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第2章 Road To The Past 第2節
美羽は連続で大切な親友、家族を失った。占いの結果どおりだ。これで終わりなのか、まだ続くのか、美羽にはわからない。ただ、すでに失ったものは大きい。しかし、こんなにも連続で亡くなるなんて不自然だ。これは本当にたまたまなのか、それとも計画殺人なのか、なぞは増えていくばかりだが、美羽の人生は進んでいく…。タイムリープの時は近い…。
ずっと一人のクラスにいるのだろうか…
私は昨日久しぶりに学校に行った。同じクラスの生徒たちに質問攻めにされると思っていたが、そんなことにはならなかった。なぜなら昨日は1人たりとも生徒に会っていない。C学級という、数年間使われていなかった教室である。今回の穂乃果が植物状態になるという出来事で、私と穂乃果はこのC学級になったのだ。本当は穂乃果はすでに亡くなっている。しかし、先生たちの間では植物状態ということになっている。担任の先生は須賀というらしい。3年8組からC学級に異動した。今日も明日も明後日もずっと、この孤独なクラスで勉強していくことになるのだろう。私は質問攻めにされない嬉しさと、1人のクラスという寂しさの2つの気持ちが混ざっていた…
1日の授業が終わり、久しぶりに部活に行くことにした。私は吹奏楽部で、フルートを担当している。1年と2年の後輩がいるのだ。最近は部活のことまで頭が回っておらず、当分会っていない。久しぶりに楽器を吹くのでちゃんと吹けるか分からない。部室に着くと、荷物を降ろして、フルートを取り出す。フルートの練習部屋に行こうとすると、フルートの1年の後輩にあった。
「先輩!?お久しぶりです!」
「久しぶり〜曲進んでる?」
「はい!結構できるようになりましたよ!」「これからも頑張ろうね!それじゃあ、練習部屋で〜」
「はい!すぐに行きます!」
いい後輩だ。みんなこの後輩みたいになればいいのに。うちの3年8組には嫌なやつばっかりだ。何なら3年生全体で見ても嫌な奴のほうが多いかもしれない。
「何でこんな学年なんだ…。」
唯一仲が良かった穂乃果も死んでしまった。鈴ちゃんと少し話せるようになったのはせめてもの救いかもしれない。
「あぁ…。過去に戻りたい…そして大切な人が死んでしますのを防ぎたい…」
つづく
コメント
1件
美羽ちゃん可哀想に…(泣) でもこの状況で部活行けるメンタルもなかなかだな…((( そして後輩が良い子すぎる…!!!(泣) なんか…鈴ちゃんよりも後輩の方が希望のような(((( 3年生えぐちでワロタ((( こんな学年が現実に居ないことを願う…((