「じゃあ今からこの世界を案内するよ。まずはこの場所、パステルフォレスト」
確かにパステルカラーの森だ。
「ここはこの世界に来た人が最初に来る場所なんだけど、魔獣の目撃情報も多いから気をつけてね」
「OK」
「じゃあ次の場所へ行くよ。”グライド”」
ポンッ
「うおっ」
「じゃ、乗って。行くよ」
ピューン
やっぱり魔法使いはほうきで飛ぶんだな。まあ、何かあっても紫苑がいるし大丈夫だろう。
「さっ、着いたよ。ここはマジカルキングダム。この世界の王国だよ。」
「ここには魔獣出ないのか?」
「ここは王国の騎士が守っているから出たとしても見かけることは無いと思うよ」
「ほえー」
「噂だと王国の騎士は一人で王国を守っているとか」
「いやだとしたら王国騎士強すぎ」
「まあそうだよね。見かけないだけでたくさんいるんだよ、多分」
「じゃ、また移動するよ。”グライド”」
ピューン
「ここは魔物の森。魔物の巣がいっぱいあるよ」
「なんで巣を潰さないんだ?」
「魔獣も全部害があるわけじゃないし、生態系の破壊にも繋がっちゃうからダメだって」
「ふーん」
「グルルルル・・・」
「ん?」
「ギャアアアアア!!!」
「うわっ!」
「魔獣!?やっぱりここは危なかったか・・」
「紫苑、何とかしてっ!?」
「OK。”変身”」
そういった瞬間、紫苑を煙が包む。
次の瞬間には、紫苑の姿が変わった。
「”ポイズンボム”!」
紫色の物体が魔獣に当たり、弾けた。
名前からして毒の塊だったみたいだ。
「グオオオオ!!!」
「毒が効かない!?」
ズシャッ
「キャッ!」
「紫苑っ!」
紫苑が弾き飛ばされた。
「大丈夫かい?」
「で、デンノー・・・」
「大丈夫か、紫苑!?」
「いや、だい、じょう、ぶっ・・・」
紫苑が動かない。
「え、紫苑・・・?まさか、死・・」
「大丈夫だよ。ライラックは生きてる。気絶してるだけさ」
「ど、どうすれば・・」
「一つだけ方法がある」
「教えろっ!」
「君が魔法少年になって代わりに戦えばいい」
「え・・・・?」
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