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いたずらな桃さんがめろいことに気づいてしまったので描きます 🥹🥹
それではどうぞ ‼️ 😽🎵
桃「ねー、まろー」
青「うん?」
桃「なんでもない。」
にひっ、って笑うと呆れたかのようにため息を付いてまたスマホに視線を戻してしまう。
俺は人にちょっかいかけるのが大好きで、いっつもまろにちょっかいかけている。
それに対してまろも慣れてしまったのか、こんな感じで素っ気無い感じ。
少し前では「はぁ!?」とか結構面白いリアクションしてくれてたんだけどな〜。
桃「( もしかして嫌われた…? )」
そう考えると胸がキューってなるのがわかる。
苦しくなる。ただまろがそういう目で見てるわけじゃない。
大事なメンバーが離れていくのが嫌なだけ。
桃「……っ、」
なんて思うといたずらを辞めたくもなる。
けれどその後のまろの優しく包みこまれる微笑みにどうしてもキュンキュンしてしまい、ハマってしまう。
しかし今日は違う。
冷たく見放されたみたいだった。
…辞めるか、いたずら。じゃないと嫌われる気がする。
桃「あ、いむ〜。」
黙ったままの気まずい雰囲気に俺が耐えられなくなり、近くにいたいむにようもなく声を掛ける。
…適当にカフェデートにでも誘うか。
なんて考えながらも常に俺の頭の中にはまろがいた。
寂しい…寂しい………、寂しい!!!!!
いつもちょっかいかけてきた、アイツもなんかちょっかいかけられなくなったどころか、避けられているような気がする。
話をするにも仕事関連のこと。
ただただ、それだけで前みたいに意味もなく名前を読んできたり、背中を突っついてきたり…。
なんてことをしてくれなくなってきてしまった。
…それに対して最近はアイツとりうらの距離が近い。
前まで俺にしてきてくれていたようなことを全部りうらにやっているような気がする。
それがとてつもない不快感に覆われる。
桃「うぇ〜い!笑」
赤「ちょっ…も〜…!!!」
面倒くさそうに対応するがりうらの顔は笑っている。
俺はこんな風にできてなかったから捨てられたのか…?
……嫌われたか。
青「………………………」
気づいてたらアイツを見てしまうみたいで、アイツが俺のことをチラッと見たときに絶対に目が合う。
いつもだったら無言で近づいてきて、どっかを突っついてきたりするけれど、今日は違うみたいで、気まずそうに目をそらされる。
最後に見えた表情はとてもいつものあの悪戯をするときの楽しそうな顔ではなく、悲しそうな顔をしていた。
青「…さっすがに、耐えられん。」
避けられるようになってから数カ月後。
状況は悪化していくばかりで、もう笑顔を見せず2人きりなんて絶対無理。みたいな対応をされる。
2人きりになったら必ず誰かのもとへ行く。
それに、アイツのちょっかいのターゲットは必ずりうらに向かうようになってた。
なんとも言えない2人の反応になんとも言えないような感情になる。
青「……いや、嫌われているのであれば無理やりはアカンよな…」
なんて1人きりだった部屋にぽつりぽつり言葉を発す。
その部屋にあるはずのない物音がしてびっくりする。
気がつくとそこの扉が開いていて、誰かがはいってきたのがわかる。
しかし、人の姿、影すら感じ取れずに少し身を縮こませている。
「……ばぁッ!!!」
背後からおっきい声でそう発さられ、肩をガシッと掴まれる。
怖いものが苦手な俺からしたら本当に怖くて、思わず大きな声で「わぁ!?」って言ってしまう。
それに対してケラケラ楽しそうに笑う。
その笑い声に、後ろにあった顔、匂い、手の大きさ、なにもかもが俺の求めている人物そのものだった。
青「……ない…、こ……っ」
桃「びっくりした?」
笑っていた顔が急に心配そうな顔に戻る。
「嫌われている〜」辺りの独り言から聞こえていたみたいな顔をされる。
その顔に思わずグッとなってしまい、びっくりしたと、1言しかこたえられなかった。
桃「誰に嫌われそうだったの?」
急に真面目な顔つきになって、そう問いかけられる。
やっぱりその辺りから居たのか。
なんて思う、それとこの人はやっぱり俺達のリーダーで頼れる社長なんだなとも思わされる。
ないこには自分が嫌われているのでは?っていう考えがなくて、俺が会社の人から「嫌われるかも…」なんて思うこともなかったみたいで、ボイシング、いれいす辺りのメンバーから嫌われているのでは?って考えにたどり着いたのが妥当だろう。
青「お前だよ、バーカ。」
そう言って涙が今すぐにでも出そうだった目頭をグッと抑える。
自分では笑っているつもりだが、きっと引きつった笑みを浮かべているのだろう。
ないこは面食らった表情になる。
すぐに笑みを顔に取り戻し、「まろ」って呼ぶ。
桃「俺、またまろにいたずらしていい?」
青「…ちょっと前までは迷惑やったけどな。」
青「でも今では、ないこのいたずらがないと調子狂うわ。」
少しばかり恥ずかしくて彼の瞳から目線を外してしまう。
それに対して「あはは」って笑うとまた真面目な雰囲気を取り戻して「ねぇ、まろ」って呼ぶ。
青「……ん?」
桃「…………」
一つ息継ぎをする。
その言葉になんて返されるか、わからないため何処かかしこまる自分がいる。
桃「…なんでもない〜!♪」
end