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ネコの退屈
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「……とったどぉぉぉ!!チェックメイトォォォ!!」
銀時は必死の形相で、銀華の手首から銀色のブレスレットをひったくるように奪い取りました。
その瞬間、源外のデバイスが再び彼女に干渉を始めます。
カチッ。
「あ……」
何かを言いかけた銀華の表情が、その瞬間のまま固定されました。
そのしなやかな肢体、揺れ動いていた髪、そして銀時を見つめていた潤んだ瞳。
すべてが彫刻のように静止した。
「はぁ、はぁ……あぶねぇ……。マジで死ぬかと思った……。なんだよ『奪ってみて』って、あんなのどっかのハーレム系ラブコメ主人公でも耐えられねーぞコノヤロー」
銀時は膝をつき、激しく上下する肩を落ち着かせました。
目の前には、時が止まった銀華。
ブレスレットを奪われたことで、彼女は再び「停止した世界」の一部に戻ったのです。
静寂が戻った万事屋。
銀時は改めて、至近距離で止まっている銀華をじっくりと見つめました。
その胸元が強調されるような前のめりのポーズ。
いたずらっぽく細められた瞳。
「……たく。止まってりゃ、ただのしおらしい美少女なんだけどな」
銀時はブレスレットをポケットにねじ込むと、少しだけ意地悪な笑みを浮かべました。
さっきの羞恥心を晴らすべく、指先で彼女の頬をツンとつつきます。
「おい銀華。さっきの余裕はどうした? 今なら俺が何をしても、お前は文句一つ言えねーんだぞ」
銀時はフンと鼻を鳴らし、彼女の耳元に顔を近づけました。
「お前の負けだ。……このまま、さっきの記憶だけ消えるまで放置してやろうか?」
独り言を言いながら、銀時はふと、彼女の唇に目が釘付けになります。
世界で自分だけが動いている、この奇妙な空間で。
コメント
1件
おお、第3話読んだわ!銀時、必死でブレスレット奪い取ったんやな。止まった銀華をつつくシーン、ちょっとした仕返し心が出てて笑ったわ。でもそのあと独り言で唇見つめちゃう展開、ドキドキするな。時間停止という設定を活かした緊迫感とコミカルなバランスがとても良かった。続きが気になる!