ご本人様には関係ありません❌
BL・腐向け作品です
「赤峰くん、急遽明日から君には猗流舞さんの専属マネージャーになってもらう。」
昨日、前触れもなく上司にそう告げられたとき、頭が真っ白になった。
猗流舞――今大人気のグループ「LUMINAS」のメンバーで、整った顔立ちに力強い歌声。女性が皆虜になるのも納得だ。まあ、そんなことはどうでもいい。問題は、俺がそんな大物アイドルを担当できるかどうかだ。
「俺が…マネージャー?」
心の中で何度も呟く。期待と不安が入り混じって、胸がギュッと締め付けられる。そもそも、なぜ新人の俺が選ばれたのか。疑問ばかりが頭を巡る。
楽屋の前に立つと、隣には蒼乃孤鮫と金成美琴がいた。二人も「LUMINAS」のメンバーのマネージャーになるらしい。軽く会釈し、汗ばんだ手を握りしめる。
深呼吸して、ドアを二度ノック。
「失礼します。」
「どうぞ。」
緊張の一歩を踏み入れると、目の前には3人の男が立っていた
「この度、紫崎さんの専属マネージャーを務めさせていただくことになりました、赤峰奈都です。よろしくお願いします。」
俺が自己紹介すると、すぐに後ろの二人も自己紹介を始めた
蒼乃はこのグループのリーダー、桃井蘭の担当。金成は緑屋須知の担当だ。
「よろしくな、奈都、孤鮫、美琴!」
「皆んなよろしくね。ほら、猗流舞ちゃんも!」
「はぁ…よろしく」
目の前の男ーーー紫崎猗流舞は小さくため息をつき、無愛想に呟いた
「もう!猗流舞ちゃん!初対面の人にその態度は何!」
「っるせぇな…須知……つか、新人、足引っ張んなよ。」
「…っ、は、はいっ!」
「ごめんね、奈都さん……猗流舞ちゃん、根は優しいんだけど……。」
俺を値踏みするような鋭い視線を向けられ、体が硬直する。
初の顔合わせは、波乱の幕開けを予感させた。
だけど、その時の俺はまだ知らなかったーーーこの出会いが、俺の運命を大きく変えることになるなんて。
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