前回のあらすじ
らっだぁはキモおじに犯された!(激短あらすじ)
長いです。
らっだぁ視点
「ひぃ“っ、あぅぅ“、あっ、あ“〜〜〜〜ッ!!!」
もうどれくらい時間が経っただろうか。ずっと喘いで、イキすぎて苦しい。でもこの穴を犯す律動はいつまで経っても終わらない。
「も、むぃ、とぁって“ぇ、グスッ、もぉやぁッ、しん、じゃうぅッ、」
呂律が回らず、聞き入られもしない弱音を吐き続ける。
ぺいんと視点
結局目撃情報を聞けたのはあのおじさん一人だけだった。通りに出てみて通行人に聞いたが、誰もらっだぁの姿は見ていないらしい。俺は半泣きになりながら走り回って、ついには歩道の端っこで蹲ってしまった。
「どこ行ったんだよガチで…ッ!らだぁ…」
(…いや、落ち着け俺!絶対どこかにいるはず!一人だけだったけど目撃情報もあったんだ、し……)
…待てよ?
あのおじさんに聞いた時、「“この子”なら」って言ってなかったか?
らっだぁは確かに可愛いが、どう見たって成人男性だ。しかも見知らぬ人に説明する時だぞ?
普通、“この人”って言うだろ?
そういえば妙に肌がツヤツヤしていた。
そういえばカッターシャツが妙に汗ばんでいた。
…まさか!
バッと立ち上がりあのおじさんに会った場所に向かって走り出す。
本当に想像した事態が起こっているなら、いやだ、無事でいてくれ。俺の勘違いであってくれ。
もしあのおじさんが犯人なら、らっだぁを隠している場所から俺を遠ざけようとするはず。つまりあいつが指差した逆の道を行けば…!
「はぁ、はぁ、もしかして、ここか…?」
走り回って探した結果、一つの廃屋に辿り着いた。そこは草がぼうぼう生え、手入れがされていなさそうな場所だが、壁は厚く物音が漏れにくそうな作りだ。
ここにいないならまた一から探し直しだ。俺は廃屋の玄関をくぐった。
中を進むにつれ人の気配がしてきた。立ち止まりよく耳を澄ませてみる。
「やめえ“、ゃ、あ“〜〜〜っ」
耳を疑った。聞こえてきたその嬌声は、初めて聞いたが、間違いなく、らっだぁの声だった。
そんな、そんな、そんな!
駆け出し、声のした方へ急ぐ。早く見つけてやりたい気持ちと、嘘であってくれという気持ちがぐちゃぐちゃして、息が速くなる。
バンッ!!!
勢いよくドアを開けると、そこには
「ぁう“〜〜ッ、やぁ、やぇて“ぇっ、」
下半身に何も身につけておらず後ろ手に手錠をされている、涙と涎と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにした恋人と
同じく下半身に何も身につけていない、道で目撃情報をくれたあのおじさんがいて
恋人は呂律が回らない口で喘いでいて
おじさんは必死に腰を振っていて
(…あ、ぁ…)
呼吸が乱れて、苦しい、視界が暗く狭まっていく。
「ぺいんとぉッ、…た“ぅえて“っ、たぅけて“ぇ」
はっと視界が戻ってくる。
俺に気づいたのか、らっだぁが喘ぎながら必死に助けを求めてきた。
「ぅ、うあああああああ!!!!!」
俺は決死の思いで足を動かし、おじさんを思いっきり蹴飛ばした。
おじさんは床に転がり驚いた顔でこちらを見ている。
馬乗りになって、一心不乱におじさんを殴る。殴って、殴って、殴った。途中何か言っていた気がするが、聞こえなかった。
「はーっ、はーっ…」
気づいたらおじさんは気絶していた。
未だ乱れている呼吸を整えていると、か細く俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと、らっだぁがぐちゃぐちゃの顔をしながら、手錠されて使えない腕を庇いながら俺の方へ這い寄ってきた。
「らだぁ!!!!」
駆け寄って抱きしめる。
「ごめん、遅くなってごめんな、怖い思いさせてごめんな、」
泣きじゃくりながら謝っていると、肩への重みが増した。
「らだぁ?」
見ると、らだぁは気絶して眠っているようだった。
俺はもう一度強く抱きしめ、スマホで警察に匿名で通報した。
そして気絶した犯人を残し、らっだぁをおんぶして廃屋を後にした。
長文お疲れ様です!次話は後日談を書きます
コメント
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本当に、モブキモいかもしれませんなぁ…(^^)💢 モブが、キモすぎて語彙力喪失中…