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『六章 ありがとう、絶望学園』次目覚めた時は瑞稀の膝の上だった
荒「ミライ…!ミライ!」
そう叫ぶ瑞稀の声で目が覚めた
雷「…あれ、俺は」
荒「床板が外れてたみたいでな…運悪くそこを踏んだんだな」
雷「あぁ…」
荒「大丈夫か?今日は中断するか?一回」
雷「…いや、続けよう。ちょっと頭を打っただけだから」
そう言って捜査を続けることにした
【4階 研究教室】
雷「うっ、すごいな」
大きな蝋や絵の具がたくさん置いてある
床は埃や灰が被っているが、古くなっている血が床にこびりついていた
荒「あ、なんかあるぞ」
雷「え?本当だ」
そこには2冊の本が置いてあった
荒「これ吾郎の小説だ…!」
雷「蛇足さんの?」
荒「あぁ!…新刊か?新しいな」
雷「…これって」
発行された日が俺たちのいる時代の3年後だった
おかしいな…
荒「ちょっと持ってちゃお」
雷「…もう一つも見てみるか」
もう一つは本というか、ノートだった
雷「誰かの日記帳か?」
名前の部分がちょうど塗りつぶされており、誰のかわからない
俺はページをめくってみた
その内容で俺は内通者と、このノートの持ち主がわかってしまった
荒「どうだ?」
雷「…特になんもなかったよ。次は五階へ行こう」
荒「そうだな」
まだ瑞稀には言えない
内通者の正体は…