テラーノベル
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どうもなおです。
前のお話を見れば分かりますが、オリジナルです。
オリジナルだと好きに暴れられるので。
オリジナルも楽しんでいってね!
「_____は?」
目が覚めると、そこには____
縦に長い建物が大量に聳え立っていました。
おかしな形の、乗り物? が大量に動いている。
ここは一体、なんだ?
「俺、死んだ、よな……?」
死んだ。確かに死んだ。
死んだら天国か地獄に行くとかは聞いたが、
____ここは天国でも地獄でもない、よな……?
「すみません、そこの人」
「えっ、あ……?」
「その格好、コスプレ、ですか? 公衆でのその様な格好は不適切ですのでお控えください。」
「あ、は、い……?」
「では」
な、なんなんだ。こすぷれ? なんだそれは。
これは普通の格好だろ……? もしや俺のセンスが悪すぎて、不適切に見える格好になっていたのか……?
「とりあえず____なんで生きてんだ、俺」
俺は死んだ。それも無様に。
だと言うのにだ。俺は生きている。しっかり呼吸しているし、血だらけでも無い。腕もあるし、目もある。腹の傷は__うん、ついてないな。
ひとまず、なんで死んだのに生きているのかは非科学的なので置いておこう。
問題は、ここが何処なのか、だ。
ここは死ぬ前に居た所とは遥かに文明が発達しすぎている。
「えっと……まずは服装から変えた方がいいか」
___先程指摘された通り、俺は道歩く人々からの奇怪な視線の雨に集中砲火されていた。やはり目立つのは苦手だ。
服屋らしき場所は………あそこの王城の様な場所か。
やけに豪華だな。あんな造り、城以外で見たことがない。
流石、異世界。
「あれ、そういえばお金も変わってるのかな?」
「んー、あ、あそこの店で聞いてみよう」
早速、緑と白の光る板が付いた、扉が勝手に開く奇妙な店に向かった。
■△■△■△
店に入った瞬間、おかしな音が聞こえた。
どういう仕組みなのだ……
店主らしき人に話しかけてみよう。
服装の問題か、ここでもやはり奇っ怪な目線を向けられるので早く済ましたい所だが。
「すみません、この硬貨ってこの国で使えますか?」
「え? あー…………こんな硬貨見た事ありませんね」
「そうですか………」
「__もしかして、日本円持ってきてませんか?」
「え、あ、はい……」
「あらら……では、うちで働きます?」
「働く?」
「はい! 丁度人手不足だったんです」
「……お金は必要だし…………ここで働きます、!」
こうして、異世界での俺の仕事は案外簡単に決まった。
_____はて、この世界に来てから、何処か違和感があるようなのだが、
何なのだろうか。
■△■△■△
後日、面接、とやらを受け、無事合格した。
今日から俺の先輩となる、安曇羽白先輩に制服を渡された。
見たことないデザインだ。
「これが制服……」
なかなかな着心地だ。
上等な布だな。珍しい。こちらでは相当高いぞ。
「おー、日本人ぽくなった」
「そんなにあの格好変でした?」
「変というか……見たことないというか」
「へぇ、あちらでは普通なんですがね」
「そんな国あるんだね」
「あ、そうだそうだ。名前聞いてなかったね」
「言ってませんでしたね。俺はテラって言います」
「テラ……星の名前なんだね。素敵」
「星の、名前?」
「そう。テラって、スペイン語で地球って言うんだよ」
「ちきゅう……」
よく分からないが、おかしな気分だ。
あの子がそんな事を知っていたとは思えないけど……
そもそも、あの世界、星に名前なんて付いてなかったし。
どうして……
……たまたまかな。
「でも、日本人の子供に” テラ “なんて外人みたいな名前、付けるかなぁ?」
「あ、たぶん、本名は別にあるかと」
「えっ?」
「えっと、確か、俺は名前を忘れてて、それで、あの子が、名前、を…………」
「あの子___?」
なんだろう。
記憶にモヤが掛かってる感覚だ。
俺は、あの世界で、
あ、れ、俺って、あの世界に、いつから___
「記憶喪失、とかかなぁ?」
「え?」
「だって、自分の名前を忘れるなんて、あんまり無いことでしょ?」
「じゃあ、記憶喪失かなって。……ねぇテラくん」
「なんでしょう?」
「両親の事、覚えてる?」
「___ _」
両、親。
あれ、両親、両親って、?
あ、あぁ、そうだよな、子供って、両親が居ないと産まれないよな。
俺の、親……
お、れ、の__
「思い、出せない……」
「やっぱり……」
「テラくん、君、記憶喪失なんだよ」
「俺が、記憶喪失……」
そんな事、今まで一度も考えてこなかった。
いや、そもそも違和感を持たなかった。
でも、どうして違和感を持たなかったのだろう。
親も名前も生まれも知らないなんて明らかにおかしい。
思えば、俺は” あの場所 “からの記憶しかない。
ならば、それ以前の記憶は?
どうして記憶喪失なんてことになった?
俺って、なんなんだ?
『_う』
__耳鳴りが、する。
『__』
誰?
『妖』
お前は、誰だ。
「どした? だいじょぶ?」
「あ、あぁ、すみません。耳鳴りがしてて」
「耳鳴りしてる時ってオバケと目が合ってる時らしいよ」
「こんな時に怖いこと言うのやめろ!!!」
過去一の大声出た。
■△■△■△
「さっきは敬語外して叫んですみません……」
「いーよいーよ! それに、同い年でしょ? タメでこいや!!」
「……男気ありますね」
「タメ!!」
「……………男気あるね」
「そうそうそれだよ」
「_つまり安曇先輩は足蹴にされるのがお好きと」
「そんな事言ったっけ???????」
「では…… ……おい安曇、だべってないでさっさと仕事教えろ」
「ひ、ひどぉぉぉ!?!? あ、でもちょっといいかも」
「………………」
「ねぇ、やめて、その顔。半分冗談だから」
「半分、へぇ、半分」
「いや、あの、その目………」
「___もっとやって下さい」
「安曇先輩………」
やばい人が先輩になってしまったかもしれない。
これが残念美人か。
そういえば前の世界でもいたなこんな感じの人。
彼奴みたいに扱えばいいのか。
「じゃあ、とりあえず仕事教えて」
「はいはーい!」
「えっと……まずレジ打ちからかな」
「れじ、うち……?」
「えっ、レジ打ち知らない?」
「聞いたことないです」
「飛んだ箱入り息子だなぁ……?」
「なんですかこれ、えっ、自動でひらっ、え?」
「おーおー、初々しい反応だなぁ。可愛いかも」
「そ、そんな事言ってないで早く教えてくださいぃ!!!」
「あっはっはっ!!」
「笑ってないで!!」
やはりこの世界の事をもっと知らなければならないな。
仮にも、次に生きていく世界なのだから。
うん、なんだかワクワクしてきた。
また新たな人生を始めるとしようかな。
なんだかあっさりとお仕事決まってましたね。
普通あんなあっさりと決まるもんじゃないと思いますけど。
キャラデザは今後出します。みんなが好きそうなの詰めこみたい。
因みに、この作品は単なる息抜きの趣味小説なので、更新亀です。
こっちの作品もよろしくね!
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