ー時刻は深夜2時丁度
「スー、スー。」
モモは部屋の外で体育座りした体勢のまま眠っていた。
すると、
「・・・ん。」
「モ・・ん。」
「モモさん。」
何度もモモを呼ぶ声が聞こえてくる。
「・・・ん。」
「モモさん!起きて下さい!」
「んん・・・・オカルン?」
肩をゆすられながら名を呼ばれていたモモが、目を擦りながら目を覚まし、寝ぼけたまま顔を上げる。
目の前にいたのは、オカルンではなく人体模型の太郎だった。
「何だ・・・太郎か。」
「俺で悪かったっすね。帰る時は声かけろつったのはモモさんすよ。」
「ごめんごめん。そうだった。」
(そうだよ。オカルンのわけないじゃん。オカルンはウチの事、『綾瀬さん』って呼ぶんだから。)
太郎に謝りながらモモは少しだけ気持ちが沈むのを感じた。
「モモさん?大丈夫すか?」
「何が?」
「何がって。よく分かんねえすけど、元気がないように見えたんで。」
「ウチなら大丈夫。この通り元気元気!」
「なら・・・いいすけど。」
そう言いながらも、太郎がまだ心配そうにモモの顔を見つめてくるので、モモは強引に話題を変えた。
「それよりも、花とはいっぱい話せたの?」
「おかげさまで。」
「そっか!よかったじゃん。」
「はい。と、じゃあ俺そろそろ帰ります。モモさんも寝るでしょうから。」
「うん。じゃあまたね。」
「はいまた。次もまた0時頃来るんで。」
「了解。」
別れの挨拶もほどほどに太郎は軽く手を上げて、モモ達の通う学校へと走りながら帰っていった。
太郎を見送ったモモは軽く伸びをした後、玄関の戸締まりをし、太郎が使用した濡れタオルを洗面所にある洗濯かごの中に入れ、自身の部屋に戻る前に花のいる部屋の前まで行きドア越しに花に呼びかけた。
「花。太郎帰ったからウチも寝るね。」
「分かりました。モモさん、おやすみなさい。」
「ん、おやすみ。」
おやすみの挨拶をしてモモは自身の部屋に行き、ベッドの中へと入り目を閉じて眠るのだった。
コメント
2件
深夜1時からこんばんは~! モモ可愛いっすね~!👍️