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【午前10時・星空こども医療センター 小児科病棟】
朝の光が、病室のカーテンの隙間から差し込んでいた。
ことねはベッドの上で、お母さんからもらったお気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめていた。
今日は初めての検査の日。
「ことねちゃん、おはよう!」
優しい声とともに、周杜先生が病室に入ってきた。
周杜「ことねちゃん、おはよう。今日は検査の日だね」
ことね「……うん」
周杜「ちょっと怖い?」
ことねは小さくうなずいた。
ことね「痛いことする?」
周杜はベッドの横にしゃがみ、ことねと目線を合わせた。
周杜「怖いよね。でも大丈夫。先生たちがずっとそばにいるからね」
ことね「ほんとう?」
周杜「ほんとうだよ。約束!」
ことねはぬいぐるみを抱きしめながら、小さく笑った。
そのとき、病室のドアがゆっくり開いた。
風磨「ことね、おはよう。準備はできそうか?」
聡「おはよう、ことねちゃん。無理しなくていいからね」
ことね「風磨先生……聡先生……」
風磨は優しく微笑んだ。
風磨「今日はみんなでことねを守る日だ。怖いことがあったら、すぐに教えてくれよ」
聡「ことねちゃんの気持ちが一番大切だからね」
ことね「……みんな、いてくれる?」
周杜「もちろん!」
風磨「当たり前だろ」
聡「ずっと一緒にいるよ」
【午前10時30分・検査室へ向かう廊下】
看護師が車椅子を押して、ことねを検査室へ案内する。
ことね「お母さん……」
母親「大丈夫よ。終わったらいっぱい褒めてあげるからね」
ことね「うん……」
周杜はことねの目線に合わせて、そっと声をかけた。
周杜「ことねちゃん、先生と一緒に頑張ろうね」
ことねは小さくうなずいた。
その手には、ぬいぐるみがぎゅっと握られていた。
【午前10時40分・検査室】
検査室に入ると、ことねは少し不安そうに周りを見渡した。
ことね「やっぱり怖い……」
風磨「怖いって言っていいんだよ。無理に笑わなくていい」
聡「手を握っていようか?」
ことね「うん……」
聡は優しくことねの手を握った。
周杜「ことねちゃん、ぬいぐるみも一緒に頑張ってくれるよ」
ことねはぬいぐるみを見つめ、少しだけ笑った。
勝利「準備ができたら始めよう。ゆっくり進めるから安心してね」
ことね「……頑張る」
その小さな声に、先生たちは優しくうなずいた。
検査が終わると、ことねはほっとしたように息を吐いた。
ことね「……終わった?」
勝利「うん。よく頑張ったね」
周杜「ことねちゃん、すごいじゃん!」
風磨「約束どおり、先生たちはずっとそばにいたぞ」
聡「怖かったのに、最後まで頑張れたね」
ことねの目に、少しだけ涙が浮かんだ。
ことね「みんな、ありがとう……」
周杜「こちらこそ、頑張ってくれてありがとう」
先生たちは、ことねの小さな勇気を優しく受け止めた。
病室へ戻ると、原先生と寺西先生が待っていた。
原「ことねちゃん、おかえり!よく頑張ったね!」
寺西「すごいじゃん!今日は星空こども医療センターの頑張ったで賞だね!」
ことね「頑張ったで賞?」
寺西「そう!世界にひとつだけの賞だよ!」
原「先生たちみんな、ことねちゃんのことを誇りに思ってるよ」
ことねは恥ずかしそうに笑った。
その笑顔を見て、病室にいた先生たちも自然と笑顔になった。
【午前11時30分・病室】
お母さんが、ことねのベッドのそばに座った。
母「ことね、怖かったね。でも本当によく頑張ったね」
ことね「お母さん、ことねね、泣かなかったよ」
母「うん。ちゃんと見てたよ。偉かったね」
ことねはお母さんの胸に顔をうずめた。
ことね「先生たちが一緒にいてくれたの」
母「そう。優しい先生たちがいてくれてよかったね」
母親の目にも、そっと涙が浮かんでいた。
風磨は先生たちを見渡し、静かに言った。
風磨「今日、ことねは大きな一歩を踏み出したな」
勝利「検査を頑張れたことも大切だけど、自分の気持ちを伝えられたことも大切だね」
聡「これからも、ことねちゃんの心に寄り添っていこう」
周杜「うん。明日もいっぱい笑ってもらおう!」
寺西「よし!明日はもっと楽しい一日にしよう!」
原「みんなで力を合わせような」
篠塚「検査結果も慎重に確認して、次の治療方針を考えよう」
永瀬「ことねちゃんが安心して眠れるように、今日はゆっくり休ませてあげよう」
星空こども医療センターの先生たちは、今日も小さな命と向き合っていた。
そして、ことねの小さな笑顔が、病院に大きな希望を届けていた。
第2話 完
コメント
1件
第2話、読み終えたよ…! ことねちゃんの検査の日、先生たちがみんなで寄り添ってくれてるのが本当に優しくて、心が温かくなった🥺 特に目線を合わせて「怖いって言っていいんだよ」って言ってくれるシーン、大人の余裕と優しさが詰まっててすごく好き。 ことねちゃんが「泣かなかったよ」ってお母さんに言ったところ、もう胸がぎゅっとなった…。 先生たち一人ひとりのキャラも立ってて、この病院なら安心して預けられるなって思える。 小さな勇気がたくさん詰まったお話だったよ🌙