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ジャミル
「俺も、家族も、なにもかも
どうにでもなれ!!」
カリム
「ま、待て、ジャミル!」
ジャミル
「《瞳に映るはお前の主人。尋ねれば答えよ
命じれば頭を垂れよ スネークウィスパー
蛇のいざない》」
寮生
「ううっ頭、が」
アズール
「なっ!まさか、寮生全員を
洗脳にかけただと!?」
ジャミル
「お前達、カリムとオクタヴィネルの
ヤツらを外につまみ出せ!」
「「はい、ご主人様」」
〜〜〜
アズール
「信じられない。これほどの大人数を
同時に、しかも個別に操れるなんて!
平凡なんてとんでもない。彼の魔力は
スカラビアどころか学園の中でも
間違いなくトップクラスだ!」
フロイド
「こいつら何度締めてもまた起き
上がってくんだけど。ゾンビかよっ!」
カリム
「ジャミル!もうやめろ、わかったから
お前が寮長になれ、俺は実家に戻るから」
何故わからない
それがダメなんだ、アルアジームッ!
ジャミル
「はぁ?なに言ってんだ。俺の呪縛は、
そんなことで簡単に解けはしない
カリム、お前がこの世に存在する限り!」
ジェイド
「いけません、ジャミルさん。これ以上
ユニーク魔法を使い続ければ、
ブロットの許容量が!」
ジャミル
「うるさい!俺に命令するな
俺はもう、誰の命令も聞かない!!
俺は、もう自由になるんだあ!!」
ブロットが溜まり、
オーバーブロットした
カリム
「なんだあれ!?ジャ、
ジャミルの姿が!」
ジェイド
「空模様まで変わっていく
これは、アズールの時と同じ!」
アズール
「オーバーブロット!援軍の見込みが
ない冬休みだというのに、厄介な
ことになりましたね」
グリム
「アイツも闇落ちバーサーカーに
なっちまったのか!?」
アズール
「ブロットの負のエネルギーが膨れ
上がっていく。みなさん、構えて
ください!」
ジャミル
「無能な王も、ペテン師も、お前らに
もう用はない!宇宙の果まで飛んで
行け!そして、二度と帰るな!
ドッカーーーーーーーン!!!」
『!!?? チッ』
「「うわあああああ〜〜〜!!!???」」
ジャミル
「ナイスショーーーーーット!
フハハハハ!あばよ、カリム!
ひゃーーーーっはっはっは!」
「「ああああああ〜〜〜〜っ!!!」」
『仕方ない。鬼殺隊として、助けてやろう
シィーー 蛇の呼吸 参ノ型 塒締め』
参の型でみんなを守るように
スピードを利用し空中を移動
『弐ノ型 挟頭の毒牙』
ドスーーーン!!
弐の型で地面を斬りつけ被害をおさえた
グリム
「イテテ なんか最近
こんなのばっかりなんだゾ〜」
ユウ
「かろうじて生きてる」
『当たり前だ。僕が守ったんだからな
普通なら、ここまで飛んでくる間に
風圧で死んでるぞ』
アズール
「ええ、レイさんの言う通りです
随分遠くまで飛ばされたようですね」
フロイド
「シャチちゃん本当何者なの?うへぇ、
マジ寒いんだけど。流下の下みてぇ」
ジェイド
「カリムさん、カリムさん。ご無事
ですか?レイさんのおかげで無事だ
とは思いますが、しっかりなさって
ください」
カリム
「う、うぅ。ここは」
ジェイド
「よかった。気がつかれましたね
どうやら、スカラビア寮のある
時空の果てのようです」
アズール
「グリムさんは毛むくじゃらですし、
僕達は人魚はある程度寒さに強い
身体ですが、ユウさんとカリムさんに
レイさんは長時間ここにいるのは
命の危機がともないそうな寒さだ」
『なにを言っている?僕は平気だ』
グリム
「一周回って人間なのか
疑いたくなってきたんだゾ」
ジェイド
「箒も絨毯もありませんし、飛んで
いくことはできません。どう致し
ましょうか」
『僕が戻って取りにt』
グリム
「もう黙ってたほうがいいんだゾ!」
そう言うグリムに口を塞がれてしまった
フロイド
「だるいけど、歩いて帰るしかなくね?」
アズール
「吹き飛ばされて着地するまで、かなり
滞空時間が長かった。徒歩で帰るには
何十時間かかるか」
『だから僕が行k』
アズール
「それにしてもフロイドのその声、
落ち着きませんね。契約書を破って
破棄しますから、元に戻しましょう」
フロイド
「えー、結構気に入ってたのにぃ、
ンンッ、あー、あー。うん
声、元に戻ったみたい」
ジェイド
「アズールと契約してユニーク魔法を
貸すだなんてわよくできましたね
我が兄弟ながら感心します
なんだかんだ理由をつけて、魔法を
返してくれない気がするので、僕なら
絶対にアズールと契約なんてしたく
ありません」
フロイド
「確かにアズールならやりそうだけどさ
俺別に魔法が返ってこなくてもいーし
声に飽きたらまた別の契約すりゃいい
じゃん」
アズール
「お前達、聞こえてますよ」
カリム
「う、うぅっ、うう、ジャミル
信じてたのに」
フロイド
「あれ、ラッコちゃん
泣いてんの?涙凍るよ」
カリム
「俺のせいだ!知らないうちに、
ジャミルのこと追い詰めちまってた
ジャミルは、本当はあんなことする
ようなヤツじゃない!いつも俺を
助けてくれて、頼りになるいいヤツで」
『そういうところがバイパーを
追い詰めたんだろ』
カリム
「え、?」
フロイド
「あー、でも俺もシャチちゃんと同意見
ラッコちゃん、イイコすぎるっていうか
なんつーか、ウザい」
カリム
「え、ウザ…?」
ジェイド
「そうですねぇ。もし僕があんな裏切り
方をされたら、持ちうるごいの限りに
ののしって精神的に追い詰め、縛って
海に沈めますよ
それを自分のせいだなんて、いいヤツを
通り越してちょっと気持ち悪いです」
カリム
「気持ち悪…いや、でも、ジャミルは
絶対に俺を裏切ったりはしないはず」
フロイド
「いや、めっちゃ裏切ってるじゃん
しかもラッコちゃんに罪なすりつけて
追い出そうとしてたとか、マジで
サイテーじゃん」
ジェイド
「ひれつさのレベルで言えば、
アズールとくらべてもみおとり
しません。自信を持って、裏切り者!
と、ののしっていいと思いますよ」
ユウ
「どんな自信…」
アズール
「カリムさんの他人を信じ切った良い子
ちゃん発言は、僕やジャミルさんの
ようなひねくれた…いえ、計算で生きて
いる人種からすれば、チクチクと嫌味を
言われている気にすらなります
小さい頃からずっとそうやって、
ジャミルさんを追い詰めてきたんですね
あなた。ですが、あなたは何も悪く
ありません
あなたは生まれながらに人の上に立つ
身分であり、両親や身の回りの人間から
一身に愛情を受け、素直にまっすぐ
育った。それゆえに、無自覚に傲慢で
ある、というだけですから」
ジェイド
「カリムさんのバァ、生来天真爛漫な
性分でいらっしゃる気もしますが」
『逆にバイパーは、小さい頃から護衛と
して人間の汚いところを多く見て
きたんだろうな。それなら計算高く
なるのも普通だ』
カリム
「そうか。ジャミルは、悪いヤツなのか」
『ああ、そうだ』
カリム
「それなら、早く帰らなくちゃ
アイツを殴って、裏切者!って
言ってやらないと」
グリム
「一発じゃ足りねぇんだゾ!さらに
オアシスまで10往復させてやるん
だゾ!」
アズール
「ええ。それに、早くジャミルさんを
正気に戻さなければわ彼自身の命も
危ない。彼の魔力が尽きる前に
戻らなければ」
フロイド
「だからさー、どうやって
戻るの?早歩き?」
グリム
「そんなのんびりしてたら、
オレ様の鼻が凍っちまうんまゾ!!」
ジェイド
「川でもあれば、泳いで戻れたの
ですが、周辺の川はどこも干上がって
いるようですね」
カリム
「川?水が欲しいのか?」
アズール
「ええ。フロイドとジェイドが本来の
姿に戻れば、箒以上に速度が出るはず
です。しかし、かわいた川を元に戻す
なんて僕らには不可能」
カリム
「俺、できるぞ」
「「えええ!?」」
『ユニーク魔法か?』
カリム オアシスメイカー
「俺のユニーク魔法《枯れない恵》は
少しの魔力でいくらでも水が出せるんだ
川に戻れれば、寮に戻れるんだな?」
アズール
「な、なんですか、そのユニーク
魔法!?すごすぎませんか!?」
カリム
「あっはっは!普段は水道があるから
全然役に立たない魔法なんだけどな」
アズール
「あっはっはじゃないですよ!まだ
治水環境が整っていない国などでは
英雄モノの魔法じゃありませんか!」
『スラムとかにもいいじゃないか』
アズール
「そんなの、そんなの
商売になりすぎる!!!!」
ジェイド
「ゴホン 下世話なアズールのことは
置いておいて、カリムさん。では、
お願いできますか」
カリム
「川を作ればいいんだな
わかった!任せておけ」
グリム
「すげえ、みるみる川が水で
満たされていくんだゾ!」
ジェイド
「ではフロイド。川が
凍る前に行きましょう」
『僕はいい。1人で行ける
人数的にも1人乗れないだろう』
それに、今はアトランティカ記念博物館の
ように口に巻いている包帯とサラシの
水中用がないしな。羽織も濡れる。僕は
走ることになるが問題ない
ユウ
「でもイグロくん大丈夫?いくら
イグロくんでも無理だと思うよ〜」
『は?』
ジェイド
「わかりました。アズール、
グリムくん。僕の背中に捕まって」
フロイド
「小エビちゃんとラッコちゃんは
俺の世界ね〜」
ユウ
「はっはい///」
『…』
グリム
「あれ?でもアズールは人魚なんだろ?
自分で速く泳げるんじゃねーのか?」
ジェイド
「アズールは人魚になっても
泳ぐのが速くありませんから」
アズール
「それは尾びれの形状差のせいです
さあ、スカラビア寮へ出発しますよ!」