テラーノベル
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不明ちゃん。
「嘘だろ!? あんなのどうしろってんだよ!!」黒い巨大な手が、空の裂け目からゆっくり降りてくる。
村人たちは完全にパニックになっていた。
「逃げろぉぉ!!」
「子どもを連れてこい!!」
家が崩れ、黒い侵食体が村へ雪崩れ込む。
ノヴァが高速で情報を表示する。
「ヴォイド浸食濃度、急上昇」
「このままでは村全体が消失します」
「くそっ……!」
僕は必死に辺りを見回した。
戦うしかない。
その時だった。
《アステリア》が突然、強烈に輝いた。
ギュォォォォン!!
地面へ巨大な紋章が浮かび上がる。
村全体を覆うほどの魔法陣。
「な、なんだ!?」
ノヴァが驚いたように目を見開く。
「これは……古代防衛術式!?」
頭の中へ情報が流れ込む。
“守る”。
“結界”。
“星の壁”。
僕は直感で理解した。
「……できるのか?」
《アステリア》が脈動する。
まるで「やれ」と言っている。
空では黒い巨腕がさらに降下してくる。
もう時間がない。
僕は剣を両手で握りしめ、地面へ突き立てた。
「頼む……!!」
瞬間――
ズガァァァァァァン!!!!
青白い光柱が天へ突き抜けた。
村を囲むように、巨大な光の壁が展開される。
半透明のドーム。
星空みたいな粒子が内部を流れている。
次の瞬間。
黒い巨腕が、結界へ激突した。
ドゴォォォォォン!!!!
衝撃で地面が揺れる。
村人たちが悲鳴を上げる。
だが――結界は壊れない。
「防いだ……!?」
ノヴァが即座に解析する。
「成功です!」
「古代広域防衛結界《ステラ・イージス》展開確認!」
しかし。
空の裂け目の奥で、無数の目が開いた。
ドクンドクンドクン――。
ノヴァの表情が険しくなる。
「まずいです」
「出力が足りません!」
巨大な黒い手が、再び振り上げられた。
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