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軽く触れるだけで、体の中に何かが走る。
そしてまた、唇を唇で塞がれた。
今度は激しく、強く。
いいのかな? 私みたいな女が、こんな素敵な人に抱かれても。
胸を焦がすような祐誠さんの荒々しいキスに、そんな思いが一瞬浮かんだ。
だけど、もう止められない。
こんな風に自分を素直に出せることが、不思議で仕方なかった。
気づいたら、ブラウスのボタンが外されて、祐誠さんは私の胸の辺りにキスを落とし、色気に満ち溢れた息を漏らした。
私は、どうにか冷静になろうとした。
だけど、ワイシャツを脱いだ祐誠さんのあまりにも艶美な体を目にしたら、冷静になるどころかますます動悸が激しくなった。
細身なのにこの引き締まった体……
そこに少しだけ滲む汗。
胸に触れると筋肉質な感触に、ドキドキを超えた興奮が押し寄せてきた。
お互いの肌に唇や指が触れ合って……
祐誠さんに刺激を与えられた体は、これ以上ないくらいにゾクゾクして、どうしようもなく敏感になっていた。
「雫のこと、全部俺のものにしたい」
「祐誠さん、私、あなただけのものになりたい……」
「ああ。誰にも指一本触れさせはしない」
祐誠さんはそう言って、私をさらに快感へと導いた。
そこから逃げるすべなんてないし、逃げたいなんて思わなかった。
ただ祐誠さんに身を任せ、私は何度も最高に甘くとろけるような世界に連れていかれた。
愛おしく、狂おしく、互いを求めるように……
私達はずっと離れられなくて、全てが終わっても体を絡め、抱き合っていた。
何もまとわない姿のままで……
「雫……綺麗だよ。本当に綺麗だ」
「恥ずかしいです。私、すごく……」
「淫れてたね。そういうとこ……好きだ」
「祐誠さん、い、意地悪です」
きっと、顔が赤くなってるだろう。
「雫には意地悪したくなる。雫が淫れるとこ……もっと見てみたい」
おでこに軽くキスをする。
「祐誠さん……」
「これから、いっぱい可愛がってあげるから」
「私、祐誠さんに抱かれて幸せです。でも、本当に……良かったんですか? 私とこんな関係になって」
「愛してるって言わなかった? 俺は雫が好きだから抱いた。それが全てだ」
そう言って、頭をゆっくりと撫でてくれた。
「雫……俺と付き合って。ずっと側にいてくれ」
祐誠さん……
「私なんかで……いいんですか? 付き合うってことは、恋人になるってことですよ」
当たり前のこと聞いてる。
「もちろんだ」
「私、あなたが好きです。でも、祐誠さんと私じゃ……全てにおいて釣り合わない。こんな女が彼女だなんて、誰も納得しませんよ」
「誰もって……誰のこと?」
「だ、誰って……祐誠さんの周りにいる上流階級の人達」
「雫はそんなこと気にするのか」