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昨日knと揉めてから一度も会っていない…。俺も怒ってる理由がわからないから会っても解決しないと思い、会うのを避けていた。
お陰様で落し物したり、何もない所で躓いたり、ため息ばっか出るし…自分がこんなにも私情が表に出るタイプとは思ってもみなかった。
sh「はぁー…俺何したんだよ。」
何度考えてみても思い当たる節が無く頭を悩ませていた。ため息をこぼしてボーッと廊下から窓を覗く。放課後になり生徒達が部活動に励んでいる姿が目に入る。
sh「…好きってなんだろうなー…。」
自分の口から出た言葉に驚き口を塞ぎ周りを見渡す。誰にも聞かれていない事を確認すると、また大きくため息をする。
sh「何で俺なんだよ…。」
そう呟いて俺は職員室を目指す。ゆっくりと歩みを進めているとふと階段の踊り場に見覚えのある姿が目に入る。
br「あ!先生いた!」
目が合うと階段を急いで駆け降りるbr。その後から何故かknも一緒になって階段を降りてくる。
sh「え…kn?」
逃げたくなる気持ちを抑えてその場に踏み留まる。目が合わないようにゆっくりと下を向いた。
br「先生、話したい事あるから場所移動しない?」
sh「は、話…?」
br「ついてきてー」
先に歩くbrに声をかけるもスタスタと軽快に進んでいく。横を見るとknと目があって気まずさでまた目を逸らす。
kn「…歩きながら話さない?」
sh「…うん。」
brの歩くスピードとは違い俺達はゆっくりとしたスピードでbrの後を追いかけた。
kn「昨日はごめん…。その、怒ってた理由なんだけどさ……実はbrに嫉妬してた。」
sh「…嫉妬?」
kn「shk、brの事警戒してたし怖がってたのに階段でのやり取り見てカッとなった。」
sh「あれ、見られてたのかよ…はっず。」
kn「…もうbrの事怖くないの?」
sh「怖いは怖いけど、俺が足挫いた時にあいつがずっと側で助けてくれてたから…少し警戒心無くしてたかもしれない。」
kn「…足はもう大丈夫なの?」
sh「ん。てか、お前のせいだからな、足挫いたの。」
kn「え!?」
sh「…告白されてから…ずっとknの事考えてて、そしたら階段踏み外してた。」
kn「それって…」
sh「俺、その好きとかよくわかんないから…ずっと悩んでて。はは、バカだな俺。」
kn「バカじゃねーよ。」
knに頭を撫でられて俺は恥ずかしくなって視線を逸らす。すると先にベンチに座っているbrを見つける。少し寒そうにポケットに手を入れて足をバタバタさせている。
sh「ははっ、あいつ寒そう。」
kn「本当だ。」
俺達は歩くスピードを速めて外のベンチに向かう。
kn「お待たせ。」
br「待たせ過ぎじゃないですかー?」
sh「悪いな。」
br「ちゃんと話できたみたいで安心した。」
sh「え、お前ここまで来たのってknと話させる為なの?」
br「違うよ、協力したの。ここに来たのは別の理由。」
kn「協力してもらった。shk絶対に逃げそうだったから。」
sh「…逃げない。」
kn「はいはい。」
sh「て、事はお前は何か条件で協力したんだよな?」
br「正解。じゃぁ、ここはどこかわかる?」
sh「え、ベンチ。」
br「じゃぁ、ここでkn先生と何がありましたか?」
sh「…お前。」
と、knを睨むも笑って誤魔化している。どこまで話てるかは知らないけど告白した事はおそらくbrも知っているのだろう。
br「shk先生。」
sh「…何だよ。」
br「好きです。僕と付き合ってください。」
sh「へ?いや…それは…無理だ…」
br「それは僕が生徒だから?」
sh「当たり前だろ、前にも話したし。」
br「じゃぁ卒業したら僕と付き合ってくれる?」
sh「それは…今はまだわかんない。」
br「うん、そうだよね。」
kn「はぁー…。俺の思い出の場所が。」
br「へへ、上書き成功ー。kn先生が先に抜け駆けすんのが悪い。」
sh「お前ら俺で遊んでないか?」
kn「遊んでないし、めちゃくちゃ真剣だから。」
br「ね、shk先生。もし卒業まで僕達への答えが出なかったらさ…」
sh「出なかったら…?」
kn「返事はいいからさ、皆んなで一緒に暮らさない?」
sh「はーーー!?お前らバカなのか?」
br「あははっ!絶対そんな反応すると思ったー!」
kn「おもろいぐらいまんまじゃん!」
楽しんでる2人をよそに俺は全く理解も感情も追い付いてなくてただただ呆然としていた。
br「これ、本気だから。ちゃんと考えててよね、shk先生。」
kn「あー、またshkの悩み事が増えるのかー。もう階段踏み外すなよ?」
2人はそう言うとそそくさとこの場を離れていく。
sh「ちょ!待って、お前ら何2人で盛り上がってんだよ!おい!」
2人の笑い声は遠くなり2人の背中を見つめる。1人になってどうしていいかわからずベンチに座った。
sh「なんなんだよ…」
冷静になろうと空を見上げる。流れる雲を見つめながら3人で暮らすのも悪くないかもなーなんて思い始めたり…
sh「ははっ、愛されちゃってるわ、俺。」
終わり