テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1
139
#ファンタジー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌日11月10日の日曜日。
決戦の舞台はプロも使うハンナリーズアリーナ。
試合終了のブザーが鳴り響く。
洛北祥雲学園の優勝が決まった瞬間だった。
会場は割れんばかりの歓声に包まれる。
洛北祥雲学園高等部バスケットボール部
これで10年連続のウィンターカップ出場が決定した。
大槻ヘッドコーチの評価はさらにあがるだろう
俺はその熱狂をスタンド席から冷静に観測していた。
柴田と山中は立ち上がり、雄叫びを上げている。
斎藤は静かに拍手を送りながら、満足げに微笑む。
三好たちも、その輪に加わり、喜びを分かち合っていた。
そして少し離れた席では、久条と結城たちがただ優雅に微笑んでいる。
女王とその侍女たち。
その姿は一枚の絵のようだった。
ミラー:「圧巻だったな。天宮と長峯。あの二人は本物だ」
奏:「ああ。見事な勝利だ。単純に嬉しいよ」
コートの中央で天宮と長峯は、チームメイトたちと静かに抱き合っていた。
その顔に驕りはない。
ただ仲間との勝利を噛み締める、高校生らしい穏やかな笑みがあるだけだった。
俺はその光景を、ただじっと見つめていた。
●第4部【学園祭の演劇】完