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第2章 Road To The Past 第1節
美羽は連続で大切な親友、家族を失った。占いの結果どおりだ。これで終わりなのか、まだ続くのか、美羽にはわからない。ただ、すでに失ったものは大きい。しかし、こんなにも連続で亡くなるなんて不自然だ。これは本当にたまたまなのか、それとも計画殺人なのか、なぞは増えていくばかりだが、美羽の人生は進んでいく…。タイムリープの時は近い…。
穂乃果が亡くなってから1週間後。私は起きて、一階へ降りた。あれからずっとおばあちゃんちに泊まらせてもらっている。あの後、穂乃果に会いに行き、お葬式に参加し、気持ちが前を向けず、今日までずっと学校を休んでいた。この大切な人の連続死亡で何度休んだことだろう。何日休んだんだろう。わからないほどに休んでいる。まだ学校に近づいてもないのに、何を言われるだろうと心配になる。前回、あんなに言われまくっていきたくなくなったのだ。まあ、普通だろう。これで当たり前のようにいつもどおりで行ける人のほうがすごいのだろう。穂乃果はどちらかといえばそっちであろう。いつもどおりの道がいつもと違う道に感じた。気持ちの問題であろう。穂乃果が植物状態になり、母が亡くなり、父も亡くなった。おじいちゃん2人とおばあちゃんはすでに亡くなっているので、あとはもう一人のおばあちゃんしかいないのだ。友達、いやクラスメイトも鈴ちゃん以外は嫌な奴しかいない。前みたいに。この3年8組に私に味方してくれる人はいないのだ。穂乃果は3年4組だった。
学校についた。いつもどおり教室に行こうとすると、先生に止められた。
「今日はC学級に行ってくれ。」
戸惑いながらも返事をした。
「わかりました。」
C学級につくと、そこには一人の先生がいた。ほかの生徒はいなさそうだ。すると私に、気づいたのか先生が話しかけてきた。
「どうも。C学級の担任の須賀といいます。よろしくお願いします。」
「よろしくおねがいします。」
少し沈黙が生まれ気まずい空間になった。急に頭に疑問が浮かんできた。
「ていうかそもそもC学級って人いたんですか?教室があるのは知っていたのですが。」
少し時間が空いてから先生が答えた。
「数年前まではありました。しかし、生徒人数が減り、B学級までになりました。でも、今回のことがあり、美羽さん。そして、穂乃果さんがC学級になりました。穂乃果さんが回復したら、このC学級に来てもらいます。」
「そうですか。わかりました。」
穂乃果は亡くなった。もう戻ってこない。学校はそのことを知らないのだろうか。それとも私がいろいろ言われないようにしてこのクラスを作った?まあ、静かに過ごせるなら何でもいいのだ。でも、ずっと一人のクラスにいるのだろうか…
つづく
コメント
3件
おひさ☆☆☆ ごめんね見るの遅れたっ✨️✨️ お〜美羽ちゃんもう人生のどん底やん…これ以上のどん底ないで……… C学級!?!? 聞いたことがない…なんかすごいね(( 穂乃果ちゃんいないし… ずっと美羽ちゃん1人クラスかね…… …それだったら行かない方がいいのでh(((((