「明日…積もるかな……」
湊が呟く。
ベッドから見える窓の外には大粒の雪がハラハラと舞っている。
そんな湊を背中から抱きしめ
「雪かきなら俺がします…」
シンが言った。
冷える原因は裸だから…。だけではなさそうだ。
「雪かき用のスコップどこにあるっけ…」
記憶を辿るように湊は明後日を向く。
「納屋で見かけました…」
「そっか…そうだ塩カリ撒かなきゃ…」
「それなら既に撒いてあります」
「サンキューな…あと…」
「湊さん…」
中々集中しない湊に痺れを切らし、シンは湊の肩を掴むと自分の方へ向ける。
「そんなことより…」
そう言って湊の肩に顔を埋める。
「今のこの状況を考えてください…」
耳元で囁くシンの声は、少し苛立っているように聞こえた。
「……わかってるよ」
今だに恥ずかしい…。なんて言ったらシンは呆れるだろうか。
10も離れたイケメンに抱かれるアラサーの気持ちも考えて欲しい。と、湊は思ってしまう。
湊は腕を伸ばしシンの首に回し抱き寄せシンの耳元で名を呼んだ。
「シン…」
「……ん?」
湊の耳元から離れ顔を覗き込む。
近くで見るその顔はやはりイケメン過ぎてうっかり見惚れてしまいそうになる。
ニヤリと湊は笑うと
「明日は、温かい鍋が食べたい」
雰囲気には場違いな発言をした。
「……はあ?」
シンの呆れた顔に思わず笑いをこらえきれない。
ケラケラと笑う湊に
「湊さんっ!」
シンが、もうっ!と、湊から離れようとすると、湊はシンの腕を掴み引き留め、抱きしめると。
「でも今は……」
言いながらシンの唇に口づけた。
「こっちが食べたい……」
そう言ってペロッと自分の唇を舐めた。
シンの目が湊の唇を捕らえて離さない。
「仰せのままに……」
再び重なる唇が静かな雪降る夜に溶けていく……。
【あとがき】
簡単にで、すみません…。
空き時間は全てjoker配信視聴に費やしてました笑
PokerFaceめちゃくちゃ良い曲ですね♪何度見返したことか… 個人的に最初の黒い衣装が好みです💓
それでは、また…
2025.2.11
月乃水萌
コメント
8件
湊さんの色気が爆発してますね笑 痺れを切らして、もうっ!と怒ってるシンちゃんも可愛いです💕
今回もいいお話ですね♡♡ また楽しみに待ってますね😊 JOKERめっちゃよかったですよね♡♡