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私
にとって大切なものは 私にとってかけがえのない存在だったはずのものは いつの間にか消えていた。
失ってはじめて気付くなんて愚かだよね。
だから今度はもう間違えないよ。
絶対に離さない。
誰にも渡したりしない。
ずっと一緒に居るって約束したものね。
君だけは、どんなことがあっても守るよ。
たとえそれが……世界の全てを敵に回すようなことになったとしても―――。俺達はただ……自分の信じた道を行くだけだ! この世界には不思議なことが起こる。
例えばそれは突然降ってきた雨だったり、 例えばそれは急に現れた扉だったり……。
だがしかし、それらは本当に偶然なのか? もしかしたら何かの必然があって起こっている事かもしれないぞ? 例えばそう、今目の前にあるこれだってそうだ。
どうしてこんな事になったのかわからないけど……きっとこれも神様がくれた奇跡に違いない! 俺は今まさに神の啓示を受けたのだ!!
「おい見ろよ! 空から女の子が落ちてきたぜ!?」
ここはとある町のとある学校。
放課後になってすぐの事だ。
一人の男子生徒が興奮気味に大きな声をあげた。
彼の視線の先では確かに少女の姿がある。
それも一人ではなく三人の少女達が空から落ちてきている最中であった。
「うわー! なんで落ちてくんのぉ~!」
「あぁもうっ! 最悪だよっ!!」
「こら! 暴れないでくださいましっ!!」
三人とも別々の反応をしているようだ。
慌てふためく者、叫ぶ者、叱咤する者とそれぞれ違う。
ただ一つ共通している事は皆必死に落ちないように足掻いているということだろう。
何故ならば彼女達の体は、
「人間」のそれではなかったからだ。
それは、人間の体を持つロボットだった。
彼女達は、「人型自律戦闘用アンドロイド」と呼ばれる存在なのだ。
少女達には感情があった。
しかし、それは普通の人間が抱くようなものではなかったのだ。
なぜなら彼女達が造られた目的は戦うことであり、 彼女達に命を吹き込んだ科学者の目的は戦いを勝ち抜くことだったからである。
故に彼女達は、ただひたすらに戦い続けた。
自分達を生み出した者達の目的を果たすために。
だが、やがて時が流れるにつれ、 戦い以外の目的を持って生きる人々が現れ始めた。
彼女達を作った科学者もその一人であった。
そうして生まれた平穏なる日々の中、ふと思うのだ。
自分は果たして幸せだったのかと。
それは誰だって一度は思うことだろう。
幸せだと思える瞬間なんて一瞬だ。
幸せを感じることがなければ不幸にもならない。
幸福感がなければ不満も生まれない。
だから人は求め続ける。
自分が本当に欲しいものを。
それこそが本当の自分の姿なのだと気づかずに。
しかしそれに気づく者はごくわずかしかいない。
それでも求める者がいる限り、 そこに答えがあると信じて。
そしてまた、新たなる物語が始まる……
今度こそこの手に掴もうと……。
―――とある異世界の物語。
その世界で生きるために必要なものは何か? それはきっと『夢』だ! 夢の中ならばどんな願いだって叶うはず。
しかし、それと引き換えに夢魔が人間たちを襲う。
だが、人々は恐れない。何故なら―――
彼らは既に、夢の中に居るからだ!! 夢見る者たちよ、集え! 己の夢を守る為に! 己の夢を叶える為に! 今こそ立ち上がれ、戦士達よ!! ~ゆめにっき