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たるさんの書くお話ほんとに大好きです🫶💞 次も楽しみにしてます🫣✨
ぶるーくの片想い(認識すらされてなかった件)を進展させよう大作戦決行初日。
なんと当の本人、スマイルくんは委員会の仕事で不在だった。リサーチ不足…。
まぁ新しい友達できたしいいじゃんね!スマイルくんの委員会も知れたし!え?知っとけよって?うるさい!
そういえばあの後、「俺こういうのまじで好きなんだよね!」というなかむの一声で『ぶるーくの恋を進展させる会』というグループLINEが出来た。なにそれ。
ちなみに今のところその会の会話は「俺スマイルの委員会スケジュール知ってるから教えたげるよ」「え、怖」「なんで知ってんだよ」「恋敵?」「ちげぇよ」「ありがとー!」で終わっている。
まぁなにが言いたいかと言えば、まともな会話は行われていないということだ。
「あーもうどうすればいいかわかんないぃ」
「声録音したい…」
「僕恋なんて初めてだよぉ」
「写真撮りたいな…」
「なんで気づいてくれないんだろ」
「アピールはおろか近づこうともしてないくせによく言うよ」
きりやんがやっとスマホから目を離してくれた。すごい呆れた顔してるけど。
「あと、ところどころストーカーみたいなこと言うのやめて。友達が犯罪者とかシャレにならん。」
「じゃあせめて写真を…ツーショ…誰かとのツーショでいいからさ、ね?きりやんのコネで頑張ってさぁ…どうにかしない?どうにかなんない?」
「しませんなりません」
「ケチ!」
いいじゃんツーショくらい!…ってかツーショットか…スマイルくんが撮るくらいだから、きっと仲いい子なんだろな…え、待ってマジで誰。殺意わいてきた…
「ねぇ口に出さない努力しよ?」
「あっ、すいません」
「えー、本日の議題は、「なぜこのアホは文化祭に行動しなかったのか」についてです。まず、話し合いの前に定義をさせていただきます。アホとはこの、図々しくお誕生日席に座っているアホのことです。」
「きんちゃん日本語おかしいよ…」
「うるせぇアホ」
「はい!きんときせんせー!」
「はい、なかむくん!」
「文化祭って準備期間も含みますか!」
「良い質問ですね〜。」
別に良くはないでしょ。
てかなにこの会議…わざわざ放課後の空き教室占領してやることじゃないって。みんな暇なの?いや暇か…
「では、文化祭(準備期間含む)に行動に移さなかった心情心理の考察をきりやんさんからお願いします。」
「え、俺?」
そこはリハーサルしてないんかい…
「えーっと、まず前提として、わたくしが心の底からこの議題をどうでもいいと思っていることをご理解ください。」
「異議あり!」
「質疑応答の時間は後で設けますので今はちょっと黙ってなさいなかむさん」
「あ、はい」
なんだよ僕を差し置いて質疑応答するな!
…でもまぁ確かにみんなの言いたいこともわかる。なんで僕、文化祭なんて素敵な行事を忘れてたんだろう。普通に友達とはしゃいで楽しんでた気がする。そっかぁ、世間一般では恋愛行事でもあったんだなぁ
だって体育祭以来の大きな学校行事だったからさ〜。あ、そういえば5組のメイド喫茶のパンケーキ、めっちゃ美味しかったな。その当時5組はシャークんしか仲いい友達はいなかったけど、なかむもスマイルくんもそこにいたんだと思うとなんか不思議だよね〜。いやまぁスマイルくんがいることは普通に知ってたけどね。てへぺろ。
「おいぶるーく!」
「ひゃいっ!?」
「聞いてんの?」
「聞いてなかったデス」
やばい腹パン飛んでくる…!
「だからー、お前には危機感が足りないって話!」
「危機感…?」
恋愛においての危機感?
ポカンとしていると今まで寝ていたシャークんが口を開いた。
「高校生活って3年しかないんだし、年一の行事だと3回しかチャンスないんだよ。例えばさ、半年と少しあとにある文化祭までに仲を深めました。そしたらもうその一年の間にもっと仲良くなって恋愛的に好きになってもらって、告白してなきゃ次の文化祭に「恋人」としては過ごせないってこと…でしょ?」
「シャークんよく分かってるやん!」
「ちょ、叩くな、おいなかむ痛い」
確かに一理ある…でも、でもさ。
「僕、仲良くなって友達になるまでそんなに時間かかんないよ?」
「……」
「おいお前本気か?」
え、なんかまずいこと言ったかな。なんか全員から引かれている気がする。辛うじてきんときから出た言葉も少し呆れている気が…
「もう一度言うけどさ、お前」