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青薔薇屋敷の住人達

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青薔薇屋敷の住人達

6 - 第6話 『死神と不夜ノ堕天使』

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2025年01月03日

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『死神と不夜ノ堕天使』

青薔薇屋敷の住人達が魔獣対策に行動を開始ている最中もう一つの屋敷『不夜屋敷』では…不夜ノ堕天使が死神の姉弟に何かを告げる様だ…


『不夜屋敷』

青薔薇屋敷と同じく森の奥に建てられた屋敷だが青薔薇屋敷とは反対側にありそこには『冥界の王-ハデス-』と『再生の植物と春の復活の女神-ペルセポネ-』の力と記憶を継承した姉弟と『浄化ノ大天使アリス』の妹が住んでいる。不夜屋敷の庭には赤い薔薇が永遠に咲いている。


リオ:本日はどの様なご要件でしょうか?『アリサ』様


リリエル:私達死神はどの様な魂でも狩ってご覧にいれます…


アリサ:『リリエル』、『リオ』お前達に命ずる…青薔薇屋敷の行動を探りそれを阻止しろ、そしてお前達が悪とみなした者の魂を狩り私に献上しろ良いな?

リリエル:お任せください…このリリエルとリオ、アリサ様のご命令を必ず成し遂げて見せます

リオ:悪とみなした者の魂を狩り献上致します事をお約束します。

アリサ:ならば行け

リリエル&リオ:はっ…


リリエルとリオは屋敷の主アリサの命令で動く操り人形の”フリ“をした死神

2人は本当はアリサの命令に従って動いてなどいない、操り人形ではない何故ならば…本当にアリサの操り人形の魔法にかかったフリをして封印の機会を伺っているからだ。そして、自分達の屋敷を取り戻しアラストル家を再建するのが目標であるからだ。


リリエル・アラストル

不夜屋敷の本当の主であり、再生の植物、春の復活の女神-ペルセポネ-の記憶と力をもった女性である、家族はアリサとの戦闘で消され唯一リオが身内である。青薔薇屋敷の紅姫とは主同士の仲でありアニエスの良き理解者であったがアリサはアニエスが自分を裏切ったと誤解を生む発言をしその言葉を信じたフリをしている。


リオ・アラストル

リリエルの唯一の家族であり弟、彼は冥界ノ王-ハデス-の力と記憶をもった青年魔法学園時代湊と親友同士であり共に魔法騎士を目指していた彼だがこれもアリサが学園の生徒を操り湊との仲を壊し死神の道へと淘汰されたフリをしている。湊とは今でも親友同士であるが、アリサに悟られてはいけない為湊と距離を置き手の内を伝書鳩で連絡を取り合っている。


アリサ・ヴァルプルギス

アリサは元大天使だが罪のない人々を殺めたり淘汰させ続けた結界姉浄化ノ大天使アリス・ファンタジアにより堕天させられ不夜ノ堕天使となった、姉への逆恨みそして、自分の計画を邪魔する紅姫やアリスに味方する神々が許せず魔獣やリリエル達を使い邪魔をする。自身が封印されるとも知らずに今を生きている。


『不夜屋敷:外』

リオ:はぁ…全く姉さん、あんな事言って大丈夫なの?

リリエル:だってあー言うしかなかったんだもん…まっ適当に魂狩って紅姫達にこの事知らせておきましょ

リオ:そうだね、青薔薇屋敷とは不仲で居たくないし、何より紅姫と湊とは争いたくない…だから探す…封印の方法を…

リリエル:そうね、私達の目的はアリサを封印して屋敷を取り戻しアラストル家再建よ頑張ろ!リオ

リオ:うん、あ、湊から来たみたいだ…


二人の元に青薔薇屋敷の伝書鳩が飛んでくる


伝書鳩:クルックー…

リオ:手紙届けてくれてありがとう少し待ってて

伝書鳩:クルックー♪


リオは湊から来た手紙を読む


リオ:やはりそうか…アリサ…魔獣の箱に手を出したみたいだ…

リリエル:魔獣の箱って確か冥界に置いてきたあの禁忌の箱?

リオ:そう、アラストル家が代々守ってきたあの禁忌の箱さ。

リリエル:それで続きは?

リオ:魔具師のアリアさんに頼んで魔具を作ってもらってる最中だって…その間は湊達青薔薇屋敷と魔法騎士団と魔導師と精霊達と魔女達で食い止めるそうだよ。

リリエル:あの箱一度開くと取り返しつかないし…全部浄化しないとダメなのよね…私達も見つけ次第排除しましょ

リオ:だね、湊にはそう手紙で伝えるよ。


リオは手紙に魔獣の事と禁忌の箱の事を書き、伝書鳩を飛ばす。


『禁忌の箱』

不夜屋敷のアラストル家が屋敷の地下の冥界で代々守ってきた強力な魔獣を封印していた箱だが、アリサによってその封印が解かれ、この世界を人々を襲っている、紅姫達魔法使いの力でも浄化は可能だが浄化ノ大天使アリスやロゼリア達神々の力でないと浄化出来ない魔獣も居るという。


一方、青薔薇屋敷では…

湊:………あ、戻って来た。

伝書鳩:クルックー!

湊:リオからの返事だね、ありがとうお疲れ様。

伝書鳩:クルックー♪


湊はリオからの手紙を伝書鳩から受け取るとすぐに読み紅姫と精霊と悪魔達アニエスに伝える。


紅姫:つまり、これまでの魔獣騒動は不夜屋敷の地下冥界にあった魔獣が入った禁忌の箱が原因だったって事?

湊:あぁ、リオの手紙によるとその禁忌の箱は浄化しないとダメだそうだ。

アニエス:じゃあ、アリアちゃんにもう一度連絡する?

紅姫:いいやこれ以上負担はかけられない、アリアの魔具は人々を守る物として使う、魔獣浄化は私達がやるしかない。

湊:そうだね。

シグレ:せやけど、浄化ってどないしたらええねん?

レオン:俺等の精霊の力も効くか分からねぇし…

???:それに関しては私がこれを皆様に授けます。


その時紅姫と湊、アニエスの宝石が光る


ロゼリア:アリス!?

ノエル:アリス様!

ベルニ:一体どうして?

アリス:禁忌の箱と聞いて、居ても立ってもいられなくて降りてきました。皆様に私の力を込めた宝石をお渡しします。


アリスは自分の力を込めた宝石を精霊と悪魔達、紅姫、湊、アニエスに渡す。


アリス:ロゼリアとノエル、ベルニの力でも浄化は可能ですが、より強力な魔獣が出ないとは限りません…念には念を入れてお渡しして置きますね。

ロゼリア:そうか…

ベルニ:そうね、アタシ達の力が及ばないケースもありえなくないわね。

ノエル:ですね。アリス様ありがとうございます。

アリス:良いんですよ…私は見守る事しか出来ない身ですなので皆様に託し然るべき時に備えます。

ロゼリア:わかった、それまでは我々が何とかしよう。貴殿は休んでくれ。

アリス:ありがとうございます、では皆様ご武運を…


アリスはそう言うと光となり天界へと帰って行った。


アリス・ファンタジア

アリサの姉で紅姫達とロゼリア達の未来を見守る『浄化ノ大天使』である。

彼女はアリサを更生させる為堕天させた本人だが、その気持ちが伝わらずアリサに妬まれ逆恨みの対象にされてしまった、大天使。紅姫達に協力するのは妹を止めてほしい事とこれ以上犠牲を出さない為、そしてこの先の未来の為である。


紅姫:この世界とリリエル達を救う為にも頑張らなきゃね。

湊:うん!頑張ろ

アニエス:張り切りすぎて倒れないでね?二人共♪

紅姫&湊:は、はい…(汗)

紅姫、湊以外:あはは!


こうして、不夜屋敷の死神からの手紙を受け原因が判明した青薔薇屋敷の面々魔具完成まで後一週間それまでこの世界の人々を守りリリエルとリオを救いアリサ封印の手がかりを探すのであった。

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