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私が世界に沈んだら、あなたは助けてくれるのだろうか。
答えはわからない。
まだわからない。
君を友達だと思っていたのはいつまでだっけ。
いつから君だけが違うように見えたのだろう。
また考える。ダメだ。学校では考えないようにしてたのに。
「おーいみぞれー?話聞いてる?」
「わっ。綾ごめん~。なんの話?」
またやっちゃった。私の悪い癖。
人がしゃべってるとき、違うこと考えちゃうんだよね。
「もう一回話してくれる?」
すると綾がじーっと私を覗いてきた。
「みぞれ、今朔くんのこと考えてたでしょ。」
ヤバい。ばれた。笑顔作んなきゃ。
「そんな訳ないじゃん!違うって!」
ガタッという音が聞こえて勢いよく綾が立ち上がった。
「何年みぞれと一緒にいたと思ってるの?私をなめないでよね!」
と少しむすっとした顔で綾が言った。
「いや、ホントにアイツはもう無いから。ほんとだよ?」
とうつむきながら私は綾に念を押した。
綾は最初は心配そうにしていたが、すぐに推しているアイドルグループの話になった。
私はホッとして、話を聞きながらアイツ‥朔のことを思い出した。