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風間と京子はUFOキャッチャーでゲットした、二匹のぬいぐるみに餅米、ユウマとミツキの髪の毛と血液を忍び込ませ、2人のダミーをつくりだした。
あとはこれをパラドックスの地下室にある古井戸に落とすだけだが、井戸の封印を一時的に解く必要がある。
「ネギ準備はいいか?」
風間は霊力を解放し神の手に霊力を集中させる。京子が古井戸の南京錠を開け、蓋についているお札をゆっくり剥がす。
蓋の隙間から邪気が溢れて地鳴りと共に異臭も広がる。京子が勢いよく蓋を開けた。
地鳴りが止み、地下室に静けさが広がる。風間と京子はぬいぐるみを井戸の中に放り投げた瞬間だった。
強大な邪気が井戸の底から溢れてきた。「ネギ、跳ね返せ!」
ドドドドっ
風間は闇の塊を両手で受け止めるが体も心も闇へと導くようななんとも言えない感覚。
「姉御、まずい、跳ね返せない。。。」
京子は祈りを唱えながら、右腕を風間の背中に当てると風間の中から真っ赤な炎が立ち上がる。迦楼羅炎だ。明王の加護が風間に力を与える。
「うぉぉおー」風間は全力で闇の塊を地下室の底に押し戻した。
「姉御、封印を!」
京子は井戸の蓋を閉じ、護符をはり、南京錠を施錠した。
風間は膝を突き肩で息をする。
ドタドタ
ジレンマが地下室に慌てて降りてきた。
「あらら、まさか、開けちゃった?」
ジレンマは顔を#顰めて__しか__#京子に聞く。
「。。。」京子は無言で風間に肩を貸す。
ジレンマの話によると江戸時代から封じ込めていた、悪霊と妖が入っていたようで政府からの依頼だったようだ。ジレンマは守護者としてこの古井戸を守っていたようだ。京子は元通りになったのだから問題ないとジレンマに言い聞かせた。
風間と京子はパラドックスの外に出た、2人を迎えにいった。
「なにクレープなんか食ってんだ」
「久しぶりに外にでたんでつい甘いものくいたくなっちゃって」
京子は呆れた顔でパラドックスに連れ戻す。
「お前らの禊ぎをリニューアルして、黒真会の怒りをもう一度買え」
「えぇ!それだけは勘弁してください。」
ユウマとミツキにかけられた強力な呪術を操るものはきっと、ユリとノエルの事件現場にいたやつだ。
こちらの監視下のもともう一度、呪術をかけさせ正体を暴くという作戦だ。
京子は命を助けてやったのだから、見返りとしてうちらの手伝いをしろとユウマとミツキを説得した。