車に乗ること何十分やっとホテルに着いた
寝ちゃうところだったよ「ふわぁ」と欠伸をする
「さぁ、ゆず、行こうか」
「・・・あ、はい」
そんな、王子様風に言われたってなんも響いてこないよ
自分でもわかる。少し…いや、だいぶ眠たくて機嫌が悪い
すると、一条様から手を取られて引っ張られながら、車を下車した
降りて建物を見上げる
結構大きなホテルだなぁ〜でも、最上階は無理かも…あの高さから、下を覗いたらもう、ぺっちゃんこになっちゃうから!そんなのダメだ!
絶対に最上階に行かない!最上階に行かない!
「一条様、最上階には行かないですよね?」
「あ…あぁ」
その反応!なんか!不安!
念には念をということで「約束ですよ?」と圧をかけておいた
「わかったよ」
ほんとかなぁ〜
ここで、一条様を信じたのが馬鹿だった
それから、エレベーターに乗って一条様は1番大きい数字を押した
すかさず「え、行かないって言ったじゃないですか!」と言うが「ん?最上階って屋上じゃないのか?」と言われてしまった
屋上って、最上階認識なの?都会の人は最上階認識なのか?田舎者だから大きな建物とかなかったし…屋上は、最上階と言われれば最上階?
だ、だとしたら、勘違いをこの都会っ子に言うことになり、田舎育ちダサァ〜なんて言われてしまうかも!
いやいや、そんなことないでしょ〜一條様は嘘ついてるに決まってる!「違いますよ!」一条様は、「いや?最上階は屋上だが?」
「う、嘘だ!一条様は嘘をついている!」ってところでちょうどよく「チーン〇〇階です」とエレベータが階を知らせる女性アナウンスの声がエレベータに響き渡る
「さっ、いくぞ」と言い一條様は先にエレベータから降りて僕は一条様を追う形でエレベータを降りた
エレベータを降りたら「ゆじゅ〜〜〜 〜〜〜会いたかったぁぁぁ」とかおりくんの声がして、声が聞こえる方へ向くと猛ダッシュで近づいてくるかおりくんの姿があった
その後ろには、かおりくんの恋人かな?サッカー部の先輩が立っていて「あ!おい!かおり!」と呼んでいる
読んでいる声に気がついていないのか
そして、2メートルぐらいかおりくんが近くに来た頃、咄嗟に一条様が僕とかおりくんおあいだに入って、おもむろに手を広げて「ゆずと、話していい距離は1メートル以上だ」と言ってきた
「・・・ってはぁ?」
一条様何言ってんの!?
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