誰もが火拳のエースの死亡を
確定したであろう。
そんな時、
「さて、君達は何をしているんだ」
「私も混ぜてくれないか?」
二つの声が響いた。
一つは低いバリトンボイス、
二つは火拳のエースと麦わらのルフィが
大好きだったあの妖しさと優しさが
混ざったような、そんな声。
「リ、ン…」
「私の弟に何故手を出しているんだい?
君には私との契約書というのは
所詮ただのお飾りだったのか?
なァ、元帥殿」
「ッ……」
「リンッ!!何故来た!!」
彼女は、ケラケラとビードロが転がるような可愛らしい笑みを浮かべた後、
「…今、何故と問うたのか?エース。
教えてやろう、何故ならば私が
君の姉であるからだ、
血が繋がっていようが所詮は他人、
だが、私らが本物の姉弟である事実には代わりがないのだよ」
「ッ…でも、」
「まだ分からないのか、
相変わらず馬鹿は直っていないようだね。
遠回しに言っても伝わらないならば、
直球に伝えてやろう。
私は、弟を助けに来た。
彼の名をポートガス・D・エース
またを、火拳のエースという名前なんだ
良い名前だろう?私の自慢の弟でね、
意地っ張りで傲慢でどうしようもない奴
でも、誰よりも姉弟想いで
仲間や姉弟の為ならば自分を犠牲にでも
助けようとするバカな奴。
そんな馬鹿な弟を持つと姉も大変でね
馬鹿な弟を迎えに来てやったのさ。
私の名はダザイ・リン。
覚えておけ、我々海賊団の紅一点だ。
私の番犬達はとても優秀でね、
頭の良い君達ならばこの言葉の意味が
分かるだろう?」
「ッ…全員、引け」
「元帥!!」
「黙れ!!全員、引くんだ!
全員、死にたくなければ
これ以上彼女を刺激するのは辞めろ!」
「ッ…退却ッー!!退却ッー!!」
「…さて、グルッペン」
「なんだゾ」
「私はここの番犬に好かれてしまってね
どうしようもないのだよ。」
「…乗ってけ」
「嗚呼、後弟たちも乗せておくれ。
しんぺいには私から言っておくよ」
「好きにしろ」
「トントーン」
「なんですかぁ~」
「うちの弟たちを乗せようと思っていてね
これからレイリーの元へと向かおうと
思うのだよ。」
「ええと思います。」
「君ならばそう言ってくれると信じていたよ」
「…ゾム達の相手よろしく頼んますわ」
「任せてくれたまえよ」
「「「姉貴ー!」」」
ドンッ
「ヴグッ…」
「なぁなぁ、俺と手合わせしようや」
「姉貴は俺と手合わせするんや!」
「ちゃうわ!!」
「…好きにしてくれたまえ、
あ、でもこの後兄さんに膝枕しなくては
いけなくてね、その後でも良いかい?」
「…兄さんばっかりズルいわ!!」
「その後はひとらんらんを寝かせて
グルッペンも寝かせて、ロボロ助けて…
エーミールとオスマンとお茶会した後、
ショッピとチーノに構ってやって…
その後ならいくらでも相手してやろう。」
「「「多いわ!!」」」
コメント
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面白いです✨wwwwww