた顔が視界に入った瞬間、止まらなくなる
あっちで楽しそうにしてたくせに。
さっきの弐十ちゃんのやつ、なんやったん、?
言いたいことはたくさんあったのに、全部、音になってくれなかった
…ごめんな。
「…別に。大した話してない。」
特別な近い距離を突き飛ばすような言葉
うっすらと膜を張った瞳に気づかれたくなかった
賑やかな空間に空白が生まれる
「…そっかー!」
埋めるように、明るい声が響く
「言いたくないならいいんだよ。ありがとね!」
あたたかくて優しい手がこちらへ伸びた
するりと指を絡めて、大丈夫だとでも言うように握る
自分に握り返す資格があるのかわからなくて、一方的に握られたままになる
「いやーさあ、俺らは────」
俺が作った空間を、ニキが満たそうと会話を回す
そんなニキの言葉も聞こえない、聞きたくない
…こういう時、自分をぐちゃっと潰してしまいたくなる
こいつと自分を勝手に比べて、勝手に苦しくなる
テーブルから逃げるように目を逸らす
握られた手だけが俺の存在を証明してくれる気がした
グラスの氷が溶けて、からんと音を鳴らす
「…ごめん!俺そろそろ帰るわ!」
グラスの中身を一気に飲み干して、なんとか声を張る
18「え、もう帰るの?」
アルコールの苦味が口の中に残る
「、え…まだボビー2杯しか飲んでないのに?」
たった2杯。いつもよりはるかに少ない。
「…いやあ、今日中に仕上げちゃいたい動画…あってな、」
言いながら立ち上がって、無意識に腕がコートへ伸びる
伸ばした手とは反対の腕に大きな手が絡みつく
少し引っ張られただけで体が揺れる
タートルネックのニットが呼吸を細くさせる
「…一緒に帰ろうよ。だからまだいて、?」
無邪気な笑顔に一瞬、切なそうな表情を浮かべた
どうせ帰って回す鍵は同じ
それでも、あたたかい手を振り払う
「…ごめんな」
見つめられる視線のせいで笑顔が軋む
ニキの目だけが、正確にそれを拾い上げる
暖かい居酒屋の中で背中を冷たい風が撫でる
はよ帰らな、
「…ほんまごめんなっ…!」
驚いた顔をするメンバーたちに軋んだ笑顔のまま謝る
財布から、1万円札を2枚出してテーブルに置いていく
「これ、置いてくから許してやー、笑」
まだ自分を見つめているニキの視線が、心臓に触れた気さえする
鞄を掴んで、重い足をずるようにして座敷を降りようとする
rch「…ん〜?せんせーかえるのー??」
突然、ずっしりと足に重みが増す
「え、 」
振り返って足元を見ると、縋り付くように足に抱きつく金髪
「…ちょ、りいちょ。離して、!」
振り払うように足を振ろうとするが、びくともしない
rch「まだのもうよー、はやいよー!」
急いでる時に限ってコレなのだから困る
「まじで離せっ…!」
言った瞬間、靴下が畳を滑って体勢を崩す
りいちょが足を掴んだまま後ろに倒れようとしている
「うわっ、!」
何にも縋れなかったから目を閉じる
空を掻いた手を誰かに掴まれてそのまま顔が埋まる
恐る恐る目を開けると、薄い金色の髪
「あ、弐十ちゃん、」
nt「大丈夫?りいちょくん危ないよー」
すぐに俺を支えた腕を離して、足元のりいちょを揺さぶる
しゃがんだ弐十の後ろに手を伸ばしたままのニキが固まっていた
小脇に挟まれてぐちゃぐちゃの上着、テーブル上の飲みかけのグラス
その意味に気づいて、拳を握りしめる
そういうところが好きで、嫌いだ。
rch「にきにきもかえるのー? 」
一瞬互いの体が震えて、腕がだらりと下がる
「あ…うん、そろそろ帰ろっかなって… !」
座敷の上で寝転がっているりいちょに視線を向けた瞬間に足早に去ろうとする
「ほなな!今日はありがと…!」
「…あ、ちょ、!ボビー!」
夜の11時を回ってもなお人で溢れている居酒屋を駆け足で抜けていく
レジに立っていた店員に会釈して扉を閉める
戸口にかかる暖簾が冷たい風に靡いていた
「……ダサ、俺。」
勝手に嫉妬して、拗ねて、逃げた
自分はいつからこんな女々しい男になったんだろうか
目の前を無数のカップルが通り過ぎていく
大概は寒さを理由にくっついたり手を繋いだりしていた
「…いいな。……あ、」
俺を置いて、他の男と目配せをしたり、楽しそうに話してるのが許せなかった
…ただ、寂しかったんだと気づいた
目に映る光たちが四方八方へと伸びていく
揺れて不安定な雫が視界から零れ落ちた
求める体温も感じられないまま、冷たい空気に包まれた東京を歩き始める
歩き始めて10分は経ったのだろうか
段々と遠のくクラクションと喧騒の中に忙しい足音を見つける
ただランニングしてるだけの人かもしれない
「……っ、ぼび っ…! 」
肩に触れた大きな手と、切れた息の中で名前を呼ぶ声
分かってる、分かってても振り向きたくなかった
でも、振りほどきたくもなかった
背中に触れる熱と硬さ、回された腕の太さが愛おしくて堪らない
「…ボビー、ごめん。嫌なことしたんだよね。俺調子乗ってた。」
求めていた体温が触れて、温かい雫が頬を伝っていく
「…こっち向いてくれる、?」
自分の気持ちとは裏腹に体は勝手に体温を求めてしまう
ニキの肩口を濡らしてしまっても、包み込んでくれた
抱きしめられているのに、上着の裾を掴むことしかできない
「…ごめんねボビー、勝手に色々喋っちゃって」
「なにが、?」
思っていた言葉と違って何に対して謝っているのか分からない
「え、キルちゃんたちに惚気まくってたからじゃないの」
「…違う、けど」
俺の顔に手が触れて、顔を上げると視界に黒い瞳が映る
こっちを見つめながらも、口が半開きで目が若干揺れていた
「…え?ほんとに?」
他に思い当たる節もなさそうな声色だった
「……ずっとあっちで、喋ってたやん」
裾をつかむ指先が少し、震えてしまう
本音を言うことはこんなにも緊張することだっただろうか
「嫉妬、とかじゃなくて?」
「…嫉妬っていうか、」
渦巻いたこの黒い感情をぶつけなければいけない
「……っ、寂しかった…!」
やっと吐き出せた自分の拙い感情が冬の冷気に溶けていく
「…俺のこと置いて楽しそうにしてるし、付き合ってるって言ったのに一緒にいてくれないし、!なんか弐十ちゃんと目配せするし……そのくせに距離近いし、」
「ちょ、!ボビーストップ!止まって!!」
一度吐き出してみると、あとから言葉が続いて止まらない
「…一緒にいてほしかった、 」
先ほどまで遠くの喧騒が耳を満たしていたのに
もう今は互いの呼吸する音と、頬に触れる体温しか分からない
瞬きする度に雫が零れ落ちていく
開いてしまった間が切なくて、睫毛を伏せた
ふと、唇に柔らかな感覚が降る
「……!」
咄嗟に目を開くと、黒い瞳が真っ直ぐに俺を映していた
唇が離れた瞬間、冬の空気が二人の間を阻む
「……ごめん」
「…今後気をつけてや」
「…うん、 」
腰に回された腕に少し力が増して、抱きしめてくる体温をより感じる
肩にかかる頭の重ささえ愛おしく思える
「…ね、ボビー 」
「…なに」
黒い髪がさらりと揺れて、顔を上げた瞳とぶつかる
「一緒帰ろっか、手繋いでいい?」
黙って頷くと、一度指先が触れてそのまま握り込まれる
「ボビー、手冷たいね」
「…もう12月やしな。今日の最低気温1℃やって」
「え、そりゃ寒いわ。こたつ出したいなー」
「そやな。でもこたつ布団変えなあかんで?」
「あーそっか。じゃあ明日買いに行こ。」
「…おん。」
絡んだ右手の指先と普段通りの会話が、むず痒くて熱い
街灯に照らされて、二人の影が伸びていく
ふと、視界に淡い影がちらついた
朝ニュースを見忘れたせいで、雨の予報があったかどうか思い出せない
「…?雨予報やったっけ。」
「えー、分からん。」
ニキが黒い袖を空へ差し出す
ひらりと小さな結晶が落ちてきて、溶ける
「…雪だ!!」
鼻の先に冷たい感覚が降ってくる
二人揃って空を見上げると、光に照らされた雪が少しずつ量を増やしていく
「今日初雪やったんか…」
予報を見ていなかったのが逆にラッキーに思える
「ね、ボビー知ってる?韓国では、初雪が降ってる時に見つめ合ったら、末永く一緒にいられるんだって。」
白い蛍光灯に照らされて見えた、赤くなった鼻と頬をじっと見つめる
「…恋人同士が一緒に見たら、やろ?」
「そうだっけ?…まあどっちにしろ俺たち末永く一緒にいられるんでしょ?」
自信ありげに、嬉しそうにこちらに振り返るのに、声はどこか揺れていた
「…ならいいじゃん。」
突然、ニキが手を引いて走り出す
「え、ちょ待っ…!!」
足がもつれて転びそうになるが、なんとか必死に付いて行く
「……ふっ、あはは…!」
成人男性が雪の中を子供のように駆けていくのがどうにも面白くて笑いがこぼれた
「ボビー、これからは一生一緒ね!」
「韓国での話やろ?笑、ここ日本やで」
「いやいや、これからの時代、色んなカルチャーも受け止めていかなきゃ!笑」
「ああ、グローバル的な観点?笑」
なんて言い合いながら息を切らせながら走る
活動者になってからの筋肉の衰えさえ忘れた
雪の降る街に二人の声が静かに、それでいてしっかりとこだましていた
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
私生活が忙しく、前回の続きを完成させるのに半年もかかってしまいました🥲💦
前半と後半で文章の書き方がかなり違うのですが、半年かかったおかげか昔の書き方が戻ってきてくれました!
読んでくださったみなさんに楽しんでいただけていたら幸いです☺️
また読んでくださったら嬉しいです👋🏻✨️
コメント
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わああ…4話、めっちゃ良かったです😭💕 ボビーの“隙間風”って比喩がすごく刺さって、自分の中のもやもやをうまく言葉にしてるなって思いました。鏡で自分の顔見るシーンも、グッときます…。最後に「寂しかった」って言えたところで涙腺崩壊しました…初雪の中、手繋いで帰る2人、尊すぎます😢💖 半年ぶりの続きとは思えないクオリティ!くりけっとさん、本当にありがとうございます✨ また続き楽しみにしてますね🌸