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「うぉぉぉぉぉぉっ!!」僕は《アステリア》を握る手に、全力で力を込めた。
結界が激しく明滅する。
空一面に星の粒子が広がり、青白い光が村を包み込む。
だが――。
ミシ……ミシミシッ。
結界の表面に、無数の亀裂が走っていく。
「ぐっ……!!」
黒い巨腕が、ゆっくりと押し込んでくる。
まるで山そのものを支えているみたいだった。
重い。
重すぎる。
腕が悲鳴を上げる。
膝が沈む。
「まだ……だぁぁぁぁ!!」
僕が叫ぶたび、《アステリア》はさらに光を増した。
しかし同時に、何かが削られていく感覚。
命だ。
剣が、僕の生命力を燃やしている。
ノヴァが叫ぶ。
「マスター、危険です!」
「生命エネルギーが急減しています!!」
「でも……止めたら……!」
結界の向こう。
泣きながら子どもを抱える村人。
必死に扉を押さえる人。
崩れた家の下敷きになった誰か。
ここで止めたら、全部終わる。
「負けるかぁぁぁぁぁぁ!!」
ドゴォォォォォン!!!
再び巨腕が叩きつけられる。
結界が大きく歪んだ。
ついに僕の足元の地面が砕ける。
「がぁっ!!」
膝をつく。
視界が霞む。
意識が遠のきそうになる。
その時――。
「兄ちゃん!!」
声がした。
見ると、小さな村人の子どもが震えながらこちらを見ていた。
「負けないで……!!」
その一言。
続いて、別の声。
「頼む……!」
「守ってくれ!」
「お願いだ!!」
村人たちが、僕を見ていた。
その瞬間。
《アステリア》が、今までとは違う輝きを放つ。
ドクン。
剣の中から、暖かい光が流れ込んできた。
ノヴァが目を見開く。
「これは……」
「周囲の想念エネルギーが、《アステリア》へ収束しています!」
結界の色が変わる。
青白かった光が、黄金色へ染まり始めた。
そして空の奥で――。
無数の星々が、一斉に輝き始めた。
不明ちゃん。