⚠嘔吐、自傷、流血等など
また、同じような日々が過ぎる中、
僕と中也の合同任務が言い渡された。
「チッ、手前と一緒とか、最悪だぜ」
『ほんと、全く嬉しくない』
之は嘘。ほんとは中也と
居れる事が嬉しくて堪らないくせに。
『精々足を引っ張らないでよ?』
「こっちの台詞だわ糞鯖野郎!!!死ね!!」
本気か、はたまた冗談か分からない言葉。
それにまた一人で傷つきながら、任務場所へ向かった。
「ふぅ、楽勝だな」
『二人もいらなかったよね』
「手前は見てただけだろうが💢」
こんな風な、なにもない会話は、
ものすごく幸せに感じる。
でも、心の奥底では僕の事を嫌ってるんだ、
そう考えるととても苦しかった。
「つーか、太宰なんか今日臭うぞ…?
川の匂いっつーか、」
そう言われて思い出した。
『あー、そういえば今日入水したんだっけ』
『死ねなかったけど。』
今日の朝、良さげな川があったのだ。
しかし、川に入ってみると意外と臭く、
途中でやめたのは覚えてる。
「ハッ、ざまァねェぜ。」
「まァ死んでたほうが嬉しかったけど」
その言葉に、目の前が真っ白になる。
ちがう、こんなこと、大した事ない
中也が僕を嫌ってるのは当たり前で、
そう思おうとしても脳が、頭が、
心が拒んだ。
『………ごめん、もう帰るね』
「っは?おい、後片付け……」
気づけば、そんな中也の声も
聞かずに家に帰ってきていた。
『ウォエッッッゲホッヴォッァッ…ゲホッゲッホッ』
ビチャッバチャッビチョッ
家に帰るなり、吐いてしまったたらしい。
床が汚れる。
嫌だ、悲しい、嫌われたくない、中也、中也、中也、中也、中也…中也、中也、中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也中也
いやだ、僕を置いてかないで、見捨てないで、
死んでろなんていわないでよ、
見捨てないで?
僕、僕は、僕……
中也、中也、中也!!!
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
『ウォェッオッウッヴッ』
『ゲホッヴォッァッゲホゲホッ』
ビチャッビチャビチャッ
吐きながら、
頭の中には中也に嫌われたくない。
嫌だ、悲しい、寂しい。一人にしないで、
置いてかないで、そればっかりだった。
ねぇ、誰も僕を認めてくれないの?
僕は中也が、好きだけど、
中也は違うんでしょ、
いやだ、もうやだ、
死にたい、でも一人はやだ、
置いてかないで。ひとりにしないで、
見捨てないで、死ねなんて言わないで、
やめてよ、やめて、僕を愛して、?
認めてよ、ぼく、僕…、!
誰か…誰かッ…!!
救けてよっ…!?
『ヴオェッゲッゥッヴッゲホッヴォエッ』
ビチャッバチャピチャッ
僕は、僕も、嫌だッッッ!!!!!
中也…!!!!!
その後も、ずっと吐いて、
いつの間にか、意識はなくて、
気づけば朝だった。
『…ぁー…しにたいな、』
そう言って洗面台で自分の腕を切る。
別にもう痛くなんてない。
その日の包帯は、赭く血で滲んでいた。
“此の恋はナイフの様に。”